酉年登山の第二弾は、五百円札に描かれた富士山の撮影地として有名な「雁ヶ腹摺山(がんがはらすりやま)」です。
ゴールデンウィークにもかかわらず、登山客は少なく静かな山登りを楽しめる山でした。
第一弾は黒川鶏冠山に登りました。その時のブログはこちら↓
酉年登山~黒川鶏冠山へ
雁ヶ腹摺山(がんがはらすりやま)
酉年登山の第二弾です。今年の干支の酉(とり)にちなんだ名前の山に登ろうというやつです。
第二弾に選んだのは、五百円札に描かれた富士山の撮影地として有名な、標高1874mの雁ヶ腹摺山(がんがはらすりやま)です。
雁ヶ腹摺山は秀麗富嶽十二景の一番山頂にも選ばれている、富士山の眺めがいい山です。
1番山頂:雁ヶ腹摺山(1874m)、姥子山(1503m)
2番山頂:牛奥ノ雁ケ腹摺山(1995m)、小金沢山(2014m)
3番山頂:大蔵高丸(1781m)、ハマイバ(1752m)
4番山頂:滝子山(1590m)、笹子雁ヶ腹摺山(1357m)
5番山頂:奈良倉山(1348m)
6番山頂:扇山(1138m)
7番山頂:百蔵山(1003m)
8番山頂:岩殿山(634m)、お伊勢山(丘陵地・約550m)
9番山頂:高畑山(981m)、倉岳山(990m)
10番山頂:九鬼山(970m)、御前山(730m)
11番山頂:高川山(975m)
12番山頂:本社ケ丸(1630m)、 清八山(1593m)
※太字は登ったことがある山
ちなみに、山梨県大月市には「雁ヶ腹摺山」の名前がつく山は3つあり、3つとも秀麗富嶽十二景に選定されています。
マイカーかタクシー利用すれば、大峠(おおとうげ)から2時間で往復できますが、今回は金山鉱泉(かなやまこうせん)からのクラシックルートを往復します。
標準コースタイムが8時間40分、日帰りとしてはロングコースです。
ゴールデンウィークにもかかわらず、登山客は少なく静かな山登りを楽しめる山でした。
日程・コース
【日程】2017年5月3日(水) ※休日
【メンバー】単独
【登山口までの交通】
往復:中央線大月駅⇔(バス15分)⇔遅能戸バス停⇔金山鉱泉
※帰りのバスは休日は、17:10のみ
登山コース
遅能戸(ちのと)バス停からの往復。
コースタイム
<登り>
遅能戸バス停→[0:25]→森尾荘→[0:35]→鉱泉→[1:30]→金山峠→[0:05]→百間干場→[1:10]→姥子山分岐→[1:15]→雁ヶ腹摺山(合計:5時間)
<下り>
雁ヶ腹摺山→[0:35]→姥子山分岐→[2:00]→百間干場→[0:05]→金山峠→[1:15]→金山鉱泉→[0:25]→森尾荘→[0:20]→遅能戸バス停(合計:4時間40分)
大月駅~遅能戸バス停~金山鉱泉
今日はゴールデンウィーク後半の初日。八王子からの中央線・松本行きの始発はかなりの混雑状態でした。
大月駅で3分の1ぐらい降りたでしょうか。大月駅で降りたほとんどの人は富士急行線への乗り換えに向かいます。
大月駅を出てロータリーの右側が西奥山行きのバス停です。
トイレを済ませてバス停に向かうと先客は3名程。10分ほど待っ、西奥山行きのバスへ乗車します。
結局乗ったのは私を含めて5名のみでした。中央線の混み具合とは打って変わったような空き具合です。
15分弱で遅能戸バス停へ到着。ここはバス停だけでトイレも自販機も何もありません。
ここで降りたのは私の他に3名。そのうちの1名と雑談。この人とは帰りのバスでも一緒になりました。
17:50頃(予定より10分早い)、身支度を整えて歩き始めます。バス停の右側の下っている道が金山鉱泉方面です。
しばらく沢沿いの舗装路を歩きます。
20分程で森屋荘へ到着。サクラ沢峠へ向かう道を右に分け、道なり(左側)へ進みます。
さらに、25分ほど歩いて金山鉱泉(かなやまこうせん)・山口館に到着です。
金山鉱泉はここ山口館1軒のみの営業のようです。
金山鉱泉~金山峠
山口館から2分ほどで、大垈山(おおぬたやま)経由の尾根どおしの登山口に到着。
ここは、4~5台の駐車スペースになっていますので、車が止まっていると、案内版を見落としやすいので要注意です。上の写真でも案内版が車で隠れて少ししか見えません。
案内版の右側が、大垈山(おおぬたやま)経由の登山口の入口です。
案内版に気が付かずに直進すると、沢沿いの登山道に入り込むので要注意!
大垈山(おおぬたやま)経由の登山口は、一旦、沢に降りて沢を渡ります。
沢を渡ってしばらく急登が続きます。
10分程ジグザグの急坂を登ると尾根道へ出ます。
この辺の尾根道は急で足場がなくて登り辛い。
倒木が道をふさいでいる!
ここは跨いでいくしかありませんが、女性や小柄な人はちょっと苦労するかもしれません。
右側の山の斜面を登るように超えていくといいでしょう。左側は谷に切れ落ちているので危険です。
登山口から1時間15分ほどで大垈山への分岐に到着。大垈山へは寄らず先へ進みます。
金山峠(かなやまとうげ)に向かう途中で、展望がひらけ富士山が見えました。
このコース、尾根道を進みますが、ここの他はあまり展望はありません。
登山口から1時間30分ほどで、金山峠(かなやまとうげ)に到着。
左側から沢沿いの道が合流します。標識に「金山峠山頂」と書いてありました。
峠なのに山頂? おかしくない? と思いながらも先に進みます。
金山峠~雁ヶ原擦山
金山峠から5分程で林道にでます。ここは百軒干場(ひゃっけんほしば)と呼ばれています。
意味はわかりませんが…
百軒干場からしばらくは林道を歩きます。
10分ほどで「登り尾根」の分岐点に到着しますが、見落としやすいので要注意!
「雁ヶ原擦山」のプレートは落ちているし「金山峠」のプレートはだいぶ薄くなっています。
登り尾根の分岐点から1時間ほどで舗装路に出ます。
雁ヶ原擦山へは舗装路を渡って向かい側の階段を上ります。
しばらく行くと広い尾根道にでます。写真に写っている人口物は雨量観測所です。
この辺の広い尾根は登山道が分かりづらい。
舗装路から15分ほどで、姥子山(うばこやま)の分岐点に到着。この辺は白樺平と呼ばれています。
広い尾根道を進みます。
白樺平からしばらく歩くと巨岩が散在する地帯に入ります。
ここの地帯だけ大きな岩がゴロゴロしていて不思議です。
大昔に火山の噴火でもあったのでしょうか?
何かに砕かれたような、鋭角な角をもつ平たい岩が印象的。
巨岩地帯から35分ほどで、明るい草原地帯にでます。
この草原地帯を登りつめた所が、雁ヶ原擦山の山頂です。
ここで朝のバスで一緒になった人とすれ違いました。沢沿いの道を登ってきたようです。
雁ヶ原擦山の山頂
12:50頃 到着~!
遅能戸バス停から約5時間。やっと着きました。ほぼ、予定通りの時間です。
先客は3グループのみ(1人は単独)。大峠から登ってきた人達でもっと賑わっているのかと思いきや、予想外に静かな山頂です。
わりと地味な山頂だなぁーとか思いながら…
後ろを振り返ってみると…
じゃーん!
という効果音が頭の中で鳴り響きました!
映画「剣岳 点の記」ワンシーンのような…イメージです。
後ろに富士山が見えることに全然気づいてなかったんですね。
富士山が見える方向は歩いてきた方向の真後ろになるので、振り返らないと視界には入りません。
それが感動的な効果をもたらしました!
金山鉱泉方面から登る場合は、頂上につくまでは振り返らないことをお薦めします!
少しアップで。さすがに秀麗富嶽十二景の一番山頂に選ばれた風景ですね。
しばらく見とれてました。
山頂には山頂標識の他に「大月市秀麗富嶽十二景」の案内版と、
「五百円札に描かれた富士山の撮影地」という記念版が設置されています。
左側の富士山の絵が描かれたものは、五百円札の図柄を再現しているようです。
右端に500と描かれている部分が、お札のデザインになっていますね。
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今日の昼食は下記のものを用意していきました。
・即席ラーメン(マルちゃん正麺塩味)
・厚切りべーコン
・温泉卵
お湯を沸かしてベーコンを先に投入。再度、沸騰したら麺を投入して適当に煮込んでスープを加えます。
最後に温泉卵を投入して出来上がり。
ベーコンの旨みが塩味のスープとマッチして旨いです!
ウィンナーを入れるより、ベーコンのほうがお薦めです!
今日はマルちゃん正麺(塩味)にしましたが、サッポロ一番(塩味)のほうが好みです。
下山~あとがき
山頂で40分ほど休憩して13:30頃に下山開始。
ほぼ予定通りの時間なので急ぐ必要はありません。登ってきた道をゆっくり戻ります。
17:00頃、遅能戸バス停に到着。
朝のバスで一緒になった人が先に到着していました。
その人は行きは沢沿いの道を登って、帰りは尾根どおしの道を降りてこようとしたんですが、
途中で道に迷って、結局、沢沿いの道まで降りて帰ってきたようです。
沢沿いの道は「山と高原地図」には「道が荒れていて通行困難」と記載されていたので、様子を聞いてみると、
「道は荒れているけれど要所、要所にマーク(リボン)があるので、マークを見失わなければ大丈夫」とのことでした。
沢沿いの道も面白そうなので、今度行ってみたいですね。
遅能戸バス停からは、サクラ沢峠を経由してセーメーバン(山の名前)、大垈山を越えていく道もあるので、いろいろと楽しめそうです。
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