
猛暑の雲取山テント泊レポの続き(2日目/前半)です。
最終日、奥多摩小屋のテント場を出発し、雲取山を越えて三峯神社まで下ります。
標準コースタイムは約6時間30分ほどですが、アップダウンが多く体力を消耗するコース。
暑くて長い道のりになりました。
2日目のコース
では、あたらめて、2日めの登山コースを載せておきましょう。
※標準コースタイム:奥多摩小屋~雲取山=55分、雲取山~三峯神社=約5時間20分
このコースは3年前のリベンジ(再挑戦)です。
3年前に同じメンバーで雲取山へ登った時は、1日目の夕方から天気がくずれ、2日目も朝から小雨が降り続いていました。
初日で体力をかなり消耗していたこともあって、当初予定していた三峰神社までの縦走は止め、
奥多摩小屋から軽装備で雲取山を往復して、鴨沢へ戻るという往復コースへ変更したのでした。
今回は天気も良くて(後半は曇り)、三峯神社までの縦走を果たすことができました。
(パチパチパチー)
蒸し暑さで体力消耗!
だが、しかし!!!
当日、東京の最高気温は前日より1℃高い36℃。
下山口の三峯神社がある埼玉県(秩父)の最高気温は、更に1℃高い37℃という猛暑日でした。
雲取山(2017m)の山頂付近は標高も高く、風も多少は吹いていたので、暑さに苦しむことはそれほどありませんでしたが……
雲取山を越えてからは標高が下がるに連れて気温がぐんぐん上がり、風もほとんどない状態だったので、蒸し暑さがだんだんと体にこたえてきました。
いやー、暑かったー!!!
暑さで、体力もどんどん消耗していきました!
このコースは個人では、11年前(2007年)に一度歩いたことがあり、雲取山から先はほとんど下りのコースだという印象だったんですが、記憶はあてにならないものです。
実際にはアップダウンが多く、かなり体力を消耗するコースでした。
しかも、この暑さ。特に白岩山、霧藻ヶ峰への登り返しがキツかったー!
奥多摩小屋~雲取山

翌朝は予定より早く4:30頃に起床。
天気は晴れ。昨晩は空に星がたくさん見えていたので、期待通り天気でしたね。
まずは、モーニングコーヒーを淹れて身体を起こします。
そして、軽く朝食を済ませます。
荷物を整理してテントを撤収、トイレを済ませ水を補給すれば出発準備完了です。

6:55頃。奥多摩小屋から雲取山へ向けて出発!
予定より30分ほど早く起きましたが、結局、出発は予定の7:00近くになってしまいました。
雲取山までは約50分。約270mの登りです。
ヨモギの頭

7:10頃。奥多摩小屋の少し先からは急な登り。
ここを登り切った場所がヨモギの頭と呼ばれる場所です。
七ツ石山方面の眺めが良く、ヘリポートや奥多摩小屋のテント場が見下ろせます。
ここで一旦休憩。既に暑い!
ここからしばらくは樹林帯の中を歩きます。
樹林帯を抜けると小雲取山への急登になりますが、奥多摩小屋~雲取山の間で一番きついところですね。
小雲取山

7:40頃。小雲取山(こくもとりやま)の肩に到着。
ここも眺めがいい場所ですが、ちょっと雲が多くなってきました。
小雲取山の山頂はここから15mほど、少し登ったところです。

ここが小雲取山の山頂です。小雲取山と書かれた板が木の幹に貼り付けてありますね。
標識もなく登山道からはずれていてるので、訪れる人は少ないのではないでしょうか。
雲取山は今回で5回目になりますが、ここに来たのは初めてでした。

小雲取山から先は開けた稜線歩きになります。景色を眺めながらゆっくり歩きます。
気持ちいい!

おっと、雲取避難小屋が見えてきました!
もう少し!

雲取避難小屋まで最後の登りです。
ファイト!
雲取山避難小屋

8:10頃。雲取山避難小屋へ到着しました。定員20名のきれいな避難小屋です。
水場はありませんがトイレはあるので、はじめから、ここを宿泊場所として登って来る人も多いようです。
ここまでくれば雲取山に到着したも同然ですね。

避難小屋が建っていいるのは、雲取山山頂の南側の肩になります。
ここも眺めのいい場所で「雲取山」と書かれた標識が建っているので、はじめて奥多摩側(鴨沢)から登って来た人は、ここが山頂か?と間違えてしまうような、まぎらわしい場所です。
ほんとうの山頂は北側に1分ほど歩いた場所です。


だいぶ雲が多くなってきました。
雲取山の山頂

8:15頃。雲取山(くもとりやま、2017m)の山頂へ到着!
奥多摩小屋のテント場を出発してから約1時間20分。
ゆっくり登ってきたのでコースタイムの1.5倍ほど時間がかかってしまいましたが、ここから先はほぼ下りなので、あとは楽ちんでしょう。
天気は晴れなんですが…雲が多くて…周囲の山の景色がよく見えませんでした。残念!
山頂には石でできた山頂標識と一等三角点と原三角測點(げんさんかくそくてん)なるものが設置されています。

左が一等三角点で、右が原三角測點(げんさんかくそくてん)。
原三角測點(げんさんかくそくてん)というのは、現在の形の一等三角点が設置される前に、明治16年(1883年)に埋設された測量標識で、測量の歴史上貴重なもの。
実際に原三角測點が埋標されたのは50点程度だそうですが、現存が確認されているのは、雲取山(東京)、白髪岩(群馬)、米山(新潟)の3基のみだそうです。
日本に3基しかない貴重な三角点なんですね。
知らなかったー!(^_^;

こちらは山頂に設置されている方位盤。
山頂から周囲の山々の山座同定(さんざどうてい)をするのも楽しみの一つです。
実際の風景と地図、方位磁石を使って山の名前を特定すること。
出展:ヤマレコ/山の用語集より

こちらも山頂に設置されている、三峰雲取自然研究路案内図。
三峰神社から雲取山までコースの注意点等や、詳細な情報(シカがよくあらわれる、等)が記載されているので一見する価値あり!
8:55頃。雲取山の山頂で40分ほど休憩後、下山開始します。
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