ギックリ腰は誰にでも起こる可能性があります。
私のところにも突然やってきました!
一般的にギックリ腰は原因不明とされていますが……でも大丈夫です。
ギックリ腰の原因と対策=腰痛借金説とこれだけ体操を紹介します。
もう、ギックリ腰は怖くない!
ギックリ腰は誰にでも起こる!
ギックリ腰は誰にでも起こる可能性があります。
私のところにも何の前触れもなく、ギックリ腰は突然にやってきました!(^_^;
重い荷物を持とうとしたわけでもなく、無理な体制をとったわけでもなく、思いっきりくしゃみをしたわけでもありません。
ごく普通の生活の中で、ごく普通に腰をかがめただけで、腰に激痛が走ったのです!
その時の記事は↓こちら。
ギックリ腰は突然に!~憧れの塩見岳…まだ登れてません!
幸い症状は軽く、2週間ほどですっかり回復しました。
しかし、一度ギックリ腰を経験してしまうと、またやってしまうのではないか?と不安になるものです。
特に登山中にギックリ腰になったら大変ですね。(;_;)
そこで、予防方法や対策はないかと調べてみると……
ギックリ腰の原因は不明、これといった対策もなさそうです。
でも大丈夫!
有力な説と予防方法が見つかりましたのでまとめておきます。
ギックリ腰は原因不明?
まずは、ギックリ腰の原因について調べてみました。
ギックリ腰は医学的には急性腰痛症(きゅうせいようついしょう)と呼ばれ、急激な負荷が腰に掛かると発症しやすい症状です。(病名ではありません)
ただし、私の場合のように、ごく普通の生活の中で、ごく普通に腰をかがめただけでもなる場合もあります。
中にはくしゃみや咳をしただけでギックリ腰になるケースもあるようです。
西欧では「魔女の一撃」といわれているように、ギックリ腰が起こる原因(メカニズム)は、はっきりとわかっていない、というのが実状のようです。
ギックリ腰の原因はわかっていないんですね。
困りましたねー。
原因がわからないんじゃ、対策の立てようがないじゃないですか。
腰に急激な負荷をかけないように気をつけることはできますが、腰をかがめないというのは、普段の生活にも支障をきたしてしまいます。
一般的な腰痛対策としては、書籍やネットでいろいろなストレッチが紹介されていますが、ギックリ腰に効果があるのかは疑問ですね。
なんせ、ギックリ腰の原因がわかってないんですからー。
しかし、あきらめずに調べていると、有力な説と対策方法が見つかりました!
それが、腰痛借金説(ギックリ腰の原因)とこれだけ体操(対策)です!
腰痛借金説とこれだけ体操
腰痛借金説とこれだけ体操を見つけたのは上の写真の書籍です。
著者は東京大学医学部付属病院特任教授の松平浩(まつだいら こう)氏。
2015年7月にNHKスペシャルで放送され話題になった「腰痛・治療革命~見えてきた痛みのメカニズム」という番組で、腰痛治療の専門家として登場している、腰痛治療の分野では有名な人物です。
この2冊の本は腰痛の直し方をメインに書かれた本ですが、慢性腰痛のきっかけとなることが多い、ギックリ腰についても多く説明されています。
ギックリ腰が発生するメカニズムと対策・予防用法まで記載されているという画期的な内容になっています。
腰痛借金とは…ギックリ腰のメカニズム
ギックリ腰が発生するメカニズムと腰痛借金説について、松平浩氏の理論を簡単に説明しましょう。
松平浩氏はギックリ腰の痛みの原因は、椎間板(ついかんばん)の中央にある髄核(ずいかく)のズレであると考えています。
わかりやすいように背骨と腰椎と椎間板の構造図を載せておきます。
右側が背骨(せぼね)と腰椎(ようつい)と椎間板の構造で、左側が椎間板の内部構造(髄核)です。
出典:一回3秒これだけ体操 腰痛は「動かして」直しなさい(松平浩著)
※赤字は私が追記したものです。
椎間板(ついかんばん)は背骨を構成する一つ一つの椎骨(ついこつ)の間にあり、クッション的な役割をする組織です。椎間板の中央にある髄核(ずいかく)は、水分の多いゼリー状の組織で、髄核のまわりを線維輪(せんいりん)という硬い組織が囲んでいます。
髄核は偏った体の使い方を長時間続けると簡単に移動する可能性があります。
前かがみの姿勢を続けたり、重い荷物を持った時、また、長時間座りっぱなしの姿勢の時に後ろにズレてしまうことがあるのです。
髄核が後ろにズレた状態を、腰痛借金がある状態と呼んでいます。
この腰痛借金がある状態で、急な前かがみ負荷がかかると、髄核の回りを囲む線維輪を傷めて、ギックリ腰が発生するというしくみです。
要するに、腰痛借金が増えた状態だと、ちょっとした負荷でもギックリ腰になりやすいということです。
この理論なら日常のちょっとした動作でも、ギックリ腰になってしまうことが説明できますね。
これだけ体操とは…腰痛の改善と予防効果あり!
これだけ体操とは、松平浩氏が考案した一回3秒でできる簡単な体操です。
前述した、NHKスペシャル番組「腰痛・治療革命~見えてきた痛みのメカニズム」でも、腰痛を改善する体操として紹介されました。
実験に加わった多くの腰痛持ちの人の症状が改善されたそうです。
これだけ体操は、たった3秒、腰を後ろにそらすだけの体操ですが、2つの効果があります。
1つ目の効果
1つ目の効果は、腰痛への不安と恐怖を取り除くという効果ですが…
この記事の内容とは外れてしまうので、ここでは省略します。
2つ目の効果
2つ目の効果は、髄核のズレを元に戻し、腰痛借金をゼロにリセットする効果です。
普段から実施しておけば、腰痛借金をふやさない、つまり、ギックリ腰になる危険性をなくすことができます。
また、ギックリ腰になった時は、症状を回復することができるという効果もあります。
これだけ体操のやり方
では、ギックリ腰の予防になり、腰痛の改善にも効果があるという、これだけ体操のやり方を説明しましょう。と思いましたが……
松平浩氏ご本人が、これだけ体操の正しいやり方を実演している動画が、Youtubeにアップされていますので、そちらをご覧ください。
ポイントと注意事項
これだけ体操のポイントと注意事項をまとめておきました。
- STEP1姿勢
足を肩幅よりやや広めに開いて、リラックスして自然に立ちます。
・膝を伸ばすこと - STEP2おしりに両手を当てる
・指は下向きに揃えること
・腰に手を当てるのはNG - STEP3上体を後ろへ反らす
息を吐きながら上体をゆっくりそらします。
・あごを引き、両手で骨盤を押し込むイメージで。
・痛きもちいいと感じるところまで、じっくりしっかりそらすこと。 - STEP4元の姿勢に戻る
3秒キープしたら元の姿勢に戻る。これを1回~10回繰り返します。
回数と時間帯
腰痛治療としては、1日10回が目処。
腰痛やギックリ腰の予防としては、悪い姿勢を続けた後や、腰に負荷をかけてしまった時、1~2回実行すればOKのようです。
最もおすすめの時間帯は朝とのこと。
朝は睡眠から目覚めたばかりで身体反応が低下しているし、午前中はギックリ腰がもっとも起こりやすいという厚生労働省のデータもあるようです。
参考書籍の紹介
最後に、この記事を書くにあたって参考にした書籍を紹介します。
この記事で紹介した内容は、下記の書籍の中のほんの一部です。
前述したNHKスペシャル番組で紹介された最新理論(腰痛の原因は脳にある)や、これだけ体操の基本バージョンの他に、横バージョンや逆バージョン、その他のエクササイズ等も掲載されています。
ギックリ腰が心配な人、腰痛がある人は、ぜひ、一読することをおすすめします。
①腰痛は脳で治す!3秒これだけ体操
視覚的にわかりやすい内容です。(2016年4月発行)
②一回3秒これだけ体操 腰痛は「動かして」直しなさい
(2016年7月発行)
あとがき
ギックリ腰を経験してからは「またギックリ腰になったらどうしよう」という不安な日々を過ごしていましたが……
これだけ体操を毎朝実践しているうちに、そんな不安もなくなってきました。
もう、ギックリ腰は怖くない!\(^o^)/
ただ…夜行バスに乗っての長距離の移動は、まだ少し不安がありますね。(^_^;
腰痛対策は寝具から
なお、日頃から腰痛がある人は、寝具が原因になっていることもあるようです。
以下にいくつか腰痛対策寝具をピックアップしましたので、チェックしてみてください。
カラダを科学するミズノならではの発想で身体に掛かる負担軽減を徹底的に追求!
身体の各部位の形や可動域を考慮し、6つのゾーンに分けて異なる特徴を持たせることで、 高いフィット感と体圧分散性を実現。体圧分散性により、身体にかかる負担を軽減します。
・64万人の腰痛を治療した整体師が腰痛対策マットレスを開発
・腰痛対策極2層構造(低反発+高反発)
・疲労回復しやすい、寝姿勢を作ろう!
ドクタータフィ・プレミアマットレス
・極厚で寝返りしやすい リカバリーデザイン敷布団
・睡眠健康指導士が柔道整復師のアドバイスを受け素材を検討
・腰を大切にしたい方へ、より良い睡眠環境を!
リカバリーデザイン敷布団
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