三浦アルプス非公式ガイド#2 阿部倉山~二子山~北尾根コース

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二子山の展望台から
二子山の展望台から
2番目に紹介するトレッキングコースは、「つ」の字の始まりの山、阿部倉山から二子山へ登り、馬頭観音へと北尾根を辿ります。

「つ」の字型の稜線すべてを踏破するために、はずせないコースです!

三浦アルプスの概要、注意点、地図の入手先は↓こちらをご覧ください。
三浦アルプス・非公式ガイド#0 はじめに
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阿部倉山~二子山~北尾根コース

三浦アルプスの稜線は、「つ」の字を描くように連なり(U字型とも言われる)、「つ」の字の上側が北尾根、下側が南尾根、北尾根と南尾根をつなぐ尾根が東尾根と呼ばれています。

この「つ」の字の始まり、阿部倉山(あべくらやま、161m)から、三浦アルプスの中心的な山、二子山(ふたごやま、208m)へ登り、馬頭観音へと北尾根を辿ります。所要時間は約3時間。

二子山に訪れる人は多いですが、阿部倉山から二子山へのコースは、歩く人が少ないひっそりとした山道です。一般向きのコースではありませんが、「つ」の字型の稜線すべてを踏破するためには、はずせないコースですね。

ちなみに、二子山は、上二子山(かみふたごやま、208m)と下二子山(しもふたごやま、206m)という2つのピークがあり、一般的に二子山とよばれているのは、展望台のある上二子山のほうです。

トレッキングコースの概要

スタートは京急線新逗子駅。「つ」字の始点の山である、阿部倉山を目指します。

阿部倉山の登山口は、標識がなくてわかりにくいですが、登り始めれば約15分で山頂へ到着します。樹林に囲まれ展望はありませんが、山頂は広く、丸太のベンチが数箇所設置されています。

阿部倉山から下二子山へは、細くて、くねくねした山道を歩きます。じめじめして滑りやすく、歩きにくい山道です。なるべく天気が良くて、山道が乾いている時に登りましょう。雨上がりは避けたほうが無難ですね。

下二子山の山頂は、平坦な広場のような場所。気を付けていないと、気づかずに通過してしまうでしょう。下二子山から上二子山へは、道幅が広くなり歩きやすくなりますが、一度下ってからの登り返しがきついところ。

上二子山の山頂は開けて気持ちのいい場所です。山頂の展望台からは、横浜~川崎~東京方面の眺めがいい。一等三角点も設置されています。

二子山からは、北尾根を東へたどり、馬頭観音を巡って、京急田浦駅へ下山します。

馬頭観音から、田浦方面への登山道が間違いやすいので要注意!
所要時間

京急新逗子駅→阿部倉山登山口(約25分)
阿部倉山登山口→阿部倉山(約15分)
阿部倉山→下二子山→上二子山(約40分)
上二子山→馬頭観音(約40分)
馬頭観音→京急田浦駅(約55分)

合計:約2時間55分

登山口と交通

●登山口
京急線新逗子(しんずし)駅が起点となります。阿部倉山の登山口まで徒歩で約25分。

●下山口
下山口(港が丘)から、京急田浦駅、または、JR横須賀線田浦駅までは徒歩約15分。

新逗子駅~阿部倉山

京急線新逗子駅
京急新逗子駅の南口から出発。

新逗子駅そばのコンビニ
駅前の道路をセブンイレブンの方向(南)に進みます。

新逗子入口交差点
新逗子入口交差点を左折して、まっすぐ進みます。

桜山トンネル
長い桜山トンネル(桜山隧道)を通過します。

(この辺までは、#1仙元山へ向かうコースと同じです。)

長柄交差点バス停
新逗子駅から約15分。長柄交差点バス停の手前の二股を斜め左へ進みます。

笠原商店
笠原商店の前の道を左へ道なりに進みます。ここからはしばらくまっすぐです。

御霊神社
左手に御霊神社の鳥居が見えてきます。

川久保橋
神社の鳥居を過ぎて、左からの道が合流する地点です。道なりにまっすぐに進み、松久保川にかかる川久保橋を渡ります。

川久保交差点
川久保橋の先の川久保交差点を渡り、中古車販売店「VERTEX GARAGE」の前の道を直進します。

阿部倉山への登山口
住宅街のこの道の先に、阿部倉山への登山口があります。正面に見えているのが阿部倉山です。

阿部倉山の登山口

阿部倉山への登山口
森戸林道(大山林道)の入口へは、上の写真の場所を右折しますが(標識はありません)、阿部倉山の登山口はそこから約50m先の右側です。

森戸林道(大山林道)は現在、関係者以外立入禁止になっていますのでご注意を!
詳細は三浦アルプス非公式ガイド#0~森戸林道に記載しています。

阿部倉山への登山口
ここが阿部倉山の登山口です。標識や案内板は何も設置されていません。

石像が数体設置されている場所(左)と民家(右)の間の細い坂道を登って行きます。

阿部倉山への登山道
登山口から少し登ったところに、赤いよだれかけをつけたお地蔵さんと、石碑等10体以上が並んだ場所に出ます。

阿部倉山への登山道
お地蔵さんが並ぶ先は行き止まり、登山道はそこから折り返すように登っていきます。

阿部倉山への登山道
登り初めは急登です。木の根本がえぐられたような山道を登って行きますが…

阿部倉山への登山道
しばらくすると、以外と歩きやすい山道にかわります。

富士見平?

阿部倉山への登山道
10分ほど歩くと左斜面が伐採され場所を通過します。

左斜面に沿ってトラロープ(黄色と黒色のロープ)が張られ、「森林管理道につき立ち入り禁止 ここは、登山道ではありません」という注意書きも貼れていますが…

阿部倉山への登山道(富士見平)
伐採地の中ほどに、「茅場 富士見平」という富士山の絵が書かれた標識があり、丸太のベンチが置かれていた形跡が残っています。以前は、休憩場所として利用されていたようですね。

富士見平ということは…そこから富士山が見えたのでしょうが…現在は樹林に囲まれています。

阿部倉山への登山道(阿部倉山分岐)
伐採地を通過すると、まもなく、二股の分岐点に到着します。左が二子山方面で、右が阿部倉山の山頂です。

木の幹に標識があるので迷うことはないでしょう。標識に従って右へ進みます。

阿部倉山の山頂

阿部倉山の山頂
分岐点から約1分、左方向の傾斜をを少し登ったところが、阿部倉山の山頂(161m)です。

阿部倉山登山口からは約15分で到着します。

阿部倉山の山頂標識
こちらが、阿部倉山の山頂標識。丸太のベンチが「コ」の字に取り囲むように設置されています。

樹林に囲まれているので展望はありませんが…山頂はかなり広いので、大人数の休憩場所として利用可能です。

阿部倉山の山頂(丸太のベンチ)
山頂の中心部の他にも、丸太のベンチが設置された広い場所が数箇所あります。

南西方面が少し開けていて、登山道が続いているように見えますが…その先は行き止まりです。

阿部倉山~下二子山~上二子山

阿部倉山の山頂
阿部倉山の山頂を後にして、下二子山へ向かいます。山頂標識のある場所から東方向、ピンクのリボンが結び付けられた木々の間を進みます。

二子山への道がわかりにくい場合は、先程の二子山と阿部倉山の分岐点へ戻って、二子山方面へ向かってもいいでしょう。(そのほうがわかりやすい)

阿部倉山~下二子山
二子山へ向かう登山道との合流地点です。正面に直進防止用のロープは張ってあるので、間違えることはないでしょう。二子山へは右へ向かいます。

阿部倉山~下二子山
阿部倉山から下二子山へは、細くてくねくねとした道を歩きます。

細かいアップダウンがあり、ぬかるんでいるところも多く、滑りやすくて歩きにくい。

阿部倉山~下二子山
下二子山に近づいてくると、だんだんと、歩きやすい道になってきます。

阿部倉山~下二子山
トラロープが張られた急坂を登れば、下二子山はもうすぐです。

下二子山

下二子山
下二子山(206m)へ到着しました。平坦な広場で、真ん中に二股に分かれた木が生えている場所です。

展望はありません。山頂標識がなければ、下二子山とは気づかずに通りすぎてしまうでしょう。

下二子山
こちらが山頂標識です。一部破損していて読み取れない部分がありますが、「二子山(下ノ山)頂上」と書いてあるようです。

景色は見えませんが、休憩するにはいいところです。阿部倉山~上二子山の間には他に休憩に良さそうな場所はありません。

下二子山~上二子山
下二子山からは、道幅が広くなってきます。

下二子山~上二子山
右側にトラロープが張られた、急坂を降りていきます。

下二子山~上二子山
下二子山と上二子山の鞍部付近は痩せた尾根になっています。

下二子山~上二子山
そして、再び道幅が広くなり、右側にトラロープが張られた急坂を登って行きます。

ぬかるんでいて、登りにくい場所です。右側のトラロープを補助にして登って行きましょう。

下二子山~上二子山
急坂を登りきると、しばらく緩やかな道が続き….

上二子山
道の先が開けてくると、上二子山の山頂です。

上二子山

上二子山の山頂
上二子山(208m)の山頂に到着です。下二子山からは約20分、阿部倉山からは約40分の距離にあります。

山頂には、展望台と一等三角点が設置されています。テーブル&ベンチは設置されていないので、ここで休憩する予定ならレジャーシートを持ってきたほうがいいですね。

上二子山の一等三角点
展望台の手前に設置されている一等三角点です。こんな低山に一等三角点があるなんて驚きですね…湘南・三浦エリアでは唯一の三角点とのこと。

上二子山の展望台
展望台へ登ると、逗子市街から横浜、川崎、そして海の向こうに、遠く東京方面まで眺めることができます。手すりに設置された景色の案内版を見ると、天気が良ければ、東京スカイツリーも見えるはず。

山頂標識は、景色の案内板の右側に設置されています。文字ははっきりとは読みとれなくなっていますが、「二子山(上ノ山) 207.8m」と書かれているようです。

この案内板と山頂標識は、固定が甘くなっているので、風等の影響で簡単に下向きになって見えなくなってしまいます。この写真を撮った時も、案内板も山頂標識も下を向いていたのを、上向きに直して撮ったものです。(^_^;

上二子山の山頂付近、KDDI葉山中継所
こちらは、山頂付近に立っている、KDDIの葉山中継所の電波塔です。

上二子山~馬頭観音

上二子山からは北尾根を東へ辿ります。次の目的地は馬頭観音、約40分の距離です。

上二子山~馬頭観音
山頂から北へ向かう階段を降りていきます。

KDDI葉山中継所
階段を降りた左、突き当りに、先程見えていたKDDI葉山中継所があります。

上二子山~馬頭観音
登山道は右へ降りて行きます。登山道といっても、林道のような広くて緩やかな道です。

二子山(この森で見られる野鳥)
途中、「この森で見られる野鳥」の案内版があります。15種類もの野鳥が見られるんですね。

しかし、この案内版…サビついていたり、霞んでいいたり…現在はなんとか読み取ることができますが…そのうちに判別できなくなりそうです。

二子山山頂の展望台の案内版や、山頂標識もそうでしたが…最近ではほとんど整備されていないようですね…

南郷・北尾根分岐

二子山~馬頭観音
上二子山から約10分。南郷方面と北尾根(JR東逗子駅、森戸川方面)の分岐点に到着します。

道なりに左へ曲がる広い道は、南郷方面(砲台道)への道なのでご注意を!

北尾根へは右側の細い道を下って行きます。

二子山~馬頭観音
ここが、北尾根(JR東逗子駅、森戸川方面)へ下る道の入り口です。「山火事注意 28」の看板が目印です。

上二子山からの下りは、広い林道のような道でしたが、ここからは再び山道らしい山道が続きます。

北尾根・森戸川分岐

二子山~馬頭観音
少し下ると、すぐに、次の分岐があります。北尾根(JR東逗子駅方面)と森戸川方面の分岐点です。ここは左へ進みます。

真っ直ぐに下ると森戸川の源流へ向かう道。三浦アルプスの最深部へ到達し、秘境気分が味わえるという趣深いコースなんですが…次回、紹介しますのでお楽しみに!

二子山~馬頭観音
登山道は細くなり、緩やかな道が続きます。

二子山~馬頭観音
分岐から10分ほどで、人工的にえぐられたような場所を通過します。

二子山~馬頭観音
分岐から20分、二子山からは30分ほどで、JR東逗子駅と馬頭観音の分岐点に到着。

JR東逗子駅へは左へ約30分ですが、ここは右に進みます。馬頭観音までは約10分。

馬頭観音

馬頭観音、分岐、案内板
道なりに進み、馬頭観音の分岐点に到着。馬頭観音の案内板が立っています。

案内版には、ここに馬頭観音像が設置された由来等が書かれています。

ここを直進してしまうと、道迷いが多い中尾根方面に入り込んでしまうので、要注意箇所です!

馬頭観音
馬頭観音像は分岐点を左折して、すぐ左側の奥のほうに、ひっそりと置かれています。

馬頭観音像
こちらが馬頭観音像。頭の上に馬の頭が乗っかった観音様の像です。

馬頭観音像の右側に「牛馬安全」、左側に「文政三辰八月吉日」(1820年)、台座に「桜山村」と刻まれています。

◆馬頭観音
馬頭は諸悪魔を下す力を象徴し、煩悩を断つ功徳があるとされる。しかし一般には馬の無病息災の守り神として信仰され…
引用:コトバンク/馬頭観音

馬頭観音~京急田浦駅

馬頭観音~京急田浦駅
馬頭観音からの帰路は、京急田浦駅へ向かいます。

馬頭観音の右側(北東)へ続く道を進みますが、方向を間違いやすい場所なので注意が必要です。初めての人は必ずコンパスで方向を確認すること!

京急のトレッキングMAPだけ見ていると、東方面にまっすぐな道なので、先程の馬頭観音の分岐点を直進(南)したくなるので要注意!

馬頭観音~京急田浦駅
馬頭観音から約10分、「FK3」と書かれた分岐注意の案内板Y字路に到着。

この案内板は、二子山山系自然保護講義会が、道の迷いやすい場所に立てた案内版「FK1~FK3」の一つです。

京急田浦駅へは左へ進みます。この先、分岐がいくつかありますが、標識にしたがい、「京急田浦駅」または、「港が丘」方面に向かいます。

右へ行くと乳頭山へ、東尾根と呼ばれている尾根道です。東尾根は三浦アルプスの「つ」の字型の稜線を踏破する場合に、北尾根と南尾根をつなぐコースでもあります。

馬頭観音~京急田浦駅
馬頭観音から約30分。この二股には標識がありません。京急田浦駅へは右へ進みます。

馬頭観音~京急田浦駅
馬頭観音から約40分。山道の終点に着きました。

馬頭観音~京急田浦駅
この長い階段を降りれば、もう住宅街です。

馬頭観音~京急田浦駅

階段を降りた所。逆コースを歩く場合はここが入り口になるわけです。わかりにくいですが、「三浦アルプス 東尾根<登山口>」と書かれた標識がありますね。

ここから、駅までの案内版はでていないので、スマホのGPSアプリで「Googleマップ」で駅までの道順を確認しましょう。(現在地を確認→目的地を入力→経路を検索(徒歩))

京急田浦駅
港が丘の登山口から約15分。京急田浦駅に着きました。お疲れ様。

あとがき

今回のコースは、前半の上二子山までがメインでした。上二子山から馬頭観音までのコースは、ほぼハイキングコースなので、面白みにかけるかもしれませんね。でも、「つ」の字型の稜線を全て踏破するためには、必要なコースでした。

次回は、三浦アルプスの最深部、森戸川源流から中尾根を歩くコースを紹介する予定です。

お楽しみに!

 

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