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テント泊Q&A~アンダーシートは必要か不要か?表裏はどっち?

カミナドーム2+アンダーシート
カミナドーム2+アンダーシート

テント泊登山は実際に経験してみないと、わからないことだらけです。

そこで、テント泊初心者が持つ疑問や、私が過去に悩んだことの答え・解決方法をQ&A形式でまとめてみました。

今回のテーマは山岳テントのアンダーシートについて。

アンダーシートはテント底面を保護する役割を持ちますが、「持って行くべきか否か?」悩む装備ですね。

その他にも、アンダーシートに関する疑問や悩みに回答していきます。

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Q1:アンダーシートとは?/グランドシートやテンシートとの違いは?

アンダーシートってなあに?

グランドシートやテントシートとは違うのか?

アンダーシートとは、テントの下(地面)に敷いて、テント底面(ボトム/フロア)を保護するシートです。

ほとんどの山岳テントには、オプションとしてアンダーシートが用意されていますが、

テントを販売するメーカーによって、グランドシートやフットプリントなどと呼び方が異なります。

メーカー/ブランド名呼び方
アライテントアンダーシート
モンベル、プロモンテ、ダンロップグランドシート
エスパースアンダーグランドシート
ファイントラック、ニーモ、MSRフットプリント

テントシート(テントマット)との違い

一般にテントの中(床面)に敷くシートをテントシート(薄手)や、テントマット(クッション性があるもの)と呼んでいます。

テントの内側に敷くので、インナーシートと呼ぶこともあります。

シート種類説明
アンダーシートテントの下(地面)に敷くシート
(別名:グランドシート、フットプリントなど)
テントシートテントの中(床面)に敷くシート
(別名:テントマット、インナーシート)

ときどき、アンダーシートとテントシートを一緒くたに扱っている記事を見かけますが、別々の装備で役割も異なります。

テントマット(テントシート)のQ&Aについては↓こちらに記載しました。

グランドシートは複数の意味で使われる

なお、グランドシートという呼び方は、複数の意味(以下3つ)で使われています。

グランドシートが指すもの(多い順)
  1. テントの下(地面)に敷くシート(アンダーシートと同じ意味)
  2. テント底面(ボトム/フロア)のこと
  3. テントの中(床面)に敷くシート(テントシートと同じ意味)

何を指しているのかは、文脈で判断するしかないですね。

Q2:アンダーシートの役割を教えて?

アンダーシートって必要なの?具体的にどんな役割があるの?

アンダーシートの主な役割は次の2つです。

アンダーシートの役割
  1. テント底面の保護
  2. テント底面の汚れ防止

※その他、アンダーシートは防水性と耐久性が高く、レジャーシートのように多用途で使用可能です。

テント底面の保護

アンダーシートには、テント底面(ボトム/フロア)の傷みや破損を防ぎ、耐久性や防水性を強化(維持)する効果があります。

つまり、アンダーシートを使用すれば、テント本体の劣化を防ぎ、長持ちさせることができるのです。

アンダーシートに穴が空いたり破れたりした場合は、アンダーシートを買い替えるだけで済み、

テントを買い替えるよりも出費をおさえられます。

テント底面の汚れ防止

また、アンダーシートを敷くと、テント底面の汚れや結露防止にもなります。

アンダーシートが汚れても丸洗いできるので、山行後のメンテナンスも簡単ですね。

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Q3:テント泊登山にアンダーシートは必要か不要か?

アンダーシートを持って行くべきか否か?それが問題だ!

アンダーシートはテント泊登山に必須の装備ではありません。

少しでも荷物を軽量化&コンパクト化したい場合には、省きたい装備でしょう。

しかし……

持って行くのがおすすめ!

最近のテントは軽量化のために生地が薄く、テント底面(ボトム/フロア)の耐久性が低い傾向があります。

とくに、北アルプスや南アルプスのテント場では岩稜地帯が多く、デコボコした岩や小石で傷つきやすく破損しやすい状況です。

高価なテントを長く使い続けるには、アンダーシートを使用する(持って行く)ことをおすすめします。

アンダーシートを持って行くべき理由
  1. 最近の軽量テントは生地が薄く耐久性が低い
  2. 高価なテントを長持ちさせるため

持って行かない場合は補修覚悟で!

アンダーシートを使用しない(持って行かない)場合は、テント底面が傷みやすいので、穴が空いたり、破れたりするリスクが高くなります。

そのため、テント本体が破損したら「自分で補修して使い続ける」という割り切りが必要です。

補修といっても小さな穴や破れなら、テント補修用のリペアシートを使用すれば、初心者でも簡単にできます。

リペアシートは↓こんな商品です。

使い方は補修箇所に合わせて切り取り、裏紙を剥がして貼り付けるだけでOKです。

リペアシートの色は数種類用意されているので、テントの色に合わせて数枚(フライシート用、本体用、ボトム用)持って行くと良いでしょう。

山行計画によって判断しよう!

ただし、よく整備されたテントサイトでは、アンダーシートを省いても問題ありません。

また、テント本体が破損したら補修覚悟で、軽量化を優先したいケースもありますね。

アンダーシートの役割を理解し、山行計画(軽量化の必要性、テントサイトの状況)に合わせて「持って行くかどうか?」を判断しましょう。

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Q4:アンダーシートは純正品以外でも使えるの?

純正品は高いから、もっと安く利用できるものはない?

ブルーシートで代用できるのか?

アンダーシートはメーカー純正品を含めて、以下3つの選択肢があります。

  • 専用アンダーシート
  • 汎用アンダーシート
  • 代用品

専用アンダーシート

各テントメーカーがオプションで販売している、専用のアンダーシートです(メーカー純正品)。

大きさがピッタリで、テント本体とアンダーシートが連結(固定)できる構造になっていることが多く、使い勝手も良好です。

耐久性や信頼性も高く、安心して使用できますね。

ただし、テントメーカーによって価格が高いのが難点です。

専用アンダーシートの特徴
  • 大きさがピッタリ
  • テント本体に固定できる
  • 耐久性や信頼性が高い
  • 価格は高め

汎用アンダーシート

Amazonなどで販売している、汎用的に使えるアンダーシートです。

専用アンダーシートに比較して、価格が安いのがメリットでしょう。

ただし、ピッタリサイズの製品は少なく、テント本体に固定するのも難しいため、使い勝手は専用アンダーシートに劣ります。

テントのサイズに合ったものが見つかれば、良い選択肢になるかもしれません。

汎用アンダーシートの特徴
  • 専用アンダーシートより価格が安い
  • サイズ感や使い勝手の面で専用アンダーシートに劣る

代用品(ブルーシート、タイベックシート)

安価なブルーシートやタイベックシートでも代用可能です。

テント底面のサイズに合わせて(底面より少し小さく)カットして使用します。

出費を最小限におさえたい場合の選択肢になりますね。

代用品特徴

ブルーシート
・どこでも入手しやすい防水シート
・安価で丈夫
・厚さ「#3000」以上の厚手タイプがおすすめ

タイベックシート
・建築用の防水シート(防水透湿性あり)
・濡れや引き裂きに強く、軽量で耐久性が高い
・タイプは3種類
(ハード:紙のような素材/ソフト:布のような素材/シルバー:アルミ蒸着)

Q5:アンダーシートの選び方や注意点を教えて?

やっぱり、専用アンダーシートが良いのかな?

代用品を使用する場合の注意点は?

アンダーシートは各テントメーカーが販売している専用アンダーシート(純正品)を選ぶのがベストです。

理由は以下のとおりです。

  • 最適なサイズで軽量&コンパクトに設計されている
  • テント本体に固定可能で使い勝手が良い
  • 信頼性が高く安心して使える

「どうしても出費をおさえたい」「自作したい」場合以外は、迷わず専用アンダーシートを購入しましょう。

専用アンダーシート以外を使用する場合は、大きさ(サイズ)に注意すること!

注意点:テント底面より小さいサイズに!

アンダーシートの大きさは、テント底面からはみ出さないように、少し小さくすることが重要!

テント底面より大きいと(雨が降ったときに)、はみ出したアンダーシートを伝わって、雨水がテントの下に溜まりやすいからです。

雨量が多いときには、テントの床面がウォーターベッドのような状態になりやすく、浸水するリスクが高くなってしまいます。

もしも、そのような状態になった場合は、アンダーシートは外したほうが安全です。

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Q6:アンダーシートに表裏ってあるの?/どっちが地面側?

アンダーシートの表と裏
アンダーシートの表と裏

アンダーシートには表裏があります。

一般に防水コーティングがしてある面(光沢あり、縁に折り返しあり、商品タグが付いている面)が裏です。

どちらの面を下(地面側)にしてもテント底面の保護効果は同じです。

コーティング面は上(テント側)がベター

ただし、コーティング面には以下のような特徴があり、地面側かテント側かによって多少違いがでてきます。

コーティング面の特徴
  • 汚れが落としやすい
  • 岩や小石が直接あたると、コーティングが傷みやすい

コーディング面を下(地面側)にした場合は、泥汚れが付着しても落としやすく、メンテナンスが楽になるメリットがあります。

しかし、コーティングが傷みやすく、防水性能が低下しやすい点がデメリットです。

防水性能を維持するためには、コーティング面を上(テント側)にしたほうが良いでしょう。

あとがき

ダンロップ・VS20(燕山荘のテント場にて)
ダンロップ・VS20(燕山荘のテント場にて)

私の場合はテント専用のアンダーシートを必ず購入しています。

ただし、現在愛用しているテント「ダンロップ・VS20」は、テント底面の生地が厚くて丈夫(75D)なため、通常のテント場なら持って行かないことが多いです。

D(デニール)とは

D(デニール)は糸の太さの単位。
数字が大きいほど糸が太く、生地が厚く耐久性が高くなる。
※一般的な山岳テントのボトム生地の厚さは30D~40Dぐらい。

もちろん、テント補修用のリペアシートは携行しています。

テントを選ぶ際には重量や居住性だけでなく、テントのボトム(フロア)の厚さも重要なポイントです!

ダンロップ・VSシリーズ ※最新モデル
Amazonで見る(VS12/1人用)
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~~~ コメント ~~~

  1. 福島県下郷町祭委員会 より:

    キャンプ初心者なので、いろいろな情報が聞けて良かったです。近くに温泉があるところでキャンプを楽しむようにしています。
    福島県下郷陽平町祭委員会では、無農薬野菜を販売して売上の一部を震災復興のために寄付しています。微力ですが頑張っています。今年は祭開催します。
    お互い頑張りましょう。

    • 鈴木ライト より:

      コメントありがとうございます。
      キャンプ+温泉いいですね。あとは生ビールが飲めれば最高か!
      震災復興頑張ってください!