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テント泊Q&A~テントが結露する原因は?予防と対策方法は?

テント内壁の結露(イメージ)
テント内壁の結露(イメージ)

テント泊登山の疑問や悩みに答えるテント泊Q&A。

今回のテーマはテントの内壁や荷物を濡らしてしまう結露についてです。

結露は寒い季節や、高所のテント場など気温の低い場所で発生しやすくなります。

「結露って何?」「どうして結露するの?」「予防と対策は?」など、結露に関する疑問を解決していきます。

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Q1:結露とは?テント内が結露するのは何故?

結露って何?

どうして結露するんだろう?

結露とは

結露とは空気中に含まれる水蒸気が、周囲の冷たい空気に冷やされて水滴になる現象です。

テント泊の場合、テント内の暖かい空気には、呼吸や人体から放出される水蒸気が含まれています。

その温かい空気が、テントの内壁で外の冷たい空気に冷やされて、水滴になってしまうのです。

結露の原因

結露が発生するのは、テントの中と外の気温差が原因です。

寒い季節や朝晩の気温が下がると、テント内と外気温の温度差が大きくなり、結露が発生しやすくなります。

したがって、結露は夏場には発生しにくく、秋~冬にかけては要注意です(春も)。

※雨天時も結露が発生しやすい(外気温が低下して、雨の侵入を防ぐためテントを閉めきると、テント内の温度が上昇)。

テント(フライシート)の外側が濡れるのは?

なお、テント(フライシート)の外側が濡れるのは結露ではありません。

雨が降ったのか、朝露(夜露)が原因でしょう。

結露はテントの内壁やフライシートの内側で発生するものです。

Q2:結露するとどうなるの?

テント内が結露するとどうなるの?

テント内の結露を放っておくと、水滴が直接テント内に落ちてきたり、内壁を伝わって流れてきたりして、荷物が濡れてしまいます。

シュラフ(寝袋)が濡れてしまうと保温力が下がり、寒い季節には大きなダメージです。

その他にも、着替えや食料、カメラ、バッテリー、財布など濡らしたくない荷物はたくさんありますね。

大事な荷物を濡らさないために、結露対策は必須です。

Q3:結露を防止するには?

結露を防止するにはどうすればいいの?

結露が発生する原因は、テントの中と外の気温差です。

したがって、結露を防止するには、テントの中の温度を外気温と同程度に保てば良いことになります。

夏場に結露が発生しにくいのは、テントの中と外の温度差が少ないからです。

寒い季節に結露は防止できない!

しかし、寒い季節のテント泊では、そうはいきません。

テントの中が外気温と同じ温度では、凍えてしまいますね。

つまり、寒い季節はある程度の結露は避けられないということです。

ただし、結露を最小限に抑え(予防)、荷物を濡らさないように(対策)することは可能です。

詳しくは、以降のQ&Aをご覧ください。

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Q4:結露を抑える方法(予防)を教えて?

寒い季節に結露は避けられない!

じゃ、結露を抑えるにはどんな方法があるの?

Q3で説明したように、寒い季節に結露を完全に防止することはできません。

以下の方法を実践して、結露を最小に抑えましょう。

1. ダブルウォールテントを使用する

結露を抑える方法の1つ目は「ダブルウォールテントを使用する」こと。

ダブルウォールテントは、テント本体とフライシートの間に空気層ができるため、

テントの内側と外側(フライシートの内側)の温度差が小さくなり、結露の発生を抑えられます。

ただし、フライシートの内側は結露します。

ダブルウォールとシングルウォールの違い
ダブルウォール
テント
フライシートがあるテントのこと。
テント本体+フライシートでテントの壁が2枚になるため、ダブルウォールと呼ぶ。
シングルウォール
テント
フライシートがないテントのこと。
フライシートがない分軽量、かつテントの設営/撤収が簡単。

2. フライシートの4辺をしっかり張る

フライシートの4辺をしっかり張る
フライシートの4辺をしっかり張る

結露を抑える方法の2つ目は「フライシートの4辺をしっかり張る」こと。

ダブルウォールテントを使用しても、フライシートが弛んでしまうと結露防止効果は低下します。

テント本体とフラシートの間の空間を十分に確保できるように、フライシートの4辺をしっかりと張りましょう(上の写真を参照)。

3. 風通しをよくする/換気する

結露を抑える方法の3つ目は「風通しを良くする/換気する」こと。

テント内と外の気温差が大きくなると結露が発生しやすくなるため、

テントの出入り口を少し開けたり、ベンチレーターを利用したりして、気温差が大きくならないようにテント内の温度を調節しましょう。

4. テント内で火器を使わない

結露を抑える方法の4つ目は「テント内で火器を使わない」こと。

テント内で火器を使うと、一気にテント内の温度が上昇し、結露が発生しやすくなります。

調理はテントの外か前室でおこなうのが基本です。

雨の日やどうしてもテント内で調理を行なう場合は、換気をしっかりして、短時間で終わらせましょう。

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Q5:結露しても荷物を濡らさない方法(対策)を教えて?

結露が発生したらどうすればいいの?

荷物を濡らさないためにはどんな方法があるの?

結露が発生したら、荷物を濡らさないようにすることが重要です。

ここでは、具体的な方法(以下4つ)を紹介していきます。

1. 速乾タオルで拭く

速乾タオルで拭く
速乾タオルで拭く

結露が発生したら、速乾タオルで拭きとります。

すぐに対処しやすいように、速乾タオルは手が届きやすい場所(テントの入口付近など)に置いておきましょう。

日中の結露対策はこれだけでもOKです。

2. シュラフ(寝袋)にはカバーを装着する

シュラフ(寝袋)にはシュラフカバーを
シュラフ(寝袋)にはシュラフカバーを

日中の対策は速乾タオルで拭き取ればOKですが、睡眠中は困難ですね。

とくにシュラフ(寝袋)は濡れると保温力が落ちてしまうので要注意です。

シュラフを濡らさないためには、シュラフカバーを使用します。

素材はなるべく防水透湿性が高いもの(ゴアテックスなど)を選ぶこと。

透湿性が低いと、シュラフカバーの内側と外側の温度差で、シュラフ自体が結露する可能性があります。

3. 濡らしたくない物は防水袋に入れる

シュラフ以外で濡らしたくない荷物は、防水性のスタッフバックに入れておきましょう。

そうすれば、睡眠中に水滴が垂れてきても安心です。

ポリ袋でも水滴を防ぐことはできますが、完全防水性のスタッフバッグなら、雨でテントが浸水しても、荷物が濡れることを防げます。

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4. 大き目のテントマットを敷く

大き目のテントマット(テントシート)

テントの床面に大き目のテントマット(テントシート)を敷くのも効果的です。

上の写真のように、テントの側面に沿って5~10cmほど被るように敷いておきましょう。

テントの壁面を伝って落ちてくる結露から荷物が濡れるのを防げます。

あとがき

寒い季節や気温の低い場所(高所のテント場など)では、ある程度の結露は避けられません。

しかし、結露を抑えたり、荷物を濡らさないようにしたりすることは可能です。

しっかりと結露対策をおこなえば、そこそこ快適に過ごせますね。

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