2023年の初登りは、富士山と西湖(富士五湖の一つ)の絶景スポット! 雪頭ヶ岳(せっとうがたけ、標高1710m)に登ってきました。
雪頭ヶ岳は富士山の北側に位置する御坂山塊(みさかさんかい)の一座ですが、ガイド本ではほとんど紹介されていない山なので、知らない人も多いのではないでしょうか。
今回は西湖の西端(根場)から雪頭ヶ岳へ登る最短コースを歩いてきたので、公共交通機関でのアクセス方法、駐車場、登山道や山頂の様子などを紹介します。
※初心者向きのコースではありません。
雪頭ヶ岳の概要
雪頭ヶ岳(せっとうがたけ、標高1710m)は、富士山の北側に位置する御坂山塊(みさかさんかい)の一座です。
山頂付近の南向き斜面は、間近に富士山と富士五湖の一つ西湖を見下ろせる絶景スポットになっています(冒頭の写真)。
御坂山塊の稜線からはやや外れているため、すぐ北にある鬼が岳(標高1738m)へ向かう通過点として登る人が多いようです。
なお、御坂山域の稜線上には節刀ヶ岳(せっとうがたけ、標高1736m)という同じ読み方の山がありますが(節刀ヶ岳のほうが有名)、富士山の眺めだけなら雪頭ヶ岳の方が素晴らしい!
登山コース
登山コースは西湖の西端の根場(ねんば)から、雪頭ヶ岳までの往復コース(ピンク色)。
雪頭ヶ岳から鬼ヶ岳までは20分程度の距離ですが、冬季のため登山道の状態が悪そうだったので(凍結箇所あり)、今回は雪頭ヶ岳までのコースにしました。
標準コースタイムとコース概要は以下のとおりです。
標準コースタイム (山と高原地図) | 登り:2時間40分 下り:1時間50分 |
コース概要 | 急登が続き休憩できる場所がほとんどない谷側が切れ落ちた細い道や、ロープが設置された場所をよじ登る箇所あり途中にトイレ&水場なし(駐車場付近にトイレあり) |
往復4時間30分のコースですが、登山道の中盤からは急登が続き、休憩に適した場所がほとんどありません。
また、谷側が切れ落ちた細い道を通過したり、山頂付近にはロープが設置された場所をよじ登ったりする箇所(2~3カ所)があります。
とくに危険な場所はありませんが、初心者向きではありません。
アクセス/駐車場
公共交通機関
公共交通機関を利用する場合は、JR中央本線/大月駅で富士急行線に乗り換えて、終点河口湖駅で下車。
河口湖駅からは富士急/西湖周遊バス(グリーンライン)を利用して、登山口近くのバス停(根場民宿 or 根場入口)まで行きます。
- JR中央本線/大月駅
(富士急行線)
- 富士急行線/河口湖駅
(富士急/西湖周遊バス)
- 根場民宿or根場入口
バス便(西湖周遊バス) | 時間帯/本数 |
往路(河口湖駅~根場民宿) | 9時~16時/1時間に1本 |
復路(根場入口~川口湖駅) | 10時~17時/1時間に1本 |
バス停は根場民宿よりも根場入口のほうが登山口に近いですが、往路は根場民宿で降りたほうが30分ほど早く登山口に着きます(※1)。
※1 根場民宿~根場入口は隣のバス停ですが、バス便は根場民宿から青木ヶ原樹海方面を反時計回りに一周してくるので、その分時間がかかる(30分程度)。
詳細は↓こちらで確認してください。
駐車場
マイカーを利用する場合は、根場近くに無料駐車場が2カ所ありますが、登山者は西湖いやしの里の登山者用駐車場(100台)を利用してくださいとのこと。
根場付近の無料駐車場 | 駐車台数 |
西湖根場浜駐車場 | 約30台、トイレあり |
西湖いやしの里根場/登山者用駐車場 | 約100台、登山口へ向かう途中に公衆トイレあり |
西湖根場浜駐車場
こちらが西湖根場駐車場で2カ所?に分かれています(約30台/トイレあり)。
2023年1月20日時点では、工事中で駐車できる台数は少なくなっていました。
入口付近に上記のような看板が設置され、登山者は西湖いやしの里の登山者用駐車場を利用するにように案内されています。
西湖いやしの里根場/登山者用駐車場
こちらが、根場いやしの里の駐車場です。
手前の草地の部分が登山者用駐車場で、奥の舗装されている場所は観光客用です。
公衆トイレは鬼ヶ岳登山道入口(雪頭ヶ岳登山口)へ向かう途中にあります(下記の登山者用駐車場~周辺図を参照)。
トレッキングレポート
ここからは、トレッキングレポートです。
根場いやしの里/登山者用駐車場から登山口までの道順と、雪頭ヶ岳の登山道、山頂の様子を簡単に紹介していきます。
【日程】2023年1月20日
【天気】晴れ(快晴)
【メンバー】3人(私、T氏、Y氏)
根場~鬼ヶ岳登山道入口
西湖いやしの里根場/登山者用駐車場から、鬼ヶ岳登山道入口へ向かう道は、標識などは設置されていないので、上の図を参考にしてください。
ここが、鬼ヶ岳登山道の入口です。
道なりにしばらく歩くと(4分程度)、堰堤があります。
さらに、10分ほど歩くと大きな広場に出ます。
広場の先にある枯れた沢を渡ると鬼ヶ岳(雪頭ヶ岳)への登山道が始まります。
登山道の入口には、「クマ出没注意」の看板がありました。
冬に冬眠してないクマもいるようなので、念のためクマ除け鈴などのクマ対策を忘れずに。
鬼ヶ岳登山口~雪頭ヶ岳
鬼ヶ岳登山口から中盤までは、ほぼ樹林帯の中を歩きます。
中盤から雪頭ヶ岳の山頂に近づくにつれて、木々の間から富士山が見えるようになります。
山頂付近の急登を登ると、樹林帯から抜けて、一気に展望が開けます。
雪頭ヶ岳の山頂
こちらが雪頭ヶ岳の山頂です。
標高が一番高い場所は、山頂標識の裏側の樹林帯の中ですが、木々に遮られてせっかくの眺望が見えません。
景色を見ながら休憩するには、山頂標識が設置されている、この南向きの斜面になります。
富士山の裾野まで、遮るものが何もない!
西湖とのコラボが素晴らしい眺望ですね!
ただし、平坦な場所はほとんどありません。
お湯を沸かしたり、ラーメンを作ったりするぐらいならできますが、凝った料理をするには、ちょっと厳しいですね。
ちなみに、こちらが山頂標識です。
白い塗料が溶けて滲んでしまったようで読みにくいですが、以下のように書かれています。
雪頭ヶ岳 山頂 眺望最高 お花畑 草花は手で取らないで カメラで撮ってネ |
今回は、季節的にお花畑は見られませんでしたが、春~夏にかけてならお花畑も楽しめそうですね。
「草花は手で取らないで カメラで撮ってネ」
あとがき
山行時の天気はほぼ快晴。
風もほとんどなく、陽があたる場所だと暑いくらの天候に恵まれ、幸先の良い1年のスタートになりました。
だが、しかし……
本格的な登山は去年6月の金峰山以来。
自宅でスクワットなどのトレーニングはしていましたが、やはり、山に登ってないとだめですね。
登りは足がつりそうになるものの、適度な休憩をはさみ、エネルギー補給をしながら登りきりましたが、
下りの後半は筋肉疲労で踏ん張りがきかず、下山したころにはフラフラな状態でした。
今年はもっと山に登りたい!登らねば!
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