登山ではお馴染みの「マルタイ・棒ラーメン」の美味しい作り方を紹介します。
見た目は地味ですが、「粉っぽさ」と「麺が伸びやすい点」を解消しました。
ぜひ試してみてください!
マルタイ・棒ラーメンはおいしいか?
登山には便利ですが…
登山ではお馴染みのマルタイ・棒ラーメン(正式名称は、マルタイ ラーメン)。
他のインスタント・ラーメンに比べると、嵩張らないので持ち運びに便利です。
特にテント泊で何日もかけて縦走する場合(山から山へ歩くこと)、このコンパクトさが非常に重宝しますね。
ネット上では「まるで生麺のよう!」とか「あっさり醤油味で飽きのこない美味しさ!」等々、絶賛している記事も見つかりますが、その評判は本当なのでしょうか。
独特の味と香り~粉っぽさ~が苦手
たしかに、棒ラーメンの麺には「生麺のような風味」があります。
しかし、スープが粉っぽくなってしまい、その独特な味と香りが苦手です。
茹で汁と別のお湯でスープを作れば、粉っぽさは解消されますが、山では茹で汁を捨てられないため、必然的にスープは麺の茹で汁で作ることなるのです。
インスタント・ラーメンなら、サッポロ一番やチャルメラのほうが断然おいしいですね。
麺の茹で汁もスープの旨味を引き立てます。
でも、嵩張るのでテント泊には持って行きにくいんです。
発見!ゴボウラーメン!
そこで、マルタイ・棒ラーメンを何とか美味しくする方法はないかと、いろいろと模索していたんですが……
ついに発見しました。マルタイ・棒ラーメンのおいしい作り方を。
名付けて、マルタイ・ゴ棒ラーメン!
今日は…特別に…あなただけに…こっそり教えましょう。(^_^;
山でおいしく作るコツは?
山で使えるレシピの条件
ネット上を検索すれば、棒ラーメンのレシピは山ほど見つかります。
しかし残念ながら、山飯で使えそうな、特に数泊のテント泊で使えそうなレシピはほとんどありません。
何故かというと、山飯として使える食材や調理方法には、以下のような条件があるからです。
特に重要なのが「5.茹で汁は捨てないこと」です。
麺の茹で汁や残り汁には、炭水化物や塩分・油分などが含まれているため、生態系の変化や自然環境の破壊につながります。
山の自然を保護するための大切なマナーです。
乾燥ゴボウで粉っぽさ解消!
そこで登場するのが乾燥ゴボウです。
乾燥ゴボウと一緒に麺を茹でると、棒ラーメン独特の味と香り~粉っぽさ~がなくなって、食感もコリコリしておいしくなるのです。
ボリュームもアップするので一石三鳥という食材です。
吉良食品 乾燥野菜 ごぼう
原材料名:ごぼう(九州産)、ブドウ糖
内容量:35g×4袋セット
Amazonで見る
ゴボウの消臭効果
あまり知られていないようですが、ゴボウには消臭効果があります。
ドジョウ鍋やイノシシ鍋に、ささがきにしたゴボウを入れるのは、食材の生臭さを消すためなんですね。
ゴボウの消臭効果の秘密は、食物繊維とアクにあるとのこと。
日本テレビの番組「所さんの目がテン!」でも紹介されていました。
参考:所さんの目がテン!/驚きの消臭力ゴボウの謎(2002年2月)
茹で1分、蒸らし2分~伸びない麺!
マルタイ・棒ラーメンの袋に記載されている麺の茹で時間は3分です。
他のインスタントラーメンと同じ時間なんですが、棒ラーメンの場合、3分も茹でるとすぐに麺が伸びてしまいますね。
そうすると、粉っぽさが増して、どんどん味が低下してしまいます。
麺が伸びないようにするには、早めに火を止めて粉末スープを混ぜてから余熱で蒸らせばOKです。
今までの経験では、「ゆで時間1分+蒸らし2分」くらいがちょうどいいと思います。
ゆで時間1分+蒸らし2分(合計3分)
2分待っている間に少し冷めてしまいますが、カップヌードル(熱湯を注いで3分)よりは熱い状態で食べられます。
ちなみに、私は(猫舌ではありませんが)ラーメンやうどんは作りたての熱々より、少し経ってから麺にスープが染み込んだ状態のほうが好きです。
ゴ棒ラーメンの作り方
では、実際の作り方を説明しましょう。
【1】乾燥ゴボウを1分煮込む
クッカーに水を400mlと乾燥ゴボウを適量(10gぐらい)入れて沸騰させます。
公式の作り方は水450mlですが、乾燥ゴボウを入れるので、少し濃い目でちょうどいいですね。
沸騰したら、そのまま1分ほど乾燥ゴボウを煮込みます。
煮込み時間は、乾燥ゴボウの戻し時間(袋に記載されているはず)によって調整します。
【2】棒ラーメンを投入し、1分茹でる
棒ラーメン1束を入れて1分間茹でます。
ゴボウのアクが出ても、そのままでOK!(アクに消臭効果があるようです)
【3】火を止めて粉末スープと調味油を投入
1分たったら火を止めて、粉末スープと調味油を投入して軽くかき混ぜます。
【4】2分蒸らす
クッカーの蓋をして2分間待ちます(余熱で蒸らす)。
2分たったら出来上がりです。
蓋を開けると調味油(ごま油)のおいしそうな香りが広がります。
以上で完成です! 見た目は地味ですが……
まるっと、スリッと、ゴリッと、おいしくなってるはずです!
この、ゴ棒ラーメンをベースにもうひと工夫すれば、更においしくなるでしょう!
ゴ棒ラーメン、一度試してみてください!
★動画を作成したので↓こちらもご覧ください。
あとがき
乾燥ゴボウはコリッとした食感が美味しくて、山飯のボリュームアップにもなる食材です。
ラーメンだけではなく、アルファ米に入れてもおいしいです。
アルファ米に入れる場合は、1~2cmぐらいに細かくしたほうが食べやすくて食感もグッド!
吉良食品 乾燥野菜 ごぼう
原材料名:ごぼう(九州産)、ブドウ糖
内容量:35g×4袋セット
Amazonで見る
コメント