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スリーピングマットが空気漏れ!応急措置と修理手順☆ニーモ・テンサー20S

スリーピングマット(ニーモ・テンサー20S)が、空気漏れで使えなくなりました (泣)!

でも、大丈夫!なんとか自力で修理しました (喜)!

ということで、購入から空気漏れまで経緯と応急措置、修理方法と注意点等を記載しておきます。

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スリーピングマットが空気漏れ!

今年の夏(2017年7月)、テント泊中にスリーピングマットが空気漏れで使えなくなりました(泣)。

その時はスリーピングマットの代わりに、ザックを背中に敷いてなんとか凌ぎましたが、山のテント泊をはじめて10年ぐらいになりますが初めての経験でした。

最近のブログで何度か書いていたので、気になっている人もいるかも知れませんね。

その後、空気漏れのスリーピングマットはどうしたのか?

修理したのか?

直ったのか? 直らなかったのか?

「気になって気になって夜しか眠れない!」 なんて人もいるでしょう。

でも、安心してください!

自分で修理して、とりあえず直りましたー!

バンザーイ! \(^o^)/ 

ただし、空気漏れの場所さえわかれば、簡単に修理できるだろうと思ってたんですが、結構、手間取りましたー (^_^;)。

手間取ったところ
  • 空気漏れの場所が見つからない
  • 付属リペアキットが使いにくい

ということで、空気漏れの経緯とか、修理した手順とかを詳しく書いておきましょう。

同じような経験をされた時の参考になれば幸いです。

ニーモ・テンサー20Sについて

空気漏れしたのは、ニーモ(NEMO Equipment)のエアパッド「テンサー20S」です。

スリーピングマットの呼び方はいろいろありますが、ニーモでは空気注入式のスリーピングマットを、エアパッドと表記しています。

2016年に発売。ニーモ史上、最も軽くコンパクトでかつ温かいエアパッドとして、テンサーシリーズ(4つのモデル)が発売されました。

「テンサー20S」はシリーズ内で最も軽量&コンパクトなスリーピングマットです。

●テンサー20S
(サイズ:幅51x長さ122x厚さ7.5cm、重さ:240g、収納サイズ:20xφ6㎝)
●テンサー20R
(サイズ:幅51x長さ183x厚さ7.5cm、重さ:360g、収納サイズ:20xφ8㎝)
●テンサー インシュレーテッド 20S
(サイズ:幅51x長さ122x厚さ7.5cm、重さ:265g、収納サイズ:20xφ7㎝)
●テンサー インシュレーテッド 20R
(サイズ:幅51x長さ183x厚さ7.5cm、重さ:410g、収納サイズ:20xφ9㎝)

テンサーシリーズは内部にサーマルミラー(THERMAL MIRROR)という反射フィルムを搭載し、地面の冷たさは下に返し、体の暖かさは上に還元するしくみになっています。

4つのモデルの違いはサイズと断熱性。20の後ろの英字はサイズの違い。

「S」はショートサイズ(122cm)で、「R」はレギュラーサイズ(183cm)を示しています。

インシュレーテッドは断熱性を高くしたモデルです。

表側の生地にプリマロフト(人口羽毛)をラミネートしたことで、外気温-4℃~-9℃までの使用に耐えうる性能(R値でいうと5以上)を実現したとのこと。

その分、インシュレーテッドのほうが重く(20Sで25g、20Rで50g)、価格も高くなりますが(20Sで2000円、20Rで2500円)、冬のテント泊でも使えそうですね。

ちなみに、ノーマルモデルのほうは外気温4℃~-1℃までの使用を想定しているようです。

プリマロフト®は、アメリカ国軍の要請を受けたALBANY社が開発した、羽毛に代わる画期的な超微細マイクロファイバー素材です。プリマロフト®は羽毛のように軽くて暖かい保温性と柔軟性を発揮するだけではなく、羽毛にはない撥水性も発揮。

引用:株式会社ディーブレスのホームページより

軽量&コンパクトさが魅力で購入

購入したのは2016年に発売後まもなくだったと思います。

軽量&コンパクトなところが気に入りました。

以前ブログでも紹介したモンベルの空気注入式のスリーピングマットと比較すると、ショートサイズで122g、レギュラーサイズだと144gも軽いのです。

収納サイズも丸めた時の直径が3cmもコンパクトになります。

●120モデル(120cm)
(重さ:367g、収納サイズ:φ9×20cm)
●180モデル(180cm)
(重さ:504g、収納サイズ:φ11×20cm)
モンベル・システムエアパッド(2017年新型)~旧型との違いと使用感

テント泊で縦走する場合は少しでも軽く、コンパクトな装備を選びたいので、この軽さでクッション性も断熱性も、高レベルを実現してるというのは魅力です。

まぁ、その分生地が薄いので「パンクの危険性も高いんじゃないか?」 とは思っていたんですが……

使用回数は2016年に2泊、2017年に3泊(合計5泊)で、まだまだ使い始めたばかりです。

現在の最新モデルは↓こちら。

ニーモ/テンサー ミディアム マミー(後継品)
【サイズ】幅51 x 長さ160 x 厚さ8 ㎝
【重さ】330g
Amazonで見る

何故か?長さ120cm程度のショートサイズモデルがなくなってしまったようです。残念!

空気漏れの経緯

空気漏れに気がついたのは

空気漏れに気がついたのは、今年の夏(2017年7月)立山にテント泊に行った時の事です。

雷鳥沢キャンプ場での1泊目の夜でした。

スリーピングマットを敷いてシュラフに入り、うとうとと眠りにつきかけたていた頃。

なにやら背中と腰に違和感が……痛い?

あれっ、おかしーなー?

と思ってスリーピングマットを触ってみると、

ありゃりゃりゃ!ペシャンコだー!

最初は空気注入バルブから、空気が漏れたのかと思いました。

このスリーピングマットのバルブは、ねじ込み式ではなく、押し込んでひねるだけのタイプです。

簡単にバルブを閉められるようになっているんですが、ちょっとした拍子にバルブが外れる場合もあります。

空気を入れ直してバルブをしっかり閉めて(念入りに確認)、スリーピングマットの上に横になってみると……

大丈夫そうです。これで安心して眠れます。

わかりにくい微妙な空気漏れ

再び、うとうとと眠りにつきましたが、1時間ぐらいでしょうか。

またも、背中と腰に違和感が……

またまたペシャンコになっていました。

だめだこりゃ!

空気漏れの量が微妙なので、空気を入れたばかりだとわからなかったんですが、時間が経つとだんだん空気が抜けてくるんです。

後で確認したところ、だいたい30分ぐらいで、70%程度の空気が抜けて、1時間ぐらいでペシャンコになるようです。

応急措置~ザックを背中に敷いて凌ぐ!

スリーピングマットに付属していた、リペアキットを持っていたので空気漏れの場所がわかれば、応急修理もできるだろうと思ったんですが、空気漏れの場所は見つからず。

(後でわかったことですが、付属のリペアキットでは応急修理は無理でした。詳細は後述します)

結局、その夜と次の日の夜2日間はスリーピングマットなしで寝ることになりましたが、ザックを背中に敷いてなんとか凌ぎました。

こんな感じです。↓

ザックは、オスプレー・イーサー60です。

ザックを仰向けにして雨蓋の部分も広げます(これで最低限の長さ90cmを確保)。

雨蓋の中にはクッション代わりに、ザックカバーやレジャーシート等を詰め込みました。

ザック本体と雨蓋の連結部分にある、プラスティックの部品が体に当たると痛いので、タオルでカバーしています。

着替え等をスタッフバックに詰めて枕代わり。

これで、結構寝れますね!

多少、背中と腰は痛くなりますが……(^_^;

空気漏れの修理手順

修理の手順はモンベルのシステムエアパッドに付属していた取扱説明書を参考にしました。

テンサー20Sの説明書にも、簡単な修理方法が記載されていましたが、説明不足で役に立ちません。

↓これ。

修理方法
パッドに穴があいた場合は、最初に破損箇所の汚れを落として乾燥させてください。次にパッドの空気を完全に抜いた状態で破損箇所の周辺及び付属のリペアバッチにウレタンベースの接着剤を塗り、しっかりと貼り付けて下さい。その後、接着剤が硬化するまで24時間放置して下さい。

引用:ニーモ・テンサー20Sの説明書より

空気漏れの場所の確認

まずは、空気漏れしている場所を見つける必要があります。

場所がわからなければ、修理のしようがないですからね。

といっても、これがなかなか見つからない。

スリーピングマットをパンパンに膨らませても、上に乗って加圧してみても、空気漏れしている気配はありません。

モンベルの取扱説明書を見ると、空気漏れ位置の確認方法が載っていました。

十分にパッドを膨らませて、空気の漏れている穴の位置を確認します。分かりにくい場合は、水に浸すか石鹸水を疑わしい部分に塗って加圧すれば、小さな気泡が発生するので位置の確認が出来ます。

石鹸水を塗った場合は水で良く洗い流した後に完全に乾燥させてください。

引用:モンベルのシステムエアパッドの取扱説明書より

水に浸すか、石鹸水を塗れば気泡が発生してわかるんですね!

石鹸水の方が手軽にできそうですが、疑わしい場所もないし「石鹸水を塗った場合は、水で良く洗い流す」必要があるので、かえって面倒のような気がします。

スリーピングマットを水に浸す

そこで、スリーピングマットを風呂水に浸してみることにしました。

こんな感じです↓

これ、結構たいへんな作業でした。

パンパンに空気を入れたスリーピングマットは、なかなか沈まないんですね!

全体重をかけても少し(一部分)しか沈まないし、一部分しか沈まないと気泡の発生もわかりにくい。

スリーピングマットの下部から上部まで、一通り沈めてみたんですが、気泡が発生している場所は見つからず(かなり疲れました)。

諦めようかなと思ってたところ、いいアイデアが思い浮かびました。

空気がパンパンだと沈みにくいので、空気を抜けばいいんじゃないか?

それで、スリーピングマットの空気を7~8割り程度まで抜いて、もう一回試してみました。

これは正解でした! 今度は全体重をかけると半分ぐらい沈みました。

おーっ、あったー!

ほんとに小さな穴でした。

気泡もわずかしか発生していませんでしたが、なんとか空気漏れの箇所を発見できました。

(場所がわかった後でも、見た目では全くわかりません)

テンサー20S付属のリペアキットについて

空気漏れの箇所が確認できたので、あとはリペアキットで修理するだけです。

しかし、これが、またまた手間取りました。

上の写真はテンサー20S付属のリペアキットの中身です。

黄色い円形の布がバッド表面の修理用パッチで、黒い四角い布が裏面の修理用です。

これっ、使いにくいです!

パッチの裏に接着剤が付いていないのが原因です!

接着剤が付いていれば、裏紙を剥がせばそのまま貼り付けられるので、空気漏れの場所さえわかれば応急修理が可能です。

しかしこのリペアキットは付属の接着剤を塗って5分ほど乾くのを待ち、貼り付けて24時間放置しなければなりません。

その場で応急修理ができないんです!

スリーピングマット自体は良い製品だと思いますが、リペアキットは残念でした!

説明書も不親切です。

接着剤を塗る時の注意!

テンサー20Sの説明書には、修理方法として「破損箇所の周辺及び付属のリペアバッチにウレタンベースの接着剤を塗り」と書いてあります。

説明書の通りパッチ側に接着剤を塗ったとたん、パッチが丸まってしまい、破損箇所への貼付けが困難になってしまいました。

いやー、焦りましたねー。

まさか、こんなことになるなんて!

その場はなんとか凌いで、無事に修理できたんですが、どうやって凌いだのかは覚えていません。

パッチ側には接着剤を塗らないほうがいいですね!

修理手順

私が実際に修理した手順を元に、失敗したところや注意点をふまえて、まとめてみました。

修理用パッチの貼り付け手順
  • STEP1
    汚れを落とし乾燥させる

    汚れや水分があると接着しにくいため完全に乾燥させる。
    石鹸水を塗った場合は水で良く洗い流した後に完全に乾燥させること。

  • STEP2
    空気を抜く

    修理用パッチは空気を抜いた状態で貼り付けるため、スリーピングマットの空気を抜いておく。

  • STEP3
    接着剤を塗る

    空気漏れの箇所から外側に向かって同心円状に接着剤を薄く塗る。
    その際、修理用パッチより少し大きい範囲で接着剤を塗っておくとパッチの端までピッタリと貼り付けられる。(※1)

  • STEP4
    接着剤を乾かす(5分)

    接着剤を塗ったあとは粘着性を高めるために5分ほど乾かす。(※2)

  • STEP5
    修理用パッチを貼り付ける

    接着剤を塗った箇所に修理用パッチを貼り付ける。
    パッチの端や浮いている箇所がないように指で押さえて確認する。
    パッチが浮きそうな場合は平たい物で暫く押さえておく。

  • STEP6
    接着剤が完全に乾くまで放置(24時間)

    接着剤が完全に乾くまで空気を抜いた状態で24時間放置する。

(※1)修理用パッチ側に接着剤を塗ると丸まってしまうので塗らないこと!
(※2)粘着性が弱いと修理用パッチを貼り付けた後に丸まってしまいます!

修理完了

以上で修理完了しました!

上の写真は修理箇所のアップです。

近くからよーく見ると少し汚いですが、少し離れればほとんど気にならない程度です。

テンサー20Sの説明書の通り、修理用パッチ側に接着剤を塗ったのが汚くなった原因です。

パッチ側に接着剤を塗らなければ、もっときれいに仕上がっていたと思います。

あとがき

空気中注入式スリーピングマットは、軽量&コンパクトですが、空気漏れのリスクが高い製品です。

いつもは、テント泊登山に出掛ける前に、空気漏れがないか確認しているのですが……

この時は1週間前にパノラマ銀座のテント泊縦走で使用したばっかりだったので(この時は異常はなかった)、確認するのを怠っていました。

スリーピングマットの空気漏れ。事前チェックを忘れずに!

テント泊装備の事前チャック(点検)については、↓こちらの記事を参考に。

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