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尾瀬沼~燧ヶ岳テント泊☆下痢と雉撃ちPart1(大清水~尾瀬沼)

至仏山から見た燧ケ岳(2015年10月撮影)

今年の夏(2017年8月)に、尾瀬・燧ケ岳(ひうちがたけ)へ登ってきた時の記録です。

1日目は車で大清水まで行き、そこから尾瀬沼キャンプ場までの行程です。

木道とウッドデッキで区画された静かなテント場で、明日の燧ヶ岳登山に備えてゆっくり過ごしました。

※下痢と雉撃ちの話はPart2以降です。(笑)

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尾瀬と燧ヶ岳について

尾瀬というと湿原のイメージが強いですが、深田久弥の百名山に数えられる、至仏山(しぶつさん、2228m)や、燧ケ岳(ひうちがたけ、2356m)が存在する山域でもありますね。

景勝地としては尾瀬ヶ原尾瀬沼が有名ですが「至仏山と燧ケ岳がなかったら、これほど魅力的な景観にはならなかったろう」とも言われています。

燧ケ岳
尾瀬沼から燧岳をなくしたら、山中の平凡な一小湖に化してしまうだろう。

至仏山
尾瀬沼を引立てるものが燧岳とすれば、尾瀬ヶ原のそれは、至仏山であろう。

引用:深田久弥/日本百名山より

また、尾瀬ヶ原尾瀬沼ともに、燧ケ岳の火山活動で形成されたものだそうです。

至仏山も燧ケ岳も、尾瀬には欠かせない存在なんですね。

尾瀬ヶ原の誕生
約1億7000万年前に至仏山が出現した…そして次々に尾瀬を囲む山々が形成されていった…
さらに、1万数千年前の火山活動で燧ケ岳ができ、このときの溶岩流が沼尻川を堰き止め尾瀬沼ができあがった。尾瀬ヶ原は、燧ケ岳の噴火による溶岩流や泥流が只見川を埋めて平野を形成。その後に湿原化したとされる。

引用:ヤマケイアルペンガイド3-尾瀬(山と溪谷社)より

燧ケ岳

燧ケ岳は下記の5峰からなっています。

柴安嵓(しばやすぐら、2356m)
俎嵓(まないたぐら、2346m)
御池岳(みいけだけ、2260m)
赤ナグレ岳(2249m)
ミノブチ岳(2220m)

嵓(くら)

嵓(くら)とは、岩、岩壁、嶮しい、という意味があります。嵓のついた地名としては、紀伊半島の南東、吉野熊野国立公園に属する大台ヶ原の大蛇嵓(だいじゃぐら)が絶景スポットとして有名です。

燧ケ岳の山頂は、最高地点の柴安嵓ですが、三角点は俎嵓に置かれています。

御池岳の山頂と赤ナグレ岳への登山道はありません。山頂へ登れるのは、柴安嵓、俎嵓、ミノブチ岳の3峰のみです。

一般的には、至仏山のほうが有名でしょうか?

至仏山のほうが登りやすいので人気もあるようですが、燧ケ岳のほうが126mほど高く、尾瀬だけではなく、東北以北の最高峰の山でもあります。

2015年に同じメンバーで尾瀬・至仏山に登ったのですが、その時の燧ケ岳の山容が印象的で、「次は燧ケ岳へ登ろう!」と決めていた山です。

冒頭の写真はその時に撮ったものです。2016年に2回ほど計画していたんですが、天気が悪くて中止になり、今年やっと登ってこれました!

日程・登山コース・交通

【日程】8月9日(水)~8月11日(金)
【メンバー】私、T氏、Y氏(3名)
【登った山】燧ヶ岳<ミノブチ岳~俎板嵓~柴安嵓>
【宿泊場所】尾瀬沼キャンプ場(テント2泊)

登山コース

燧ケ岳へは4つの登山ルートがあります。

  • 御池コース
  • 見晴新道コース
  • ナデッ窪コース
  • 長英新道コース

今回は、尾瀬沼への最もポピュラーな登山口である大清水からスタートして、尾瀬沼東岸の尾瀬沼キャンプ場でテント泊。

燧ケ岳への登りは長英新道コースで、下りは見晴新道コースをとりました。

見晴新道コースを下ったのは失敗でした。とんでもない悪路でした。
その話はのちほど…

標準コースタイム

1日目=2時間40分
大清水 …[1:10]… 一ノ瀬 …[1:15]… 三平峠 …[0:15]… 三平下 …[0:25]… 尾瀬沼キャンプ場(テント泊)

2日目=10時間55分
尾瀬沼キャンプ場 …[0:20]… 長英新道分岐 …[3:30]… 御池岳 …[0:30]… 俎嵓 …[0:20]… 柴安嵓 …[0:15]… 旧温泉小屋堂分岐 …[2:30]… 見晴新道分岐 …[1:30]… 白砂峠 …[0:35]… 沼尻平 …[0:45]… 長英新道分岐 …[0:20]… 尾瀬沼キャンプ場(テント泊)

3日目=2時間45分
尾瀬沼キャンプ場 …[0:25]… 三平下 …[0:20]… 三平峠 …[01:00]… 一ノ瀬 …[01:00]… 大清水

登山口までの交通

【往復】
◯T氏の自宅
|(Y氏の車)
◯大清水

※至仏山の登山口となる鳩麦峠はマイカー規制がありますが、大清水はマイカー規制なし

大清水の駐車場
大清水駐車場 240台駐車可 500円/日
尾瀬総合案内/アクセス方法と駐車場

大清水~尾瀬沼

8月9日(水)の朝7:00頃。T氏の自宅で待ち合わせてY氏の車で出発。いつものパターンです。

台風5号の影響で前日まで雨。天気が心配でしたが当日の朝は晴れ。

しかし、台風5号の過ぎた後、台風一過とはいかずに天気は不安定でした。

大清水

大清水・駐車場と売店
大清水・駐車場と売店

10:30頃。大清水に到着。駐車場は2か所。

写真左側の有料駐車場と奥の方に大きな駐車場があります。

第二駐車場

我々は奥の方(登山道の方)の第二駐車場に止めました。

こちらは無料かな思いきや、こちれも有料でした。

今日は平日のせいか駐車場はガラガラで、我々の車を含めて3台のみ。

駐車場の料金は手前の売店で支払います。

登山口

ここ(奥の方)が登山口。登山口に右側が第二駐車場の入り口です。

トイレは登山口のそば(売店と登山口の間)にありましたが、水場はどこでしょう?

登山口付近にはなさそうです。売店はあるので、最悪ペットボトルの水を買っていけばいいんですが…

ちょっと探してみます。

大清水小屋

あった、あった、ありました!

100mほど来た道を戻った所にあるお食事処「大清水小屋」の前。

後でわかったんですが、この「大清水小屋」は山小屋(収容人数20名)だったんですね。

1階が食堂と売店、2階が客室になっていて宿泊もできます。

大清水小屋前の水場

ここが水場?店の前で飲み物を冷やすのに使っているようですが、「尾瀬の恵み水 大清水」と書かれていて、コップもぶらさがっています。

これは自由に飲んでいいんでしょう?とは思いながらも、心配だったので店の人に確認したら、自由に飲んでいいそうです。

トイレを済ませて水も確保して準備完了。

大清水~一ノ瀬

11:05頃。大清水を出発。一ノ瀬までは林道歩きが続きます。

緩やかな登り道をゆっくり歩いて行きます。

子熊に遭遇?

歩き始めて10分ぐらい、私が3人の先頭を歩いていたんですが、前方30mぐらい先を黒っぽい動物が右から左に横切りました!

ほんの一瞬でした。一秒ほどです。

そんなに大きくはありません。少し大きめの犬ぐらだったでしょうか。

犬にしては手足が太くて短いような…

まさか?クマ???

目の錯覚か?

と思って、後ろを歩いていた友人を振り返りました。

なんか、黒い動物が通らなかった?

通った!通った!クマみたいのが!

子熊じゃない?

友人2人も見ていたようです。一瞬だったので断言はできませんが子熊の可能性大です。

子熊だとすると近くに親熊がいるはず。すぐに熊鈴を取り出してザックに取り付けました。

これで一安心ですが、警戒を怠ってはいけません。

その後は、クマの気配に注意しながらの山歩きになりました。

あー、びっくりした!

スタートから緊張する場面に遭遇してしまいましたが、事前にクマ対策について調べていたので、落ち着いて行動することができました。調べておいて良かったー!

一ノ瀬

一ノ瀬休憩所とトイレ
一ノ瀬休憩所とトイレ

11:55頃。一ノ瀬に到着。一ノ瀬には休憩所(売店)とトイレがあります。

今日は平日だからでしょうか?休憩所(売店)は閉まっていました。

そろそろ腹も減ってきたので、ここで昼食にします。

T氏が作ってくれたのり弁とお湯を沸かしてティーパックのお茶をいれます。

休憩所の前には大清水行きのシャトルバスが止まっていました。

知らなかったんですが、大清水~一ノ瀬までは30分おきにシャトルバスが運行していたんですね。

ただし、無料じゃなくて有料です。

平成27年度から低公害車両による乗合バス・タクシーの運行が始まりました。
所要時間:片道約15分程度(歩行者優先で速度を抑えて運行します)
運賃:大人700円、こども350円

一ノ瀬~尾瀬沼

12:20頃。一ノ瀬休憩所の先、三平橋を渡り登山道へ入ります。

しばらく沢沿いの道を進みます。

前日まで雨が降っていたせいでしょう。水の流れがかなり激しくて滝のような迫力です。

沢から離れて岩の登山道を登っていきます。

ところどころ水が流れていて、すべりやすいので慎重に歩きます。

その後は木段と木道が続き、徐々に標高を上げていきます。

尾瀬らしい木道でですが、雨で濡れているのですべりやすい!

石清水

12:50頃。一ノ瀬から約30分。

三平峠へ向かう途中には、岩清水という湧水が流れるポイントがありました。

ここで小休止にします。近くにベンチがありましたが、朽ちかけていたので立ったまま休憩。

石清水(いわしみず)

昭和40年代の道路工事により、昔の清水が湧き出ていた岸壁そのものは失われました。現在は近くのわずかな湧き水がこう呼ばれています。今も昔も、山道を行き来するわたしたちを癒してくれる存在です。

10分ほど休憩して出発しましたが、その後、雨が降ってきました。

雨が降ることは予想していなかったのでがっかりです。まぁーしょうがない。

山歩きは明日が本番なんで、明日の天気に期待しましょう!

レインウェアーを着てザックカバーを被せて先へ進みます。

三平峠

三平峠

13:40頃。三平峠に到着。

ベンチが置かれ休憩場所にはちょうどいいところですが、樹林帯の中で展望はありません。

ベンチも斜めになっているところが多くて、最近はあまり整備されていないようですね。

ここで一旦雨が弱まりましたが、また降ってきました。

三平下(尾瀬沼山荘と尾瀬沼休憩所)

尾瀬沼山荘

14:00頃。尾瀬沼山荘(収容人数50名)に到着。

尾瀬沼の近く、三平下と呼ばれているところに建っています。

尾瀬沼休憩所

尾瀬沼山荘すぐそば(斜め向かい側)が尾瀬沼休憩所。休憩用のベンチが用意してあります。

尾瀬沼休憩所の売店では、カレー、ラーメン、うどん、そば、豚汁、コーヒー、等がいただけるようですが、平日のせいか?こちらも営業していません。

一ノ瀬休憩所といい、尾瀬沼休憩所といい、平日で人が少ないのはいいんですが、売店がやっていないとなんか寂しいですね。

三平下からすぐに尾瀬沼の岸にでました。

正面に見えているのが燧ケ岳ですが…ほとんど見えません。

尾瀬沼キャンプ場まではもうすぐ、あと25分ぐらい。

ここからは、ほぼ木道歩きですが、ところどころ木道が途切れているところがあります。

そこはもうぐちゃぐちゃで歩きにくい。

尾瀬沼ヒュッテ

尾瀬沼ヒュッテ

14:20頃。尾瀬沼ヒュッテ(収容人数120名)に到着。

ここでキャンプ場の受付をします。小屋の前はウッドデッキになっていて、ベンチも置いてありますが、雨が降っているので早速中へ入ります。

尾瀬沼ヒュッテ

【収容人数】120名
【風呂あり】15:00~20:00
【日帰り入浴】一人500円(~18:30まで)
※お風呂はテント泊でも利用できます。
 温泉ではありませんが、尾瀬の天然水を沸かしたもので、肌がしっとりすると好評のようです。
 ただし、自然保護のため石鹸・シャンプーは利用不可。

尾瀬沼ヒュッテのホームページ

入口を入って右側が受付です。

キャンプ場は完全予約制でテントサイトには1番から28番の番号が振られています。幕営数も28張と決まっています。

受付では、1番から28番迄の番号のついた札を一つを取るように言われますが、この番号札は受付証の代わりで、テントサイトの番号とは関係ありません。

テントを張る場所は、空いているサイトを自由に選べます。張った後の移動も可能です。

(空いているサイトがあればですが)

入口の左のほうに、売店と自動販売機があり缶ビール等が買えますが、営業時間は18:30までとのことでした。

尾瀬沼キャンプ場

【幕営数】28張
【料 金】:800円(1人1泊)
※キャンプ場は完全予約制です。
シーズン中(4月末-10月)はネットから予約可能です。

尾瀬沼ヒュッテ/キャンプサイト一覧(予約)

尾瀬沼キャンプ場

尾瀬沼ヒュッテに到着した時は、小雨が降っていたんですが、キャンプ場につくと雨はほぼ止んでいました。

前回の立山といい、なにかラッキーな感じがしてきました。

尾瀬沼キャンプ場案内版
尾瀬沼キャンプ場案内版

上の写真はキャンプ場の入口付近にあったキャンプ場の案内図です。

(ガラス面に向かい側の景色が反射して見にくいですが…)

キャンプ場は木道とウッドデッキでテントサイトが区画され、1番から28番まで番号が振られています。

樹林に囲まれた場所なので虫が多そうです。

我々が到着した時はテントはまだ4張りのみで、残りは24サイト。

好きな場所を選べるんですが選択肢が多いと迷いますねー(かなり迷いました)。

キャンプ場の入口から奥まで3往復ぐらいして、まずは2つのサイトに絞りました。

その後どちらにするかさんざん迷いましたが、最終的に24番のサイトに決定!

虫を避けるためには、なるべく樹や草から離れた広くて明るい場所にしました。

公衆トイレと水場

こちらがトイレと水場。キャンプ場からは少し離れていますが徒歩で1-2分です。

水場は男子トイレ(左側)の前にあります。

テント設営

エスパース・スーパーライト(正面)

15:10頃。テント設営完了。24番のテントサイトです。

奥の25番のサイトは宴会用のスペースにする予定。

テントは今回もエスパース・スーパーライト(4-5人用)。ペグは使えないので張り綱は石で固定しています。

エスパース・スーパーライト(裏)

このテントは天井が高くて窮屈感はありません。

前室の反対側に後室があって出入りもできるので便利です。上の写真が後ろ側(後室側)から撮ったもの。

友人2人はテントの両サイドに寝て、前室の方から出入りします。

私は真ん中に寝て後室から出入りすることにしています。

このテントは↓こちらのブログで紹介しています。
マイテント紹介~エスパース・スーパーライト(4-5人用)

乾杯!

テントを張り終えて、落ち着いたところで、

ビールで乾杯! お疲れさまー!

柿ピーをつまみにグビッグビッといきます!


ビールのつまみは枝豆が一番ですが、乾きものしか無い時は、やっぱり柿ピーですね!

おっと。空が晴れてきたようです。尾瀬沼の散策でも行ってきますか!

尾瀬沼の散策

尾瀬沼と燧ケ岳

尾瀬沼東岸から燧ケ岳方面を見たところ。

空はだいぶ晴れてきましたが、燧ケ岳は雲に隠れて見えません。

残念!

大江湿原

こちらは大江湿原から尾瀬沼を見たところ。

右側の山が燧ケ岳ですが、やはり雲に隠れて見えません。

残念!

大江湿原

1時間半ほど周辺を散策。そろそろ腹が減ってきたのでテントへ戻りましょう。

晩酌…夕食

夕食の前に…

日本酒で乾杯!

7月に立山に行った時の帰りに買った日本酒。

銘柄はなんだったけー?大信州か、北安大国か、それとも…

気分が良くなってきたところで、そのまま夕食に。

夕食はバターチキンカレー。

レトルトのカレーとアルファ米(白飯)です。カレーはジェットボイルで温めます。

3人分いれるとギューギューになりますが、なんとか温められました。

アルファ米はクッカーで焚きます。

お湯で作ってもいいんですが、前回の立山でアルファ米の田舎ごはん(2人前)をクッカーで炊いたのが好評だったので、今回もクッカーで炊くことにしましたが……

失敗してしまいましたー。m(_ _)m

3人前のアルファ米を炊くのは初めて。

クッカーも容量1リットルで3人前のアルファ米(300g)+水(480g)を入れるとギリギリで、吹きこぼれそうになるので火加減も難しかったー。

食べられなくはないですが、ちょっとべちゃべちゃした感じ。

まぁ、カレーをかけちゃえば、あんまり気になりませんが…

アルファ米の炊き方はこちらをご覧ください↓
【山飯】アルファ米のおいしい食べ方

雨…就寝

18:30頃。また、雨が降ってきました。夕食をちょうど食べ終えた頃です。

7月末に、同じメンバーで立山へ行った時とおなじような展開になってきました。

ということは明日は雨か…

いやいや、明日の天気予報は曇りのち晴れですからー!

まさか、雨なんてことにはならないでしょう!

とは思いながら若干不安もよぎります。



この後のことは、あんまり覚えていません。おそらく…やることもないので、トイレに行って早めに寝ることにしたんでしょう。

明日の天気に期待して。

[続く…]

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