三浦アルプス非公式ガイド#2 阿部倉山~二子山~北尾根コース

二子山の展望台から
二子山の展望台から
2番目に紹介するトレッキングコースは「つ」の字の始まりの山、阿部倉山から二子山へ登り、馬頭観音へと北尾根を辿ります。

「つ」の字型の稜線すべてを踏破するためには、はずせないコースです!

三浦アルプスの概要、注意点、地図の入手先は↓こちらをご覧ください。
三浦アルプス・非公式ガイド#0 はじめに
最新コース状況

コース状況の詳細は下記のサイトで確認してください。
二子山山系自然保護協議会
二子山山系巡視プロジェクト (Facebook)

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阿部倉山~二子山~北尾根コース

三浦アルプスの稜線は「つ」の字を描くように連なり(U字型とも言われる)、「つ」の字の上側が北尾根、下側が南尾根、北尾根と南尾根をつなぐ尾根が東尾根と呼ばれています。

この「つ」の字の始まり阿部倉山(あべくらやま、161m)から、三浦アルプスの中心的な山、二子山(ふたごやま、208m)へ登り、馬頭観音へと北尾根を辿ります。所要時間は約3時間。

二子山に訪れる人は多いですが、阿部倉山から二子山へのコースは歩く人が少ないひっそりとした山道です。

一般向きのコースではありませんが「つ」の字型の稜線すべてを踏破するためには、はずせないコースですね。

ちなみに、二子山は上二子山(かみふたごやま、208m)と下二子山(しもふたごやま、206m)という2つのピークがあり、一般的に二子山とよばれているのは、展望台のある上二子山のほうです。

トレッキングコースの概要

スタートは京急線新逗子駅。「つ」字の始点の山である、阿部倉山を目指します。

阿部倉山の登山口は標識がなくてわかりにくいですが、登り始めれば約15分で山頂へ到着します。

樹林に囲まれ展望はありませんが、山頂は広く丸太のベンチが数箇所設置されています。

阿部倉山から下二子山へは細くて、くねくねした山道を歩きます。

じめじめして滑りやすく歩きにくい山道です。なるべく天気が良くて山道が乾いている時に登りましょう。雨上がりは避けたほうが無難ですね。

下二子山の山頂は平坦な広場のような場所。気を付けていないと気づかずに通過してしまうでしょう。

下二子山から上二子山へは道幅が広くなり歩きやすくなりますが、一度下ってからの登り返しがきついところ。

上二子山の山頂は開けて気持ちのいい場所です。山頂の展望台からは横浜~川崎~東京方面の眺めがいい。一等三角点も設置されています。

二子山からは北尾根を東へたどり、馬頭観音を巡って京急田浦駅へ下山します。

馬頭観音から、田浦方面への登山道が間違いやすいので要注意!
所要時間

京急新逗子駅→阿部倉山登山口(約25分)
阿部倉山登山口→阿部倉山(約15分)
阿部倉山→下二子山→上二子山(約40分)
上二子山→馬頭観音(約40分)
馬頭観音→京急田浦駅(約55分)

合計:約2時間55分

登山口と交通

●登山口
京急線新逗子(しんずし)駅が起点となります。阿部倉山の登山口まで徒歩で約25分。

●下山口
下山口(港が丘)から京急田浦駅、または、JR横須賀線田浦駅までは徒歩約15分。

新逗子駅~阿部倉山

京急線新逗子駅
京急新逗子駅の南口から出発。

新逗子駅そばのコンビニ
駅前の道路をセブンイレブンの方向(南)に進みます。

新逗子入口交差点
新逗子入口交差点を左折して、まっすぐ進みます。

桜山トンネル
長い桜山トンネル(桜山隧道)を通過します。

(この辺までは、#1仙元山へ向かうコースと同じです。)

長柄交差点バス停
新逗子駅から約15分。長柄交差点バス停の手前の二股を斜め左へ進みます。

笠原商店
笠原商店の前の道を左へ道なりに進みます。ここからはしばらくまっすぐです。

御霊神社
左手に御霊神社の鳥居が見えてきます。

川久保橋
神社の鳥居を過ぎて左からの道が合流する地点です。

道なりにまっすぐに進み、松久保川にかかる川久保橋を渡ります。

川久保交差点
川久保橋の先の川久保交差点を渡り、中古車販売店「VERTEX GARAGE」の前の道を直進します。

阿部倉山への登山口
住宅街のこの道の先に阿部倉山への登山口があります。

正面に見えているのが阿部倉山です。

阿部倉山の登山口

阿部倉山への登山口
森戸林道(大山林道)の入口へは、上の写真の場所を右折しますが(標識はありません)、阿部倉山の登山口はそこから約50m先の右側です。

森戸林道(大山林道)は現在、関係者以外立入禁止になっていますのでご注意を!
詳細は三浦アルプス非公式ガイド#0~森戸林道に記載しています。

阿部倉山への登山口
ここが阿部倉山の登山口です。標識や案内板は何も設置されていません。

石像が数体設置されている場所(左)と民家(右)の間の細い坂道を登って行きます。

阿部倉山への登山道
登山口から少し登ったところに赤いよだれかけをつけたお地蔵さんと、石碑等10体以上が並んだ場所に出ます。

阿部倉山への登山道
お地蔵さんが並ぶ先は行き止まり、登山道はそこから折り返すように登っていきます。

阿部倉山への登山道
登り初めは急登です。木の根本がえぐられたような山道を登って行きますが…

阿部倉山への登山道
しばらくすると意外と歩きやすい山道にかわります。

富士見平?

阿部倉山への登山道
10分ほど歩くと左斜面が伐採され場所を通過します。

左斜面に沿ってトラロープ(黄色と黒色のロープ)が張られ「森林管理道につき立ち入り禁止 ここは、登山道ではありません」という注意書きも貼れていますが…

阿部倉山への登山道(富士見平)
伐採地の中ほどに「茅場 富士見平」という富士山の絵が書かれた標識があり、丸太のベンチが置かれていた形跡が残っています。

以前は休憩場所として利用されていたようですね。富士見平ということは…

そこから富士山が見えたのでしょうが…現在は樹林に囲まれています。

阿部倉山への登山道(阿部倉山分岐)
伐採地を通過すると、まもなく二股の分岐点に到着します。

左が二子山方面で、右が阿部倉山の山頂です。木の幹に標識があるので迷うことはないでしょう。

標識に従って右へ進みます。

阿部倉山の山頂

阿部倉山の山頂
分岐点から約1分、左方向の傾斜をを少し登ったところが阿部倉山の山頂(161m)です。

阿部倉山登山口からは約15分で到着します。

阿部倉山の山頂標識
こちらが阿部倉山の山頂標識。丸太のベンチが「コ」の字に取り囲むように設置されています。

樹林に囲まれているので展望はありませんが…

山頂はかなり広いので、大人数の休憩場所として利用可能です。

阿部倉山の山頂(丸太のベンチ)
山頂の中心部の他にも丸太のベンチが設置された広い場所が数箇所あります。

南西方面が少し開けていて、登山道が続いているように見えますが…その先は行き止まりです。

阿部倉山~下二子山~上二子山

阿部倉山の山頂
阿部倉山の山頂を後にして下二子山へ向かいます。

山頂標識のある場所から東方向、ピンクのリボンが結び付けられた木々の間を進みます。

二子山への道がわかりにくい場合は、先程の二子山と阿部倉山の分岐点へ戻って、二子山方面へ向かってもいいでしょう。(そのほうがわかりやすい)

阿部倉山~下二子山
二子山へ向かう登山道との合流地点です。

正面に直進防止用のロープは張ってあるので、間違えることはないでしょう。

二子山へは右へ向かいます。

阿部倉山~下二子山
阿部倉山から下二子山へは、細くてくねくねとした道を歩きます。

細かいアップダウンがあり、ぬかるんでいるところも多く滑りやすくて歩きにくい。

阿部倉山~下二子山
下二子山に近づいてくると、だんだんと歩きやすい道になってきます。

阿部倉山~下二子山
トラロープが張られた急坂を登れば下二子山はもうすぐです。

下二子山

下二子山
下二子山(206m)へ到着しました。

平坦な広場で真ん中に二股に分かれた木が生えている場所です。展望はありません。

山頂標識がなければ下二子山とは気づかずに通りすぎてしまうでしょう。

下二子山
こちらが山頂標識です。一部破損していて読み取れない部分がありますが「二子山(下ノ山)頂上」と書いてあるようです。

景色は見えませんが休憩するにはいいところです。

阿部倉山~上二子山の間には他に休憩に良さそうな場所はありません。

下二子山~上二子山
下二子山からは道幅が広くなってきます。

下二子山~上二子山
右側にトラロープが張られた急坂を降りていきます。

下二子山~上二子山
下二子山と上二子山の鞍部付近は痩せた尾根になっています。

下二子山~上二子山
そして、再び道幅が広くなり、右側にトラロープが張られた急坂を登って行きます。

ぬかるんでいて登りにくい場所です。右側のトラロープを補助にして登って行きましょう。

下二子山~上二子山
急坂を登りきると、しばらく緩やかな道が続き….

上二子山
道の先が開けてくると上二子山の山頂です。

上二子山

上二子山の山頂
上二子山(208m)の山頂に到着です。

下二子山からは約20分、阿部倉山からは約40分の距離にあります。

山頂には展望台と一等三角点が設置されています。テーブル&ベンチは設置されていないので、ここで休憩する予定ならレジャーシートを持ってきたほうがいいですね。

上二子山の一等三角点
展望台の手前に設置されている一等三角点です。

こんな低山に一等三角点があるなんて驚きですね…湘南・三浦エリアでは唯一の三角点とのこと。

上二子山の展望台
展望台へ登ると逗子市街から横浜、川崎、そして海の向こうに遠く東京方面まで眺めることができます。

手すりに設置された景色の案内版を見ると、天気が良ければ、東京スカイツリーも見えるはず。

山頂標識は景色の案内板の右側に設置されています。

文字ははっきりとは読みとれなくなっていますが「二子山(上ノ山) 207.8m」と書かれているようです。

この案内板と山頂標識は、固定が甘くなっているので、風等の影響で簡単に下向きになって見えなくなってしまいます。この写真を撮った時も、案内板も山頂標識も下を向いていたのを、上向きに直して撮ったものです。(^_^;

上二子山の山頂付近、KDDI葉山中継所
こちらは山頂付近に立っている、KDDIの葉山中継所の電波塔です。

上二子山~馬頭観音

上二子山からは北尾根を東へ辿ります。次の目的地は馬頭観音、約40分の距離です。

上二子山~馬頭観音
山頂から北へ向かう階段を降りていきます。

KDDI葉山中継所
階段を降りた左、突き当りに先程見えていたKDDI葉山中継所があります。

上二子山~馬頭観音
登山道は右へ降りて行きます。登山道といっても林道のような広くて緩やかな道です。

二子山(この森で見られる野鳥)
途中「この森で見られる野鳥」の案内版があります。15種類もの野鳥が見られるんですね。

しかし、この案内版…サビついていたり、霞んでいいたり…

現在はなんとか読み取ることができますが…そのうちに判別できなくなりそうです。

二子山山頂の展望台の案内版や、山頂標識もそうでしたが…最近ではほとんど整備されていないようですね…

南郷・北尾根分岐

二子山~馬頭観音
上二子山から約10分。南郷方面と北尾根(JR東逗子駅、森戸川方面)の分岐点に到着します。

道なりに左へ曲がる広い道は、南郷方面(砲台道)への道なのでご注意を!

北尾根へは右側の細い道を下って行きます。

二子山~馬頭観音
ここが北尾根(JR東逗子駅、森戸川方面)へ下る道の入り口です。

「山火事注意 28」の看板が目印です。

上二子山からの下りは広い林道のような道でしたが、ここからは再び山道らしい山道が続きます。

北尾根・森戸川分岐

二子山~馬頭観音
少し下るとすぐに次の分岐があります。

北尾根(JR東逗子駅方面)と森戸川方面の分岐点です。ここは左へ進みます。

真っ直ぐに下ると森戸川の源流へ向かう道。三浦アルプスの最深部へ到達し、秘境気分が味わえるという趣深いコースなんですが…次回、紹介しますのでお楽しみに!

二子山~馬頭観音
登山道は細くなり緩やかな道が続きます。

二子山~馬頭観音
分岐から10分ほどで人工的にえぐられたような場所を通過します。

二子山~馬頭観音
分岐から20分、二子山からは30分ほどでJR東逗子駅と馬頭観音の分岐点に到着。

JR東逗子駅へは左へ約30分ですが、ここは右に進みます。馬頭観音までは約10分。

馬頭観音

馬頭観音、分岐、案内板
道なりに進み馬頭観音の分岐点に到着。馬頭観音の案内板が立っています。

案内版には、ここに馬頭観音像が設置された由来等が書かれています。

ここを直進してしまうと、道迷いが多い中尾根方面に入り込んでしまうので、要注意箇所です!

馬頭観音
馬頭観音像は分岐点を左折して、すぐ左側の奥のほうに、ひっそりと置かれています。

馬頭観音像
こちらが馬頭観音像。頭の上に馬の頭が乗っかった観音様の像です。

馬頭観音像の右側に「牛馬安全」、左側に「文政三辰八月吉日」(1820年)、台座に「桜山村」と刻まれています。

馬頭観音

馬頭は諸悪魔を下す力を象徴し、煩悩を断つ功徳があるとされる。しかし一般には馬の無病息災の守り神として信仰され…
引用:コトバンク/馬頭観音

馬頭観音~京急田浦駅

馬頭観音~京急田浦駅
馬頭観音からの帰路は京急田浦駅へ向かいます。

馬頭観音の右側(北東)へ続く道を進みますが、方向を間違いやすい場所なので注意が必要です。

初めての人は必ずコンパスで方向を確認すること!

京急のトレッキングMAPだけ見ていると、東方面にまっすぐな道なので、先程の馬頭観音の分岐点を直進(南)したくなるので要注意!

馬頭観音~京急田浦駅
馬頭観音から約10分「FK3」と書かれた分岐注意の案内板Y字路に到着。

この案内板は、二子山山系自然保護講義会が、道の迷いやすい場所に立てた案内版「FK1~FK3」の一つです。

京急田浦駅へは左へ進みます。この先、分岐がいくつかありますが、標識にしたがい「京急田浦駅」または「港が丘」方面に向かいます。

右へ行くと乳頭山へ、東尾根と呼ばれている尾根道です。東尾根は三浦アルプスの「つ」の字型の稜線を踏破する場合に、北尾根と南尾根をつなぐコースでもあります。

馬頭観音~京急田浦駅
馬頭観音から約30分。この二股には標識がありません。京急田浦駅へは右へ進みます。

馬頭観音~京急田浦駅
馬頭観音から約40分。山道の終点に着きました。

馬頭観音~京急田浦駅
この長い階段を降りれば、もう住宅街です。

馬頭観音~京急田浦駅

階段を降りた所。逆コースを歩く場合はここが入り口になるわけです。

わかりにくいですが「三浦アルプス 東尾根<登山口>」と書かれた標識がありますね。

ここから駅までの案内版はでていないので、スマホのGPSアプリで「Googleマップ」で駅までの道順を確認しましょう。

(現在地を確認→目的地を入力→経路を検索(徒歩))

京急田浦駅
港が丘の登山口から約15分。京急田浦駅に着きました。お疲れ様。

あとがき

今回のコースは前半の上二子山までがメインでした。

上二子山から馬頭観音までのコースは、ほぼハイキングコースなので、面白みにかけるかもしれませんね。

でも「つ」の字型の稜線を全て踏破するためには、必要なコースでした。

次回は三浦アルプスの最深部、森戸川源流から中尾根を歩くコースを紹介する予定です。

お楽しみに!

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三浦アルプス非公式ガイド

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