北アルプス・上高地~涸沢~穂高連邦エリアで利用できるテント場(山小屋/キャンプ場)の幕営情報と、最新の営業状況をまとめました。

山小屋/キャンプ場 | テント泊 | 予約 | 幕営数 | 料金 | 営業期間 |
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北穂高小屋 | ◯ | 不要 | 20張 | 2,000円 | 4月下旬~11月上旬 ※2025年4月28日~11月3日 |
穂高岳山荘 | ◯ | 不要 | 60張 | 2,000円 | 4月下旬~11月初旬 ※2025年4月27日~ |
涸沢 | ◯ | 不要 | 500張 | 2,000円 | 4月下旬~11月初旬 ※2025年4月26日〜11月3日 |
岳沢小屋 | 不要 | 30張 | 2,000円 | 4月下旬~11月初旬 ※2025年4月26日~11月3日 | |
西穂山荘 | ◯ | 不要 | 30張 | 2,000円 | 通年営業 |
横尾山荘 | ◯ | 不要 | 150張 | 2,000円 | 4月下旬~11月初旬 ※2025年4月26日〜11月3日 |
徳澤園 | ◯ | 不要 | 200張 | 1,800円 | 4月下旬~11月初旬 ※2025年営業予定 |
小梨平キャンプ場 | ◯ | 不要 | 400張 | 1,500円 | 4月中旬~11月初旬 ※2025年営業予定 |
徳本峠小屋 | ◯ | 予約制 | 10張 | 2,000円 | 7月中旬~10月中旬 |
岩魚留小屋 | - | - | 5張 | - | 休業中 ※小屋再生プロジェクト進行中 |
1. 北穂高小屋

北穂高小屋は北穂高岳(北峰)の山頂直下(徒歩1分)、標高3,100mに建つ山小屋です。
富士山の山小屋を除くと、最も標高が高い場所にあります。
小屋のテラスからの眺めも素晴らしく、大キレット~槍ヶ岳方面にかけての大迫力の展望が楽しめます!
→涸沢:1時間55分(3時間20分)
→穂高岳山荘:2時間30分(2時間55分)
→南岳小屋:3時間20分(3時間30分)※大キレットを通過
※山と高原地図のコースタイム、()内は逆コース
連絡先 | 直通:090-1422-8886(午前7:00〜午後7:00) 事務所:0263-46-0407(午前10:00〜午後4:00) |
営業期間 | 4月下旬~11月上旬 ※2025年4月28日(月)~11月3日(月) |
テント泊 | 〇/予約不要 ※小屋泊は予約制 |
幕営数 | 20張 |
料金 | 1人1泊 2,000円 |
水場 | なし(1リットル200円で販売)※テント泊は無料 |
トイレ | 小屋のトイレ(往復約25分) |
風呂 | なし |
電波 | docomo 〇/au 〇/Softbank △ |
公式サイト | 北穂高小屋ホームページ |
備考 | ・混雑期は受付時に場所が指定されることがあります ・必ず受けを済ませてからテントを張ること ・テント泊でもお弁当・夕食を利用可能 |
▲▲▲テント場▲▲▲
テント場は北穂高岳の南陵にあります(涸沢へ向かう登山道のそば)。小屋からは涸沢岳側へ下り10分(登り15分)のところ。
岩だらけの斜面がテントサイトになっており、各サイトには番号が振られています。
一つ一つのスペースはかなり狭く、1~2人用のテントしか張れそうもないですね。
眼前に迫る前穂高岳の大迫力が魅力のテント場ですが、稜線上のテント場なので強風に注意が必要!
2. 穂高岳山荘

穂高岳山荘は、奥穂高岳と涸沢岳の鞍部に建つ山小屋です(標高約3,000m)。
奥穂高岳までは登り50分、涸沢岳までは登り20分の距離にあります。
→涸沢:2時間10分(2時間50分)
→北穂高小屋:2時間55分(2時間30分)
→奥穂高岳:50分(30分)
※山と高原地図のコースタイム、()内は逆コース
連絡先 | 直通:090-7869-0045(朝9時〜夜7時) 事務所:0578-82-2150 |
営業期間 | 4月下旬~11月初旬 ※2025年4月27日~ |
テント泊 | 〇/予約不要 |
幕営数 | 約60張 |
料金 | 1人1泊 2,000円(中学生以下 500円) |
水場 | 200円/1L(玄関横と喫茶売店カウンター) ※雪解け水、小屋泊&テント泊の方は料金に含まれる |
トイレ | 山荘裏手の外来トイレ |
風呂 | なし |
電波 | |
公式サイト | 穂高岳山荘ホームページ 穂高岳山荘(Facebook) 穂高岳山荘(Instagram) 穂高岳山荘(X/Twitter) |
備考 | ・テント泊でも夕食(折詰テイクアウト形式)、朝食(弁当)が利用可能 ・クレジットカードでの支払いが可能 |
▲▲▲テント場▲▲▲

テント場は山荘に向かって右側、涸沢岳への登り口付近(ヘリポートの周辺)にあります。
段々状に良く整備されたテントサイトですが、稜線上のテント場なので強風に注意が必要です。
1) 到着したら、まず最初にテント場に行き、テントを張る場所の番号を選ぶ
2) 選んだ場所に先にテントを設営するか、荷物を置いて場所を確保する
3) 山荘の受付側玄関左側の記入台にある用紙に必要事項(選んだテント番号、氏名など)を記入して受付へ
テント泊のお客様へ | 穂高岳山荘
3. 涸沢

涸沢は奥穂高岳、北穂高岳、前穂高岳に囲まれた涸沢カールにある絶景のキャンプ場です。
超人気のキャンプ場で、紅葉シーズンには1000張り以上のテントで埋め尽くされ、毎年その混雑ぶりがテレビのニュースになるほどです。
涸沢には山小屋が2軒(涸沢ヒュッテ、涸沢小屋)ありますが、テントの受付は涸沢ヒュッテで行います。
→横尾山荘:2時間00分(3時間00分)
→北穂高岳:3時間20分(1時間55分)
→奥穂高岳:3時間40分(2時間40分)
※山と高原地図のコースタイム、()内は逆コース
連絡先 | 直通:090-9002-253 |
営業期間 | 4月下旬~11月初旬 ※2025年4月26日(土)〜11月3日(月・祝) |
テント泊 | 〇/予約不要 ※小屋泊は予約制 |
幕営数 | 500張 |
料金 | 1人1泊 2,000円(子供は1,000円) |
水場 | あり |
トイレ | 小屋のトイレ |
風呂 | なし |
電波 | |
公式サイト | 涸沢ヒュッテ・ホームページ 涸沢ヒュッテ(X:Twitter) |
備考 | ・マット、コンパネ板をレンタル可能(先着順) ・夕食/朝食は館内で利用可能。朝食代わりの弁当、昼弁当も注文可能 |
涸沢ヒュッテのテラスで、穂高連峰を眺めながら飲む生ビールは最高でした!

▲▲▲テント場▲▲▲

テント場はかなり広いですが、ほとんど岩場なので、居住性はかなり悪いというか……痛いです。
比較的条件の良い場所は、涸沢ヒュッテから涸沢小屋へ向かう石畳の両側付近でしょうか。
(人通りが多いので静かではありません)

テントの底面が傷つかないような対策(厚めのアンダーシートを敷く等)も必要です。
岩の上に敷くコンパネ(板)がレンタル可能ですが、数が少ないので(50個ぐらい?)、混雑時にレンタルできる可能性はかなり低いでしょう。(^_^;
4. 岳沢小屋

岳沢小屋は、上高地から前穂高岳へ向かう途中(上高地から2時間30分)、岳沢の右岸に建つ山小屋です(標高2,170m)。
槍ヶ岳山荘グループが運営しています。
※2024/7/22 クマ出没により、テント場は当面の間利用停止中です!
→前穂高岳:3時間30分(2時間20分)
→上高地 :2時間00分(1時間55分)
※山と高原地図のコースタイム、()内は逆コース
連絡先 | 電話:090-2546-2100 |
営業期間 | 4月下旬~11月初旬 ※2025年4月26日(土)~11月3日(月) |
テント泊 | 〇/予約不要 ※小屋泊は予約制 |
幕営数 | 30張 |
料金 | 1人 2,000円 |
水場 | 小屋の水場を利用 |
トイレ | 小屋のトイレ(カートリッジ式)を利用 |
風呂 | なし |
電波 | docomo:〇 / AU:〇 / softbank:〇 |
公式サイト | 岳沢小屋 | 槍ヶ岳山荘グループ |
備考 | ・前穂高岳を往復する際に、ヘルメットのレンタルが可能(1回1,000円) |
▲▲▲テント場▲▲▲

テント場は小屋から1~5分ほど、岳沢を渡った左岸付近に小さなサイトがいくつか(6~7箇所)点在しています。
混雑時は小屋の周辺と、岳沢の中にも設営可能です。
ただし、小屋の指示に従うこと!(勝手に張ってはいけません)
5. 西穂山荘
西穂山荘は、西穂高岳から焼岳へ続く稜線上に建つ、通年営業の山小屋です(標高2,367m)。
新穂高ロープウェイの終点(西穂高口駅)から、約1時間30分で到着します。
山荘から西穂高岳までは約3時間の距離にあります。
※新穂高ロープウェイは、2024年5月7日(火)〜7月31日(水)まで、第2ロープウェイ(しらかば平駅~西穂高口駅間)が運行休止(新穂高ロープウェイ)。
→西穂高岳:3時間00分(2時間10分)
→西穂高口:1時間00分(1時間30分)
※山と高原地図のコースタイム、()内は逆コース
連絡先 | 事務所:0263-36-7052 |
営業期間 | 通年営業 |
テント泊 | 〇/予約不要 ※小屋泊は予約制 |
幕営数 | 30張 |
料金 | 1人 2,000円 |
水場 | なし(1リットル200円で販売) |
トイレ | あり |
風呂 | なし |
電波 | docomo:〇 / AU:〇 / softbank:◯ |
公式サイト | 西穂山荘ホームページ 西穂山荘(Instagram) |
備考 | ・テント泊者への朝夕の食事、及び弁当の提供はありません ・ヘリの荷揚げがある場合は、作業終了までテントは張れません |
関連サイト:
【公式】|新穂高ロープウェイ
▲▲▲テント場▲▲▲
テント場は、小屋から少し下った平坦地にあります。
砂利が多そうですが、周囲は植物に囲まれてのんびりできそうな場所です。
6. 横尾山荘

横尾山荘は上高地から3時間、涸沢と槍ヶ岳に向かう分岐点に建つ山小屋です(標高1,620m)。
お風呂がある山小屋ですが、テント泊は入浴不可です。残念!
→涸沢 :3時間00分(2時間00分)
→槍沢ロッジ:1時間40分(1時間20分)
→上高地 :3時間10分(3時間10分)
※山と高原地図のコースタイム、()内は逆コース
連絡先 | 電話:0263-95-2421 事務所:0263-33-2225(冬期のお問い合わせ) |
営業期間 | 4月下旬~11月初旬 ※2025年4月26日〜11月3日の宿泊まで |
テント泊 | 〇/予約不要(横尾山荘売店にて受付) ※小屋泊は予約制 |
幕営数 | 150張 |
料金 | 1人1泊 大人 2,000円 / 小学生 1,000円 |
水場 | あり(小屋近くの給水施設) |
トイレ | あり(小屋近くの公衆トイレ) |
風呂 | あり(※テント泊は入浴不可) |
電波 | docomo、au、Softbankが通話可能(山荘の営業期間内のみ) |
公式サイト | 横尾山荘ホームページ 野営場案内|横尾山荘 横尾山荘(Facebook) |
備考 | ・テント泊の方への食事提供はなし。 ・山荘での荷物の預かりはできません。 |
▲▲▲ テント場 ▲▲▲
横尾山荘のテント場は2カ所あります。
小屋の前の広い道を挟んで左側の木々に囲まれた広場と、川辺の広場(横尾大橋の下)です。

こちらが小屋前のテントサイト。
入口付近と登山道に面しているサイトは整備されていますが、奥の方は石ころだらけです。
樹林に囲まれていますが、テント場の入口付近から前穂高岳が眺められます。


こちらが、横尾大橋の下にある川辺のテントサイトです。
かなり広いですが、草むらが多いので虫が多いかもしれません。
7. 徳澤園

徳澤園は上高地から2時間、井上靖の「氷壁」の舞台となった山小屋風のお宿です(標高1,560m)。
→涸沢 :4時間10分(3時間10分)
→横尾山荘:1時間10分(1時間10分)
→上高地 :2時間00分(2時間00分)
※山と高原地図のコースタイム、()内は逆コース
連絡先 | 電話:0263-95-2508 |
営業期間 | 4月下旬~11月初旬 ※2025年営業予定 |
テント泊 | 〇/予約不要 |
幕営数 | 200張 |
料金 | 大人 1,800円、小人 1,000円(小学生まで)※3歳児以下無料 |
水場 | あり(近くの給水施設) |
トイレ | あり(近くの公衆トイレ) ※2024年は公衆トイレの回収工事のため仮設トイレを利用。 |
風呂 | 宿泊者のみ ※近くの徳沢ロッヂで外来入浴可(有料) |
電波 | |
公式サイト | 上高地 ─ 氷壁の宿 徳澤園 キャンプ場 | 上高地 ─ 氷壁の宿 徳澤園 |
備考 | ・テント、シュラフ、毛布、マットなどがレンタル可能 |
▲▲▲テント場▲▲▲

テント場は小屋の前。かつて牧場だった広々とした草原の広場です。
かなり広いので、どこに張ったらベストなのか…迷いますね。

上高地から徳沢に向かうと、徳澤園の手前右側にテントサイトが広がっています。
8. 小梨平キャンプ場

小梨平キャンプ場は、上高地バスターミナルから約10分にある広大なキャンプ場です(標高1,500m)。
キャンプ場の管理棟には、外来入浴可能な「小梨の湯」が併設されています。
小梨の湯の営業時間は12時からですが、土日、祝日等、もっと早い時間から営業している日もあります。
→涸沢 :6時間10分(5時間10分)
→徳本峠小屋:3時間20分(2時間30分)
→岳沢小屋 :2時間30分(2時間00分)
→焼岳 :4時間20分(3時間10分)
※山と高原地図のコースタイム、()内は逆コース
連絡先 | 電話:0263-95-2321(6:00~18:00) |
営業期間 | 4月中旬~11月初旬 ※2025年営業予定 |
テント泊 | 〇/予約不要 ※予約も可能です(予約 | 小梨平キャンプ場) |
幕営数 | 400張 |
料金 | 大人 1,500円/1泊、小人 800円/1泊 |
水場 | あり(管理棟と近くの調理場) |
トイレ | あり(管理棟と近くの公衆トイレ) |
風呂 | 外来入浴施設「小梨の湯」 (料金700円、入浴時間14:00-16:00) |
電波 | |
公式サイト | 上高地の呼吸を感じる|小梨平キャンプ場 受付・浴場・食堂・売店 | 小梨平キャンプ場 |
備考 |
▲▲▲テント場▲▲▲
テント場は徳沢・横尾へ続く道のそば。10箇所ぐらいのエリア「A~K?」に分かれています。
かなり広いので、どこにテントは張っていいのか迷いますね。
おすすめは梓川の河岸に近い「J」サイト。穂高連峰の山々の姿がが眺められます。

「J」サイトの周囲は木々に囲まれていますが、直ぐそばの梓川の河岸まで行けば…

西穂高岳~奥穂高岳へ続く稜線と、前穂高岳へと続く吊尾根が目の前に広がっています。
9. 徳本峠小屋
徳本峠小屋は、かつて上高地へのメインルートとして利用されていた徳本峠に建つ山小屋です(標高2,134m)。
現在、島々~徳本峠~上高地ルートを歩く登山者は少ないですが、上高地の秘境?とも呼ばれる霞沢岳(2,646m)へ登る中継地点として利用されています。
※2025年4月10日、上高地へのクラシックルート(島々~徳本峠)は大規模な土砂崩落のため、当面の間は通行止め。
上高地・徳本峠~島々、土砂崩落のため通行止め
→上高地:2時間40分(3時間30分)
→霞沢岳:4時間10分(3時間10分)
※山と高原地図のコースタイム、()内は逆コース
連絡先 | 電話:090-2767-2545 |
営業期間 | 7月中旬~10月中旬 ※2025年は未定 |
テント泊 | 〇/予約制 ※10名まで電話で予約(8:00~15:00、19:00~20:00) |
幕営数 | 10張 |
料金 | 1人 2,000円 |
水場 | あり(往復40分)※小屋でも販売。1L:200円 |
トイレ | 小屋のトイレを利用(小屋の裏側から入る) |
風呂 | なし |
電波 | docomo × / au 〇 / softbank 〇 |
関連サイト | 徳本峠小屋公式ホームページ Tokugo(X/Twitter) |
備考 | ・テント泊の食事提供は不可 |
関連サイト:
徳本峠小屋 | 北アルプス山小屋友交会
▲▲▲テント場▲▲▲
テント場は小屋正面の広場です。明神ヶ岳が眺められます。
小屋の裏側にも少し張れるようです。
10.岩魚留小屋
岩魚留小屋は島々から徳本峠へ向かうクラシックルート上にある、定員10名の小さな山小屋でした(標高1,260m)。
現在は休業中ですが、2024年11月より小屋再開に向けての「岩魚留小屋再生プロジェクト」がスタートしています。
以前はテント場(5張)も営業していたようなので、小屋が再開すればテント泊も可能になる可能性大ですね。
※2025年4月10日、上高地へのクラシックルート(島々~徳本峠)は大規模な土砂崩落のため、当面の間は通行止め。
上高地・徳本峠~島々、土砂崩落のため通行止め
→徳本峠:3時間00分(2時間00分)
→島々 :4時20分(4時間50分)
※山と高原地図のコースタイム、()内は逆コース
プロジェクトの進行状況は、↓公式X(旧Twitter)で確認できます。
【公式】岩魚留小屋再生プロジェクト(X/旧Twitter)
岩魚留小屋再生プロジェクト(Instagram)
テント場も整備されるようです!
松本市安曇・岩魚留小屋再生プロジェクト始動 | 株式会社市民タイムス
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