奥秩父・国師ヶ岳と北奥千丈岳~大弛小屋で楽々テント泊#2 | 山旅GOGO
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奥秩父・国師ヶ岳と北奥千丈岳~大弛小屋で楽々テント泊#2

国師ヶ岳の山頂

大弛小屋で楽々テント泊の後半です。

大弛小屋でテントを設営後、荷物を整理したり昼食をとったり、しばらくゆっくりしてから、国師ヶ岳こくしがたけ(2592m)と北奥千丈岳きたおくせんじょうだ(2601m)へ向かいます。

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大弛小屋~国師ヶ岳~北奥千丈岳

大弛峠の鳥瞰図(大弛峠~国師ヶ岳)

上の写真は大弛峠の駐車場にあった大弛峠の鳥瞰図から、大弛峠~国師ヶ岳の部分だけ切り取ったものです。

鳥瞰図を見ると、国師ヶ岳へ向かう途中に北奥千丈岳があるように見えますが、北奥千丈岳は登山道から南へ往復15分ほどはずれた位置にあります。

行きは大弛峠から夢の庭園を経て国師ヶ岳(2592m)の山頂へ。

帰りは途中で北奥千丈岳(2601m)の山頂を往復してから、大弛峠へ戻るコースを歩くことにします。

コースタイム

・大弛小屋~国師ヶ岳の往復:1時間40分
・途中で北奥千丈岳を往復:プラス15分(合計約2時間)

合計約2時間の楽々登山コースのはずですが、ギックリ腰になってから2ヶ月ほど山に登っていなかったので、リハビリを兼ねてゆっくり歩きます。

国師ヶ岳方面の登山口と喫茶「大弛」

13:25頃、必要なものだけサブザックに詰めてテント場を出発!

●最低限必要なもの
水(1-2L)、行動食、ヘッドライト、レインウェア、救急セット(バンドエイド等)

国師ヶ岳方面の登山口

国師ヶ岳への登山口は駐車場からは北方面、まずは大弛小屋方面へ向かいます。

登山口には喫茶「大弛」の看板とソフトクリームの模型?が置いてありました。

大弛小屋は喫茶「大弛」としても営業しているので、宿泊者以外でも飲み物や軽食をとることができます。

営業時間は9:30~16:00。こじんまりした山小屋のわりには、メニューは豊富です。

飲み物
大弛コーヒー・紅茶
国師ヶ岳の伏流水で入れる絶品コーヒー
ソフトドリンク・ビール・日本酒

軽食
山小屋カレー、特製峠うどん
味噌田楽、あちあちおでん
カップラーメン

その他、バッチや小屋限定手ぬぐいなどのお土産もありますよ!との事。

メニューには書いてありませんでしたが、ソフトクリームは500円。

小屋の前に「ソフトクリームはじめました」という看板が出ていました (下の写真)。

大弛小屋=喫茶「大弛」

駐車場から1分ほどで大弛小屋(喫茶「大弛」)の前を通過。


登山道は大弛小屋の右横を通って行きます。

大弛小屋を過ぎると、まもなく登山道は木段へ変わります。

よく整備されていますが…木段は疲れますね。

2ヶ月ぶりの登山なので、すぐに息が切れてきました。(^_^;

夢の庭園

夢の庭園の分岐

ゆっくり歩いて15分ほどで、夢の庭園の分岐へ到着。

夢の庭園…以前からどんな所なのか気になっていた場所です。

分岐点に立っていた案内板には、こう書かれていました。

-夢の庭園-
鉱山植物のマットのうえに、巨石と灌木が自然の采配によって巧みに配置されたこの庭園は、昭和35年山本今朝忠さんが発見し、夢の庭園と名付けられて紹介されるようになりました。

案内版によると、巨石と灌木が自然の庭園のように配置された場所のようです。

昭和35年に発見された…ということは、発見されてからまだ60年も経っていないんですね。

昭和35年といえば…私の生まれた年なので、何か縁のようなものを感じてしまいました。

国師ヶ岳へ向かう登山道から、一旦離れて夢の庭園へ向かいますが…

おおっとー!

断崖に向かっているじゃないですかー!

庭園というと…のんびり、ゆったりした場所を想像していたんですが…大はずれ!

でも、景色は良さそう!(^o^)

国師ヶ岳・夢の庭園(入口)
夢の庭園(入口)

分岐からまもなく、夢の庭園の端(入口)に到着!

岩の断崖に、かなり急な階段が設置されています。

景色は良さそうですが、高度感があってちょっと恐いですね!(^_^;

国師ヶ岳・夢の庭園(階段)
夢の庭園(階段)

夢の庭園は上方向へ続きます。急な階段を登っていきます。

この辺は手すりが片側にしかついていないので人とすれ違う際には要注意です。

この日は空いていたので、1組とすれ違っただけでしたが、その時は下って来る人が階段と階段の間(踊り場)で止まってくれたので、そこですれ違いました。

夢の庭園(階段)

夢の庭園の階段を上から見たところ。

あいにくの天気で景色はほとんど見えませんが、下の方に大弛峠の駐車場がわずかに見えました。

結構、登ってきたなー!

夢の庭園(最上部)

13:45頃、出発してから約20分。ここが夢の庭園の最上部。

大きな岩がごろごろした場所でベンチも置いてありました。

天気が良ければ、ここでゆっくり休憩して行きたいところですが、この日は全くなんにも見えないので、そのまま通過します。

夢の庭園の最上部から4-5分で、国師ヶ岳への登山道と合流。

ここからは、またまた木段が続きます。

夢の庭園の階段よりは傾斜が緩いんですが…長い!

まだまだ、木段は続きます…疲れるー!

この木段は、国師ヶ岳へ向かう登山道に合流してから30分ほど続きます。

長い木段を登り、樹林帯を抜けたところで、やっと木段から開放。

ここまでくれば国師ヶ岳はもうすぐそこか…

前国師岳

14:35頃。木段を抜けて4-5分。標識が立つピークへ到着。

国師ヶ岳へ到着か!

と思いきや…

前国師岳の山頂
前国師岳の山頂

国師ヶ岳の手前の前国師岳(まえこくしだけ)でした。

天気が良ければ、ここも展望は良さそうですが…

前国師岳のピークから階段を降りると、なだらかな普通の登山道が国師ヶ岳まで続きます。

北奥千丈岳の分岐

14:40頃。あっという間に北奥千丈岳の分岐点に到着。

北奥千丈岳は帰りに寄るので、まっすぐ国師ヶ岳へ向けて進みます。

国師ヶ岳

国師ヶ岳の山頂
国師ヶ岳の山頂

14:55頃、国師ヶ岳(こくしがたけ、2592m)に到着!

大きな岩がゴロゴロしている山頂です。

ベンチ等は設置されていませんが、大きな岩がベンチ替わりになりますね。

南西から南東方面へ展望が開けていますが…

天気は相変わらずで、景色は全く何にも見えません。残念!

山頂標識の横に一等三角点が設置されていました。

国師ヶ岳の山頂(一等三角点)
国師ヶ岳の山頂(一等三角点)

こちらが山頂に設置されている一等三角点

奥秩父山域で一等三角点が設置されているのは、国師ヶ岳を含めて下記の5点のみです。

奥秩父エリアの一等三角点
・国師ヶ岳(こくしがたけ、2952m)
・三宝山(さんぽうざん、2483m)
・雲取山(くもとりやま、2017m)
・小金沢山(こがねざわやま、1988m)
・赤久縄山(あかぐなやま、1523m)

ちなみに全国で一等三角点がいくつあるのか調べてみると…

サイトによって数がバラバラなんですが…ほぼほぼ、970点以上あるようです。

(どうして、一等三角点の数がバラバラなのかは…今度、暇な時に調べてみます。)

北奥千丈岳

15:25頃。国師岳の山頂で30分ほど休憩後、北奥千丈岳へ向かいます。

5分ほどで北奥千丈岳の分岐点まで戻りましたが、Y氏は膝の調子が悪そうだったので、ここで待っててもらい、T氏と2人で北奥千丈岳を往復してくることにします。

北奥千丈岳
北奥千丈岳

ハイマツと岩の間の登山道を7-8分ほど進むと開けた場所に出ました。

山頂標識らしきものが見えるので、そこが北奥千丈岳の山頂でしょう。

北奥千丈岳の山頂
北奥千丈岳の山頂

15:40頃。北奥千丈岳(きたおくせんじょうだけ、2901m)の山頂へ到着!

国師ヶ岳と似たような、大きな岩がゴロゴロした山頂ですが、こちらのほうが広くて、ほぼ360度、視界を遮るものはありません。

晴れていれば、国師ヶ岳よりも景色は良さそうですね。

北奥千丈岳の山頂(南側)
北奥千丈岳の山頂(南側)

山頂にはベンチ等はありませんが、南側に方位盤が設置されていました。

北奥千丈岳の山頂(方位盤)
北奥千丈岳の山頂(方位盤)

天気が良ければ南西方面に南アルプス、北西方面に八ヶ岳北アルプス、北に浅間山、北から東にかけて甲武信ヶ岳から雲取山までの奥秩父の山々が眺められるようですが…残念!

景色は全く見えませんでしたが、奥秩父の最高峰まできたことに満足して早々に引き上げます。

分岐店まで引き返し、Y氏と合流。あとは大弛峠まで戻るだけ。

国師ヶ岳、前国師岳を越えると再び長い木段地帯に突入。(^_^;

下るだけなので登りよりはだいぶ楽ですが…長い!

16:25頃。大弛峠まで戻ってきました。

大弛峠を出発してから、ゆっくり歩いて約3時間、北奥千丈岳からは40分ほどかかりました。

駐車場も空いてきましたね。タクシーが2台と自家用車が2-3台止まっているだけです。

大弛小屋のテント場にて…

乾杯!

さてと…

国師ヶ岳、北奥千丈岳と、2ヶ月ぶりの登山のあとは…

お待ちかねの…

あれっ?
しまったー!
乾杯の写真とり忘れたー!

というこで、替わりに7月に行った雲取山の乾杯写真を載せておきます。m(_ _)m

缶ビールで乾杯!

お疲れさまー!

やっぱり、登山のあとのビールは旨いですね!

このために山に登っていると言っても、過言ではないでしょう!(^_^;

夕食…宴会

夕食(宴会)の準備をしているところ。

あとは、酒を飲みながらまったりと過ごします。

酒はビール、日本酒、赤ワイン。

つまみは、おでんと焼き鳥と…赤ワインにはチーズと柿の種…

17:30頃。ずっと曇っていた空が晴れてきて夕焼けも見えました。

明日の天気予報は怪しい雲行きだったんですが、これなら晴れそうですね。

18:00頃には、あたりはすっかり暗くなってしまいましたが、LED照明をつけて宴会続行。

結局、寝たのは20:00頃。夜空には星がきれいに見えました。

さすがに天の川までは見えませんでしたが…

(この後、天気はくずれて土砂降りになりました…)

真夜中の出来事…不思議な2人組

午前1:00過ぎの事でした。

トイレに行こうとテントの外に出ると、暗闇の中、ヘッドランプを点けてザックを背負った若い2人組が大弛小屋の方へ向かうところでした。

こんな真夜中に山に登るのか?と不思議に思って見ていると…

2人組の方も私に気がついて声をかけてきました。

2人組
2人組

すみませーん、トイレはこっちのほうですか?

いやー、トイレは駐車の端の方ですよ。

2人組
2人組

あ、そうですか。ありがとうございます。

私もトイレに行くところだったので、その後少し話をしたんですが…

こんな、夜中に山に登るんですか?

2人組
2人組

ええ、山頂で星を見たくって!

2人組
2人組

あと、山頂で「さんま」を焼いて食う目的もあるんですよ!

「さんま」ですか…???

2人組
2人組

はい、それじゃー、どうも!

き、気をつけて…

トイレの場所を知らなかったので初めて来た場所なんでしょう。

歩き慣れた登山道なら夜間の登山も問題ないでしょうが、真夜中に初めての登山道を歩くなんて…

しかも、山頂で「さんま」を焼いて食うとは…狐か狸に化かされたような気分になりました。(^_^;

その後、午前2:00頃には雨が降りだし、かなり激しく朝まで降り続きました。

あの2人組は…どうなったんでしょうか…

翌朝…

翌朝は雨!

2:00頃から降り出した雨はかなり激しくなり、テント場周辺にも水たまりができてしまいました。

朝5:00頃には、少し小降りになりましたが…

天気が良ければ、国師ヶ岳へもう一度登ってこようかとも計画してたんですが、これでは無理ですね。

6:30頃。夜中から明け方にかけて車が10台ほど到着し、雨にもかかわらず駐車場はほぼ満杯になっていました。

雨が止んだのは7:00頃。テントを撤収にかかります。

8:00頃。テント撤収完了。帰路へつきます。

上の写真は帰り際に大弛峠の駐車場付近から見えた雲海です。

この2日間で一番いい景色だったので載せておきます。

その後、雨は再び降りはじめました。

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この記事を書いた人
管理人:鈴木ライト
神奈川県横浜市在住の山旅ブロガー(仮)。 登山・アウトドアを通して人生という長い旅をアグレッシブに楽しみたい63歳。登山歴は約19年、テント泊を始めて約17年。大好物はなだらかな稜線歩き、急峻な岩場は苦手です…でも槍ヶ岳と剱岳は登頂済み。山好きな人よろしく~!(^o^)

最後までご覧頂きありがとうございました。

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