三浦アルプス非公式ガイド#3 二子山~森戸川源流~中尾根コース

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中尾根の入口

三浦アルプスの最深部、森戸川源流から山深くひっそりとした中尾根を登り乳頭山へ。低山ながらも、秘境・探検気分が味わえる面白いコースです。

ただし、道迷いが発生しやすいエリアでもあるので、スマホGPSアプリは必須です!

三浦アルプスの概要、注意点、地図の入手先は↓こちらをご覧ください。
三浦アルプス非公式ガイド#0 はじめに
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二子山~森戸川源流~中尾根コース

前回(三浦アルプス公式ガイド#2)紹介した、二子山(ふたごやま、208m)から、森戸川源流へ下り、山深くひっそりとした中尾根を登り、東側の乳頭山(にゅうとうざん、202m)へ至ります。

森戸川源流~中尾根は、三浦アルプスの最深部で、低山ながらも、秘境・探検気分が味わえる自然豊かなエリアです。三浦アルプスの核心部といってもいいでしょう。

ただし、道がわかりにくい場所が多く、二子山山系自然保護協議会の二子山山系主要分岐図
(道迷い防止用)では、道迷いエリアとして指定されている区域です。スマホGPSアプリは必ず持っていきましょう!

乳頭山からは四方に山道が分かれます。帰路として一番近いのは、田浦梅林へ向かうコースですが(三浦アルプス公式ガイド#1で紹介)、「つ」字型の稜線から少し東へはずれた、畠山(はたけやま、205m)まで足をのばしてみましょう。

●所要時間
二子山からは約3時間15分。京急新逗子駅からは約4時間30分。

森戸川源流と中尾根

森戸川は三浦アルプスの中心部へ流れ込む3つの源流、中沢(なかのさわ)、南沢(みなみのさわ)、北沢?(きたのさわ)からなっています。

そして、三浦アルプスの中心部から、中沢と南沢に挟まれて、東の乳頭山へと続く尾根が中尾根です。森戸川源流と中尾根は三浦アルプスで最も奥深いエリアです。

中尾根の入口と森戸林道終点

中尾根の取り付き地点は、森戸林道の終点にあたる場所です。ここは、森戸林道、二子山、中尾根、南尾根からの4つの主要な山道が交差するターミナル地点です。森戸林道を通ってくるのが近道ですが、森戸林道の入口は、現在「立入禁止」になっているため、二子山からのルートをとるのが一般的でしょう。

トレッキングコースの概要

スタート地点は二子山。二子山から東へ北尾根を辿り、途中で、北尾根から分かれて森戸川源流へと下ります。

二子山までは、三浦アルプス公式ガイド#2をご覧ください。

森戸川源流から森戸林道の終点までは沢沿いの道を進みます。沢の両岸に設けられた山道は崩壊している場所もあり、水量が少なければ、沢の中を歩いたほうが安全です。

森戸林道の終点は広場になっています。ベンチも数箇所置かれているので、休憩するならここでしょう。中尾根の途中にはゆっくりと休憩できる場所はありません。

森戸林道の終点からいよいよ、中尾根へ取り付き、急な斜面を登ります。
細い尾根道をアップダウンを繰り返しながら登っていきます。樹林に囲まれほとんど展望はありません。

中尾根の中間地点、南中峠で進む方向を間違えやすいので要注意!

中尾根の樹林帯を抜ければ、乳頭山の山頂は間近です。木々に囲まれた細長い山頂ですが、東方面に開けた場所から、東京湾(横須賀方面)の海が眺められます。

乳頭山からは、南東へ下り畠山へ向かいます。畠山の山頂は明るい平坦な広場。東側の木々の間から、わずかに東京湾(横須賀港)を見ることもできます。

畠山からの帰路は、塚山公園(三浦安針の墓)を通り、京急安針塚駅へと向かいます。

塚山公園は桜の名所として有名です。
海の景色も素晴らしい場所なので、ぜひ寄って行きましょう!
塚山公園公式サイト
所要時間

京急新逗子駅→二子山:約80分
二子山~森戸林道終点:約45分
森戸林道終点~中尾根~乳頭山:55分
乳頭山~畠山:40分
畠山~塚山公園(安針塚)~京急安針塚駅:約55分

登山口と交通

●登山口
京急線新逗子(しんずし)駅から阿部倉山の登山口まで徒歩で約25分。阿部倉山から二子山までは徒歩約40分。合計で約1時間5分。

●下山口
塚山公園(三浦按針の墓)から京急安針塚までは徒歩約10分。

二子山~森戸川源流~森戸林道終点


二子山から森戸川の源流へ下り、中尾根の取り付き地点である森戸林道の終点へ向かいます。

(二子山までは、三浦アルプス公式ガイド#2を参照のこと、この先、北尾根・森戸川分岐点までは同じ道を通ります。)


山頂から北へ向かう階段を降り(左にKDDIの葉山中継所がある)、林道を右へ進みます。

しばらくは、緩やかな林道を道なりに歩きます。

南郷・北尾根分岐点

二子山山頂から約10分。南郷方面と北尾根(JR東逗子駅、森戸川方面)の分岐点に到着。

南郷方面(砲台道)へは、道なりに広い林道を左へ向かいますが、森戸川へは右脇の細い道を下ります。「山火事注意 28」の看板が目印です。(下の写真)

北尾根・森戸川分岐点


南郷・北尾根分岐点を過ぎると、まもなく、今度は北尾根(JR東逗子駅方面)と森戸川方面への分岐点に到着。

北尾根を辿る道を左に分けて、まっすぐ(道なりに)森戸川源流へと下っていきます。


いよいよ、三浦アルプスの最深部へ向かいます。

登山道は急な場所もありますが、以外と歩きやすい。だんだんと山奥に踏み込んでいくような感覚が楽しめます。


一箇所だけ、ロープが張ってある2mほどの岩場があります。滑りやすく、雨上がり等は注意が必要ですが、ロープを補助にして降りれば問題ないでしょう。

ここ以外は特に危険な場所はありません。


森戸川の源流に近づくと、周囲は鬱蒼とした森に変わってきます。

シダ類の植物が多くなってくるので、ジャングルの中に分け入ってきたような雰囲気を味わえますね。

森戸川源流(北沢?)


沢の流れる音が聞こえてくると、まもなく、登山道は小さな沢の流れに合流します。

森戸川の源流の一つ(北沢?)でしょうか。


しばらく沢の中を歩きますが、すぐに山道へ戻ります。

うなぎ渕分岐点~森戸川源流(中沢)


北尾根・森戸川の分岐点から約10分。二子山とうなぎ渕の分岐点へ到着します。

ここは、森戸川の源流にひとつ、中沢に合流する地点です。森戸林道の終点へは、右へ、沢沿いの道を進みます。


ただし、この小さな板の橋を渡ってはいけません!

斜めになっているので、渡るとスリップして危険です!

一度沢に降り、橋を迂回してから、沢沿いの道へと戻ったほうがいいでしょう。


登山道は、中沢の右岸(右側)に沿って設けられていますが、時々崩壊している場所もあるのでご注意を!

無理して右岸の道を歩くとかえって危険な場所もあります。沢の水量が少ない場合は、沢の中を歩いたほうが安全ですね。


森戸林道の終点が近くなると、登山道は左岸(左側)へ変わります。

左岸への登り口を見逃さないように。


北尾根・森戸川の分岐点から約25分。中尾根の入口付近に到着しました。

中尾根へはここから左へ折り返すように急坂を登っていきますが、一旦、森戸林道終点の広場へ寄って行きましょう。

目の前を流れる沢(森戸川源流の中沢と南沢の合流地点)を渡ってすぐ左へ登った所です。

森戸林道終点


ここが森戸林道の終点です。右奥のほうが平坦な広場になっています。


丸太のベンチも数箇所置かれているので、ゆっくり休憩できる場所です。

ここから先、中尾根には広くて平坦な場所がほとんどないので、ここで十分休憩をとって、水分やエネルギーを補給しておきましょう。

森戸林道終点~中尾根~乳頭山


森戸林道終点から中尾根の取り付き点へ向かいます。

まずは「二子山順路」という標識にしたがって沢(森戸川源流の中沢と南沢の合流地点)へ降りていきます。


眼の前の沢を渡ったところが、中尾根の取り付き点です。

中尾根の入口


沢を渡ると「二子山順路」とだけ書かれた標識があります。

わかりにくいですが、実は、ここは、二子山、中尾根、南沢へ向かう山道が3つに分かれる四差路になっているんです。

中尾根は「二子山順路」の標識の右側を登って行きます。


「二子山順路」という標識の上にある「ご注意」という案内板をよく見ると、隅のほうに、中尾根と南沢の方角も書かれているんですが…普通は気が付かないでしょう。


中尾根に取り付くと、すぐに「たき火たばこに注意」という看板が目に止まります。下のほうに「なかおね 1」と書かれているので、ここが中尾根であることが確認できます。

この看板は1-15まで、乳頭山の手前まで続きます。
看板を確認しながら歩けば、道を間違えていないことがわかるので安心ですね。


登り初めは山の斜面の急登です。


トラロープが張られた急斜面を登って行きます。


急斜面を一登りしたあとは、木の根が露出した細い尾根道を登って行きます。


いくつかのピークを越え、アップダウンを繰り返しながら進みます。


周囲は樹林に覆われ、ほとんど景色は見えませんが、ところどころ、二子山方面や乳頭山方面が見える場所を通過します。

南仲峠


中尾根の入口から約30分。南中峠(みなみなかとうげ)へ到着します。

南中峠も四差路になっていて道を間違えやすい場所です。いちおう標識はあるんですが、現在はボロボロで文字の判別も難しい状態です。

乳頭山方面(中尾根)へはまっすぐ進みます(左側から回り込んで登る)。

南中峠の標識

こちらが南中峠の標識です。左方向(中沢)、下方向(中尾根、二子山)の文字は確認できますが、その他の文字は判別できず…


南中峠を越えると、しばらくは明るい尾根道が続きます。

斜め十字路

斜め十字路(南沢への分岐点)

南仲峠から約10分。斜め十字路と呼ばれる地点にさしかかります。ここは中尾根を中心に、南沢と中沢が斜めに(少しずれて)に交差する地点です。

右へ下る道は南沢方面へ、中尾根(乳頭山方面)へは左へ進みます。

2-3m先に、斜め十字路の標識があるので、確認しておきましょう。

斜め十字路(標識)

こちらが斜め十字路の標識です。目立たないところに立っているので見逃しやすいですが…

真ん中の道が中尾根で、左方向が中沢、右方向が南沢方面であることを示しています。

斜め十字路(中沢への分岐点)

左へ下る道が中沢方面、中尾根(乳頭山方面)へは、右に少し登る道を進みます。


中尾根の樹林帯から抜けると、すぐに送電鉄塔の下を通過します。

ここまでくればもう安心。乳頭山はもうすぐです。


鉄製の網目階段(スチールネット階段)を登ります。長くてきつい階段ですが…もう一息です!


2つ目の送電鉄塔の下を通過します。乳頭山まではあと1-2分!

ですが…


この送電鉄塔の下は、東京湾(横須賀方面)の海が眺められる、明るくて景色のいい場所です。

ここで、ゆっくりと休憩していくのもいいでしょう。

この階段を登れば乳頭山の山頂です。

乳頭山~畠山

乳頭山


中尾根の入口から約55分。乳頭山(205m)の山頂に到着。樹林に囲まれた細長い山頂です。


山頂標識は「乳頭山」という板が木の幹に括り付けられてるだけ。


一箇所だけ見える、乳頭山からの東京湾(横須賀方面)の海の眺め。

乳頭山の山頂の様子は、↓こちらに詳しく記載しています。
三浦アルプス非公式ガイド#1 仙元山~南尾根~乳頭山コース

ここまでで疲れてしまって帰りたくなったら、田浦梅林方面へ降りるのが近道です。田浦梅林へ降りるコースも、↑こちらをご覧下さい。


乳頭山を後にして、畠山へ向かいます。畠山へは南側の階段を降りていきます。


階段を降りるとすぐ左に、畠山方面の道が分かれます。

標識にしたがって、左下への道を下って行きます。


右側が崖になった狭い登山道を通過します。ここは慎重に!


乳頭山から約5分。田浦梅林(田浦梅の里)への分岐を右へ進みます。

「畠山」への標識が立っているので見逃さないように!


しばらくは、歩きやすい緩やかな道が続きます。


途中分岐点がいくつかありますが、「畠山」への標識が立っているので、注意して歩きます。


畠山が近くなるにつれて、急な登り道に変わってきます。


乳頭山から約40分。畠山と塚山公園の分岐点に到着。

畠山へは右へ進みます。あと2-3分です!


草木が茂った緩やかな細い道を進みます。


開けた広場が見えてくれば、左側がもう畠山の山頂です。

畠山


ここが畠山(205m)の山頂。平坦な円形の広場になっています。

樹林に囲まれていますが、明るくて気持ちのいい場所ですね。


広場の中央に、観音像(千手観音?)が置かれています。

お賽銭用のお皿も置かれていますが…雨ざらしでほったらかし状態。


山頂標識は、「畠山」と書かれた板が木の幹に括りつけられているだけ。目立たないので見落としてしまう人も多いんじゃないでしょうか。

実は私も見落としていました。(^_^;
上の写真はたまたま小さく写っていた写真を拡大したものです。


東側の木々の間からは、東京湾(横須賀港)の景色がなんとか眺められます。

畠山~塚山公園~京急安針塚駅

畠山からの帰路は塚山公園を経由して、京急安針塚駅へ向かいます。

塚山公園までは約40分、京急安針塚駅へはさらに15分の帰路となります。


先程の畠山と塚山公園の分岐点まで戻り、そのまま「塚山公園」方面へ直進します。

緩やかな歩きやすい道かと思いきや…


まもなく、急傾斜の下り道があらわれます。ややぬかるんでいて滑りやすい場所です。

スリップしないように、歩幅を狭めて慎重に降りていきます。(横向きになったほうが滑りにくいでしょう)


しばらくすると、送電鉄塔(大矢部線 39)が立つ広場に出ますが…


ここは、送電鉄塔の左側に回り込むように下っていきます。


そして、長い鉄製の網目階段(スチールネット階段)を降りていきます。


垣根のような木々に囲まれた、平坦な道を過ぎれば、下山口はもうすぐです。


T字路を左へ、用水路の溝がある道をまっすぐ進みます。


ここが下山口です。標識等は特にありません。


最後の階段を降りて、横浜横須賀道路の下を通過します。


最初の人家の前を通過。


この二股を左へ降りて、民家の間を道なりに進みます。

(正面の電信柱に塚山公園の方向指示があります)


この道路沿いに(左へ続く道)、塚山公園の入口がありますので見逃さないように。

塚山公園入口(裏口)


畠山から約25分。ここが塚山公園の入口(裏口)です。


長い階段を登っていきます。段差はさほどありませんが…長くて…結構、疲れます。


階段を登り切り、道なりに進むと…塚山公園上部の車道へ出ます。


ここが、塚山公園上部の車道に出た場所です。

車道を左へ(JR田浦駅方面)少し登れば、塚山公園の最上部に出ることができます。(下へ下ったほうが見晴台には近いかも…)

塚山公園(見晴台と港の見える丘)


ここが塚山公園の最上部。京急安針塚駅へは右方向へ下ります。


塚山公園の入口から約15分。塚山公園の中心部に到着しました。


公園内の案内板があるので場所を確認しておきましょう。

見晴台と港の見える丘の展望デッキは海の眺めがいい場所なので、時間があれば見学して行きましょう。

見晴台

ここが見晴台(みはらしだい)。海の眺めが素晴らしい!

高台にあって気持ちのいい場所です。

港の見える丘/展望デッキ

こちらが、港の見える丘の先端にある展望デッキです。

ここもおすすめ!見晴台よりも海に近い!


京急安針塚駅へは、公衆トイレの左側の道を下って行きます。

後は道なりに下っていけば駅まで到着します。わかりにくい場合は、スマホのGPSアプリ「Googleマップ」で駅までの道順を確認しましょう。(現在地を確認→目的地を入力→経路を検索(徒歩))


塚山公園から約15分。京急安針塚駅に着きました。お疲れ様。

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最後までご覧頂きありがとうございました!
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