前回、自立するザック「ミレー・サースフェー」の2018年モデルを紹介したばっかりですが、
なんと、既に、2019年モデルが発売されていましたー!
さらに、大型モデル(60+20L)も新登場!
新しいモデルが店頭に並ぶのは春以降だと思っていたので、完全に意表をつかれてしまいましたが、好日山荘横浜店にて実物を見て来ましたので簡単にレポートしてみます。
2019年/サースフェーの大型モデル新登場!
まずは新登場の大型モデル(60+20L)を紹介します。
去年までサースフェーの容量は中型のみ(30+5L、40+5L)の2種類でしたが、テント泊で使えるサイズが登場しました。
60Lだと夏場なら3泊4日ぐらいのテント泊にちょうどいいサイズです。
さらに雨蓋部分を伸長することによりプラス20L分も拡張できるので、1週間ぐらいのテント泊にも対応できそうですね。
機能的にはサースフェーの中型モデルの機能をほぼ引き継いで、そのまま大型化したようなザックです。
(外観はだいぶ変わってしまいましたが…)
大きなフロントポケットが装備されたので、スタイリッシュなフォルムではなくなってしまいましたが、その分、大型ザックに求められる使い勝手は向上しています。
そして…もちろん、自立します!
(自立しないと、サースフェーじゃない!)
現在、私がテント泊で使っているザック(オスプレーのイーサー60L)は、ザックの底がやや斜めで自立しにくいため、サースフェーの大型モデルの登場には期待が大きいです。
中型モデルとの大きな違いは次の3点です。
その他の特徴はサースフェーの中型モデルとほぼ一緒です。
ザックを背負ったまま、水筒(ペットボトル等)を出し入れできるイージーアクセスポケットも、大型ザックには珍しいレインカバーもついています。
では、上記の3点を詳しく見ていきましょう。
1.背面長が調節可能
ショルダーハーネスが稼働式なので、背面長が43cm~51cm(S~L)の範囲で調節可能です。
調節方法はザックの背面とショルダーハーネスを固定しているベルクロをはがして、ショルダーハーネスを移動する方式なので、無段階に調節することができます。
ショルダーハーネスの下部のストラップ(右と左の2箇所)の長さも調整する必要があるので、若干手間がかかりますが、自分に合った長さに固定してしまえば、あとはいじる必要はありません。
2.大きなフロントポケット&内部アクセス
大きなフロントポケットは、左右2気室の構造になっています。
真ん中にファスナーがありますが、ここは、荷物の出し入れ口ではなくて、フロントポケットの容量を拡張するためのファスナーですね。
荷物の出し入れは左右のファスナーから行います。
さらに、フロントポケットの上部についているファスナーを左右に開くと、フロントポケット部分が、U字型にパカっと大きく開きます。
雨蓋を開けることなく、ザックの中の荷物が素早く出し入れできるんです。
大型ザックには特にうれしい機能です。
3.雨蓋を取り外してサブバッグとして使用可能
雨蓋は取り外し可能で、裏側にはベルト(ストラップ)が内蔵されているので、サブバッグとして使用できます。
腰の周りに装着すれば、大きめのウェストバッグになります。
肩から斜めに背負えば、ワンショルダーザックにもなりますね。
ザックを置いて頂上へ登ったり、山小屋やテント場からちょっとした散歩に出掛ける時に、水や食料、貴重品などを入れて持ち運べるので便利です。
残念なところ…ザックの色
新登場の大型モデル(60+20L)は、私が大型ザックに求める機能を、ほぼ完全に満たしているザックのようなんですが…残念なところがあります。
それはザックの色が1種類しかないこと。
表面が黒色で側面がネイビー(紺色)という全体的に暗い色です。
大きな黒っぽいザックを背負っていると、スズメ蜂に襲われたり、クマに間違われる心配がありますね(^_^;)。
せめて、黒色と紺色が逆の配色だったらまだ良かったんですが…
今後、もっと明るい色が発売されることを期待しています。
Amazonで見る(サースフェー/60+20L)
2020年、レディースモデルも発売!
2020年からレディースモデル(女性用)も発売されています。
基本は同じで女性の体にフィットしやすいようなフォルムになっています。
●サースフェー 60+20 LD(レディスモデル)
Amazonで見る
2019年/サースフェーの中型モデルの改良点
Amazonで見る/30+5L(MとL)
Amazonで見る/30+5 LD(S)
●サースフェー 40+5L
Amazonで見る/40+5L(MとL)
Amazonで見る/40+5L LD(S)
次に、中型モデル(30+5L、40+5L)の改良点を紹介します。
2019年モデルの詳しい情報(改良点)が公開されていないので、はっきりしたことはわかりませんが、今のところ確認できている点をあげておきます。
1.テントマットが取り付け可能になった
2019年モデルについて、ミレーの公式サイトで唯一掲載されている改良点です。
ザックのサイドコンプレッションベルトを長くして、テント泊で使用するクローズドセルのスリーピングマット(サーマレストのZライト等)を、ザックの横に取り付け可能になりました。
中型ザックでもテント泊に利用したいという需要に対応したようです。
40Lクラスのザックでテント泊装備を収納できるなら理想的ですが…
私の装備では40Lでは無理ですね。
ちなみに、スリーピングマットはかさばらないエアマット派です。(^_^;
2.左側にサイドポケット追加
上の写真は2018年モデルですが、2019年モデルはザック左側のジッパー付きポケットの下、赤枠の部分にサイドポケットが追加されました。
底が浅いので水筒(ペットボトル等)は収納できませんが、ストック(トレッキングポール)を逆さまに挿しておくには使えそうです。
私はここに折りたたみ傘をさしておきたいんですが…
底が浅いし、ストラップの位置も低いので、傘を固定するのは無理そうですね。
これなら、ジッパー付きポケットを廃止してもいいので、右側と同じようにイージーアクセスポケットをつけて欲しかったですね。
イージーアクセスポケットというは↓これのこと。
3.雨蓋が小さくなった?
店頭で見た感じでは、雨蓋の上部が小さくなり、台形の形に近くなりました。
雨蓋が小さくなると、その分雨蓋のポケットの収納量が減ってしまうので、これは大きなマイナスです。
ザックの頭(上部)が先細りなスタイルも今ひとつなので、この改良は残念です。
4.生地が薄くなった…軽量化?
雨蓋と表面側の生地が少し薄くなったようです。
AMAZONに掲載されている仕様では、30+5Lモデルの重量が1390g。2018年モデルから約100g軽量化されています。
生地を薄くして、その分、軽量化を図ったのかと思っていたんですが…
最近更新されたミレーのサイトでは、30+5Lモデルの重量が1500gになっています。
AMAZONで公開されている重量と違いますが…
公式サイトが間違っている可能性のほうが低いので、軽量化はあまり期待しないほうが良さそうです。m(_ _)m
今のところの印象
テントマットが取付可能になった事、左側のサイドポケットが追加された事はプラスですが、雨蓋が小さくなり、生地が薄くなったことは大きなマイナス点です。
今のところは「2018年モデルのほうが良かったかなー」という印象ですね。
他にも改良点があるかも知れません。新しい情報がわかりましたら追記しておきます。
追伸~2023年モデル(NX)
現在、2023年の最新モデル(NX)が発売されています。
今回のモデルチェンジでは大幅な変更がおこなわれ、機能性や使いやすさが向上していますね。
とくに「ドライ」をテーマに雨や汗での濡れを防ぐ工夫が随所に施され、快適性がアップしているようです。
2019年モデルからの主な変更点は以下のとおり。
詳細は↓こちらで確認できます。
進化したミレーの定番ザック「SAAS FEE NX 30+5 / 40+5」|Yamakei Online
コメント
こちらの情報を参考にして、2018モデルを購入しました。大変助かりました!
管理人 鈴木ライトさんが書かれていること以外で、2018モデルの良いところは
1.中のストラップが黄色で見やすい。
2.レインカバー、ハイドロシステムのタグが可愛い
この辺りで、2018に決めました。こちらのブログに感謝です。
gさん、コメントありがとうございます。
購入の参考にしていただけたようで、書いた甲斐がありました。
感謝されるなんて…嬉しいです!