三浦アルプス非公式ガイド#1 仙元山~南尾根~乳頭山コース | 山旅GOGO
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三浦アルプス非公式ガイド#1 仙元山~南尾根~乳頭山コース

仙元山の山頂から
仙元山の山頂から

最初に紹介するトレッキングコースは、西側の仙元山から南尾根を通って、乳頭山まで縦走するコース。

三浦アルプスの中では比較的にわかりやすく安心して歩けるので、三浦アルプスの入門コースとしておすすめです。

三浦アルプスの概要、注意点、地図の入手先は↓こちらをご覧ください。
三浦アルプス非公式ガイド#0 はじめに

最新コース状況

コース状況の詳細は下記のサイトで確認してください。
二子山山系自然保護協議会
二子山山系巡視プロジェクト (Facebook)

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仙元山~南尾根~乳頭山コース

西側の仙元山(せんげんやま、118m)から南尾根を通り、東側の乳頭山(にゅうとうざん、202m)まで縦走します。所要時間は約4時間。

仙元山では相模湾(湘南の海)、乳頭山からは東京湾(横須賀方面)の眺めを楽しめます。

南尾根はアップダウンが多くて、低山ながら、かなり歩きがいもあるという三浦アルプスならではのトレッキングコースになっています。

三浦アルプスの中では比較的に登山道や分岐点がわかりやすいコースなので、三浦アルプス初心者でも安心して歩けます。

トレッキングコースの概要

スタートは京急線の逗子・葉山駅(旧:新逗子駅)。まずは、仙元山に向かいます。

仙元山は湘南の海の眺めが素晴らしく、三浦アルプスの中では最も人気があり、単独で登られることも多い山です。近くの登山口からは15分ほどで山頂についてしまいます。

仙元山から乳頭山までは急傾斜のアップダウンが続きます。道は細く長くゆっくりと休憩できそうな場所は少ないです。

(休憩に良さそうなポイントを紹介しています)

乳頭山の山頂は以外と狭く樹林に囲まれています。東側にやや展望が開ける場所があり、そこからは東京湾(横須賀方面)が眺められます。

乳頭山からは田浦方面へ下り田浦梅林を通過します。梅の見頃は2月中~3月中、5月頃はツヅジ、12月~3月はスイセンの花が見頃です。

終点はJR横須賀線田浦駅です。

所要時間

京急線逗子・葉山駅→風早橋バス停(約25分)
風早橋バス停→仙元山(約15分)
仙元山→観音塚→乳頭山(約2時間40分)
乳頭山→田浦梅林→JR田浦駅(約45分)

合計:約4時間5分

登山口と交通

●登山口
京急線の逗子・葉山(ずし・はやま)駅(旧:新逗子駅)が起点となります。

登山口近くの風早橋(かぜはやばし)バス停までは徒歩で約25分。

バスを利用する場合は「葉山小学校・衣笠・長井行き」に乗り、風見橋バス停で下車(約10分)。

JR横須賀線の逗子(ずし)駅から、京急線逗子・葉山駅までは徒歩約10分。バスも利用可能です。

●下山口
田浦梅林(田浦梅の里)の出口から、JR横須賀線田浦(たうら)駅、または、京急線安針塚(あんじんづか)駅が最寄り駅となります。

どちらの駅へも徒歩で15-20分ほど。

逗子・葉山駅~仙元山

京急線逗子・葉山駅の南口からスタートします。

仙元山の登山口近くの風早橋(かぜはやばし)バス停まで約25分歩きます。

バスを利用することもできますが、健康のため節約のため歩いて行きましょう。

風早橋バス停へは駅前の車道を南へ(コンビニ、セブンイレブンがある方向)向かいます。

セブンイレブンを過ぎた先にある交差点(新逗子駅入口)を左へ曲がります。

ここから風早橋バス停までは一直線。


まもなく、1つ目のトンネル(桜山隧道)の中を通過します。

逗子・葉山駅から約25分。風早橋バス停前を通過します。


風早橋バス停前から少し進み、2つ目のトンネル(葉山隧道)の手前を右折します。

(仙元山へはトンネルの上を通って行きます)

右折してしばらく進むと次の交差点(木の下)手前に葉山教会の青い案内板が見えてきます。

仙元山へは左側に見えている坂道を登って行きます。

交差点(木の下)を折り返して葉山教会への坂道を登って行きます。

かなり急な坂道です。

坂道の途中で振り返ると湘南の海が見えてきます。

江ノ島も見えますね!

さらに急な坂道を登って行きます。

葉山教会

長い急坂を登り切ったところに葉山教会が立っています。

葉山という町の印象にピッタリな白くてきれいな建物です。

仙元山への登山道は、葉山教会の左側からはじまります。

ここが仙元山への登山道の入り口です。

以前は「仙元山ハイキングコース入口」という案内板があったようですが、現在(2019年2月)、案内板はありません。

しばらく樹林帯の中を歩きますが…

約10分ほどで開けた明るい場所に出てきます。

ここからは段差の大きい階段を登ります。

階段を登りきったところが仙元山の山頂です。

振り返ってみると葉山の町並みと湘南の海の眺めが素晴らしい!

天気が良ければ江ノ島と富士山の景色を楽しめます。

(上の写真では江ノ島のみ確認できます。富士山は江ノ島の左側に見えるはず)

三浦アルプスの中でも一番眺めがいい場所です。

仙元山

仙元山山頂

仙元山(118m)の山頂に到着しました。

山頂にはテーブル&ベンチと石碑が2つ設置してあります。

周囲は桜の名所でもあり、3月中~4月初頃に見事な桜が楽しめるようです。

山頂標識は桜の木の幹に括り付けられた「仙元山」と書かれた板のみ。

三浦アルプスの山頂には立派な標識はありません。

こちらは山頂中心部に設置された大きな石碑。

文字が刻まれていますが、読み方は…わかりません。

こちらは大きな石碑とテーブル&ベンチの間に設置された石碑。

刻まれた文字は読み取りにくいですが「食行身禄不二仙元大菩薩」と書いてあるそうです。

食行身禄不二仙元大菩薩

江戸時代には富士山登拝を目的とした富士講が盛んであった。食行身禄はそれを広めた行者である。実際に登山に行けない人のためには、各地の富士山の眺望がよいところに富士塚がつくられたようで、仙元山もそのひとつ…
出典:山と溪谷社/分県登山ガイド/神奈川県の山より

山頂から少し下がったところある西側のテラス。絶好のビューポイントです。

このテラスにもテーブルとベンチが設置されているので、桜が見頃な季節になれば宴会で賑わうことでしょう。

山頂には公衆トイレもあるので安心ですね!

仙元山~乳頭山

仙元山を後にして階段状の急坂を降りて行きます。

仙元山から乳頭山へ続く尾根道は、南尾根と呼ばれアップダウンが多いコースです。

乳頭山までは約2時間40分。まずは、次のポイント観音塚(約45分)をめざします。

木の根が露出した尾根道をアップダウンを繰り返しながら進みます。

約250段~ジェットコースター階段?

再び階段状の急坂を降りていくと…

今度は上り階段です。しかも長い!

上り階段は約250段あり、かなり体力を消耗します。

まるで「ジェットコースターの様な階段」と表現している人もいる名物階段です。

約250のジェットコースター階段を登り切ると平坦な広場に出ます。

ベンチが置かれていますが、分解寸前で役にはたちません。

休憩ポイント1(利根山?)

少し進むと「12 山火事防止」という看板のある分岐点に到着します。

観音塚へは右の道を進みますが、左の道へ行くと絶好の休憩ポイントがあるので、ちょっと寄り道して行きましょう。

分岐点から1分ほど登ったところです。ここの景色も素晴らしい!

南西方面に展望が開け葉山の町並が見下ろせます。葉山の海も少し見えますね。

もうすこし登ると今度は西方面に開けた場所があり、そこからは江ノ島方面を眺めることができます。

条件が良ければ富士山も見えそうですね。

先程の「12 山火事防止」という看板のある分岐点まで戻って右側の道を下ります。

相変わらず、木の根が露出したアップダウンの多い尾根道です。

観音塚分岐点

10分ほどで観音塚の分岐点に到着。観音塚へは左へ進みます。

この分岐点は見落としやすいので要注意です!

この辺からは笹ヤブが多い細い山道を進みます。

観音塚

観音塚の分岐点から約10分で観音塚に到着します。

観音塚といっても、ここには石碑が2つ立っているだけ樹林に囲まれた暗い場所です。

観音塚という名前から、石碑には観音様が刻まれていたのだと思いますが…今ではその姿は確認できません。

左側の石碑(高い方)の裏側に、三面の観音像(千手観音)が彫られているようです。
気が付きませんでしたー。m(_ _)m

観音塚を後にして乳頭山へ向かいます。

乳頭山までは1時間55分、まだまだ先は長いです。

しばらくは笹ヤブの細い道を歩きますが、再び木の根がむき出しになった尾根道へでます。

そして、またまた、アップダウンの繰り返し…

観音塚から約45分。細い竹?に囲まれた場所を通過。

観音塚から約50分。ここは右下に直角に下ります。

大桜(休憩ポイント2)

観音塚から約1時間。仙元山~乳頭山の中間地点あたり「大桜」と書かれた小さな広場に到着。

根本から木の幹が分かれた大きな山桜がある場所です。春には見事な桜が咲くようです。

ここも絶好の休憩ポイントですね。

だたし、場所が狭いので4-5人でいっぱいになってしまいます。少人数であれば貸し切り状態ですね!

休憩ポイント3(送電鉄塔の下)

観音塚から約1時間45分。送電鉄塔の下が休憩ポイントです。

乳頭山まではあと約10分で到着しますが、乳頭山の山頂は狭く暗いので、ゆっくり休憩するならここでしょう。

三浦アルプスの尾根道は、樹林に囲まれていて、暗く、細い道が多いので、明るくて広い送電鉄塔の下が絶好の休憩ポイントになります。

乳頭山の近くまで来ると木々の隙間から東京湾の海(横須賀方面)が見えてきます。

乳頭山の山頂付近が見えました。乳頭山の山名の由来は漢字そのもののようなんですが…

この角度からはそれらしくは見えませんね。(^_^;

乳頭山の山頂への最後の上りです。鉄製の網のような階段を登って行きます。

鉄網の階段はまだ続きますが、ここを登りきったところが山頂です。

乳頭山

観音塚から約1時間55分。乳頭山の山頂に到着です。南北に細長く樹林に囲まれています。

他の登山者がいなければ、ここが乳頭山の山頂とは気づかずに通り過ぎてしまいそうな場所です。

山頂の南端には三角点と書かれた標石が設置されています。

(国土地理院が設置したものではないらしい…との情報あり)

山頂を示すものは木の幹に「乳頭山」という板が掛けれているだけですね。

三浦アルプスには立派な山頂標識はありません。

北東方面に東京湾(横須賀方面)の景色が眺められる場所があります。

山頂には、ゆっくりと休憩できそうな広いスペースはありません。

しいてあげれば、三角点のある場所かこの展望が開ける場所のみですが、景色が見えるのはこの場所だけなので占領しないようにしましょう。

付近の休憩ポイントとしては、山頂を越えて少し行ったところ、送電鉄塔の下にやや明るくて、広い場所があります。(水平な場所ではありませんが…)

乳頭山~田浦梅林~田浦駅

乳頭山からの帰路は、田浦梅林(田浦梅の里)を通過してJR横須賀線の田浦駅へ向かいます。

あとは下るだけですが、まだまだ気を抜くことはできません。

道迷いしやすい分岐点と補助用のロープが掛けられた急傾斜の山道が待ち構えています。

乳頭山から田浦梅林または、京急田浦駅方面に下る場合、道を間違いやすく、二子山山系自然保護協会の二子山山系主要分岐図でも、道迷いが発生しやすい分岐点(FK1~FK3)として取り上げられています。

分岐点と急下降

乳頭山の山頂から北側に少し下ると開けた場所に出ます。

すぐ左に「FK1」と書かれた分岐注意の案内版がたっています。

その少し手前の右側に田浦梅林への標識(右上の写真)がたっているので、それに従って右への道を下ります。

左上の写真に見える鉄塔の下が休憩ポイントですが、その先のをまっすぐ行くと中尾根(道迷いエリア)に入りこんでしまうので要注意!

FK1の分岐点からまもなく、FK2の分岐点に到着します。

田浦梅林へは右下へ続くの急傾斜の山道を降りていきます。

田浦梅林方面の急傾斜の道です。ロープを頼りに下って行きます。


ロープが掛けられた急傾斜は4-5箇所ありますので、気が抜けません。

雨上がり等はスリップしやすいので要注意!

FK2の分岐点から約10分。横浜横須賀道路の上をまたぐ鉄橋があらわれます。

ここまでくればもう安心、山道はここで終わりです。

横浜横須賀道路の鉄橋を渡り、田浦緑地と呼ばれる場所を通過します。

眼の前に見えてくる小さな丘を越えると…

田浦梅林

田浦梅林に到着です。横須賀港も見えて来ました。

こちらが田浦梅林の展望台です。せっかくなので登って行きましょう。

展望台からは梅林周辺と横須賀港が見渡せます。

(上の写真の梅は5分咲きぐらい)

JR田浦駅までは梅林内の遊歩道を下って行きます。

田浦梅林の入り口に到着しました。最寄りの駅はJR横須賀線田浦駅と京急線安針塚駅。

どちらも徒歩15-20分ぐらいですが、田浦駅のほうが若干近いようです。

駅までの案内版はでていないので、スマホのGPSアプリで「Googleマップ」で駅までの道順を確認しましょう。

(現在地を確認→目的地を入力→経路を検索(徒歩))

JR横須賀線田浦駅に到着しました。お疲れ様。

あとがき

今回は三浦アルプス入門用のわかりやすいコースを紹介しました。

三浦アルプスには、まだまだ、もっと面白いコースがありますので、今後も紹介していきたいと思います。

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三浦アルプス非公式ガイド
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この記事を書いた人
管理人:鈴木ライト
神奈川県横浜市在住の山旅ブロガー(仮)。 登山・アウトドアを通して人生という長い旅をアグレッシブに楽しみたい63歳。登山歴は約19年、テント泊を始めて約17年。大好物はなだらかな稜線歩き、急峻な岩場は苦手です…でも槍ヶ岳と剱岳は登頂済み。山好きな人よろしく~!(^o^)

最後までご覧頂きありがとうございました。

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