前回記事の続きです。今回の登山コースとポイントをリポートしていきます。
登山コースは表参道から登り、下りは見晴台を経由して表参道へ下山する最も一般的なコースです。
日程・登山コース・交通
【日程】2017年4月15日(土)
【メンバー】私、T氏、Y氏(3名)
登山コース
大山に登る主なコースは以下の6つです。
【1】ケーブルカーがある表参道を登るコース
【2】ヤビツ峠からイタツミ尾根を登るコース
【3】日向薬師から雷ノ嶺尾根を登るコース
【4】広沢寺温泉から唐沢峠経由で登るコース
【5】蓑毛から裏参道を登るコース
【6】地獄沢橋または、一の沢峠から大山北尾根を登るコース
今回は最も一般的な【1】のコース。表参道を登り…下りは見晴台を経由して表参道を下山する「大山山頂周遊コース」をとりました。もちろん、ケーブルカーには乗りません。(^_^;
標準コースタイム
●登り
大山ケーブルバス停→表参道(男坂)→阿夫利神社下社:55分
阿夫利神社下社→大山山頂:1時間30分
合計:2時間25分
●下り
大山山頂→見晴台→阿夫利神社下社:1時間30分
阿夫利神社下社→表参道(女坂)→大山ケーブルバス停:45分
合計:2時間15分
登山口までの交通
小田急性伊勢原駅より大山ケーブル行きバスに乗車。大山ケーブルバス停(終点)で下車。
◯小田急線伊勢原駅
|(バス25分)
◯大山ケーブルバス停
小田急線伊勢原駅~大山ケーブルバス停
小田急線伊勢原駅から、大山ケーブル行きのバス(8:25分頃)に乗車します。
休日の割りに人は少なく、全員座って乗れました。
25分ほどで大山ケーブルバス停に到着です。
バス停付近にトイレ、手洗い場、靴洗い場、自販機等あります。トイレを済ませて出発します。
大山ケーブルバス停~表参道(男坂)
阿夫利神社下社への表参道を歩いて行きます。はじめのうちは舗装路です。
表参道はしばらくすると狭い石段の道になります。
表参道の両側には、お土産屋、お食事処、豆腐料理屋、などが軒をつらねています。
料亭風な店や、宿坊(旅館)などもあります。
こじんまりとはしてますが、なかなか高級そうな雰囲気のところもありますね。
10分程で大山ケーブルカー駅に到着。
今回はケーブルカーには乗らずに歩いて登ります。
ケーブルカー駅の先で表参道は男坂と女坂に分岐します。
男坂は尾根上をまっすぐ登る急な道。
女坂は緩やかな道で大山寺、女坂七不思議、等の見どころがあります。
登りは尾根上の明るい男坂を登ることにします。下りは女坂を降りる予定です。
男坂はいきなり急な階段で始まります。70度ぐらいありそうですね。
この階段を始めて登った時(12年前)は、一気に登れなかったのを思い出しました。
その時は、4~5段登っては休憩、また4~5段登って休憩の繰り返しでした。(^_^;
急な階段が続きます。
まだまだ、急な階段が続きます。
12年前に来た時には、こんなに階段ばっかりだった記憶はなかったのですが…
阿夫利神社下社までは、たいたいこんな感じです。
阿夫利神社下社
表参道を登り始めて1時間ほどで、阿夫利神社下社(あふりじんじゃしもしゃ)の境内に到着。
下社は正面の階段を登ったところですが、ここには食事処や売店があります。
公衆トイレはこの手前の階段の下。
桜の木が周辺を取り巻いていますが…既に散った後でした。
境内の階段を上りきって、やっと、阿夫利神社下社(あふりじんじゃしもしゃ)に到着です。
ここからの景色も良く、相模平野とその先には相模湾が見下ろせます。
下社正面の右手に「大山名水」の入口があります。入っていくと…
「大山名水」が竜の口から湧き出ています。柔らかくておいしい水です!
ここまで来たら是非寄っていきたいおすすめの場所です。
せっかくなので、2リットルのポリ容器に「大山名水」を汲んでいきました。
阿夫利神社下社~大山山頂
下社正面の左側に大山山頂(阿夫利神社本社)への道が続きます。
ここでお祓いをして山頂(頂上本社)へ登ります。御祓い料は100円でお守りをもらえます。
強制ではないのでお祓いしている人はあまりいないようです。(^_^;
ここが、山頂(頂上本社)への入口。ここが一丁目で、山頂まで◯◯丁目の石票が建っています。
ちなみに山頂は二十八丁目です。
門をくぐるといきなり急な階段があらわれます。
男坂で階段は慣れていましたが…ここは階段の幅が狭くて、斜め手前にわずかに傾斜しています。
手すりを頼りに登っていきます。
八丁目にある夫婦杉です。左右同形の巨木で樹齢5-600年を経ている縁起のいい大木です。
十五丁目にある天狗の鼻突き岩です。天狗が鼻を突いてあけた穴といわています。
中に光って見えるのは1円玉です。
十六丁目にある追分の碑。蓑毛からの裏参道との合流地点。
小さな広場になっていてベンチが設置されているので休憩するのにいい場所です。
二十丁目にある富士見台からの景色です。
天気が良ければ富士山が見えますが…今日は、ガスッていて見えませんでした。
二十八丁目。門をくぐるともうすぐ山頂です。
大山山頂
阿夫利神社本社の大きな石票が建っている左側の石段を登っていきます。
石段を登ったところ。左側に売店があります。
奥に進むと、山頂の一番高いところが「阿夫利神社奥の院」。
南東側の開けたところに「大山山頂」の標識が建っています。
山頂からは相模平野と相模湾が見下ろせます。
天気がよければ、江ノ島、大島、房総半島の大展望が広がるはずですが…
今日は残念でした。このあたりの景色が「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」の2つ星に選ばれたところですね。(たぶん…)
東側に少し降りた所に、広くて景色がいい場所があります。
この場所の奥の方にはトイレがあるので、ビールや酒を飲みすぎても安心ですね。(笑)
まずは、赤ワインで乾杯!(お疲れさまー!)
おつまみはチーズ&サラミ。昼食は、カップヌードルとミルクパンと…etc。
食後は、阿夫利神社・下社で汲んできた大山名水でコーヒーを淹れました。
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山頂で1時間ほど、休憩してから下山開始です。
とその前に、山頂付近に穴場があるので紹介しておきましょう。
大山山頂の穴場
東側広場のトイレの裏側に回り込んたところに…
FMヨコハマの送信所が建っています。
目立たないところあるので、気が付かない人が多いかもしれません。
穴場というのはここではなくて、もうちょっと先。
山頂の北側に富士山、塔ノ岳、丹沢山が見える場所があります。
天気が良ければ、左側に富士山も見えるはずですが…
今日は見えませんね。残念でした。
下の写真はこの場所に設置されている案内板です。山座同定ができますね。
大山~見晴台~阿夫利神社下社
帰りは、雷ノ嶺尾根を下り、見晴台経由で阿夫利神社下社へ戻ります。
降り始めの階段状の木道。ここからの眺めもいいですね。
むしろ、山頂からよりもいいかもしれません。
相模平野が目前に迫ってくる感じで迫力があります。
海(相模湾)もかすかに見えますね。
山頂から、1時間ほどで見晴台(みはらしだい)へ到着。
東南方面が開けた広い場所で、テーブル&ベンチもたくさんあります。
見晴台から阿夫利神社下社へ向かう途中で巨大な御神木を発見!
場所は二重滝の手前付近です。
案内板などが出ていないので通過してしまいそうでしたが、丁度、人が降りてきたので気が付きました。
人と比べると巨大さがわかるでしょうか。
これだけの巨木なのに案内板どころか、なんの説明文もありませんでした。
二重社(にじゅうしゃ)が見えてきました。
二重社は二重滝(にじゅうだき)の脇に建てられた社です。
こちらが二重滝(にじゅうだき)です。別名は雨乞いの滝。
滝が2段になっているので二重滝?
見晴台から35分ほどで、阿夫利神社下社の階段の下(売店があるところ)へ戻ってきました。
売店でとうふ味のソフトクリームが売っていたので、話のネタに食べてみました。
どんな味かというと…
ちょっとざらっとした食感で、苦みがあって(にがりの味?)…
バニラ味のほうがよかったかな。(笑)
阿夫利神社下社~女坂~大山ケーブルバス停
行きは男坂を上ってきたので、帰りは女坂を下ります。
いきなり、急な下り階段が…しばらく続きます。
女坂の七不思議
女坂の七不思議とは、女坂の途中に点在する、以下7つの不思議な言い伝えのある場所(パワースポット?)のことです。
【その一】弘法の水(こうぼうのみず)
【その二】子育地蔵(こそだてじぞう)
【その三】爪切り地蔵(つめきりじぞう)
【その四】逆さ菩提樹(さかさぼだいじゅ)
【その五】無明橋(むみょうばし)
【その六】潮音洞(ちょうおんどう)
【その七】眼形石(めがたいし)
下りなので、【その七】~【その一】へと逆順にたどって行くことになりますが、七不思議を探しながら歩きましょう!
【その七】眼形石(めがたいし)
この石に手を触れてお祈りすれば、不思議と目の病が治ると言い伝えられています。
【その六】潮音洞(ちょうおんどう)
洞(ほこら)に近づいて心を静め耳を澄ませると…遠い潮騒が聞こえるという場所です。
洞に近づいて…耳を澄ませると…何も聞こえませんでした。(^_^;
【その五】無明橋(むみょうばし)
話をしながら渡ると、橋から下に落ちたり、忘れ物や落とし物をしたり、悪い事が起きたりするという橋です。
【その四】逆さ菩提樹(さかさぼだいじゅ)
上が太くて下が細く、逆さに生えたように見えることから逆さ菩提樹といわれています。
現在は2代目のようですが…逆さには見えませんでした。
【その三】爪切り地蔵(つめきりじぞう)
弘法大師が道具を使わず、一夜のうちに手の爪で彫刻されたと伝えられる石像です。
何事も一心に集中努力すれば実現できるとの教えですね。
集中することは大切です!
【その二】子育地蔵(こそだてじぞう)
最初は普通のお地蔵様として安置されていましたが、何時の頃からか顔が童(わらべ)に変わっていたというお地蔵様。
この地蔵に祈ると子供がすくすくと丈夫に育つといわれています。
【その一】弘法水(こうぼうのみず)
2019年3月撮影
弘法大師が岩に杖をついたら、その跡から清水がこんこんと湧き出たという場所です。
夏でも枯れることが無く、いつでも水の量が変わらないそうです。
女坂のミツマタロード
女坂の七不思議【その二】子育地蔵を過ぎたあたりから、 参道の両側にミツマタが生えている場所がしばらく続きます。
まさに、ミツマタロードといえる場所です。
ミツマタロードが終わったところで、男坂・女坂の分岐点に到着です。
ここからは、舗装された階段状の参道を下ります。
阿夫利神社下社から45分ほどでバス停に着きました。
バス停付近のトイレには、靴洗い場があるので、登山靴を水洗いしているうちに帰りのバスが到着。
帰りのバスも、混雑することなく座れました。
あとがき
バスが出発してから2~3分。バスの窓からは満開の桜が見えました。
後で思うと、ここら辺が「大山桜」だったのかなーと…
最後に、ゴミは持ち帰りましょう!
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