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’18夏山テント泊登山計画8~オリジナル登山計画書(登山届)

中房温泉の登山口付近

さーて、夏山テント泊の登山計画で忘れてはならないのが登山計画書(登山届)の作成です。

2016年7月、長野県で登山届の提出を義務化する登山安全条例が施行されて以来、今まで任意とされていた登山計画書(登山届)の提出が、義務化されるようになってきましたね。

現在では、北アルプス、南アルプス、中央アルプス、八ヶ岳、奥秩父の主な山域が対象となっています。

もはや、登山計画書(登山届)の提出は必須といっていいでしょう!

ということで…忘れないうちに…夏山テント泊登山用に、オリジナルの登山計画書(登山届)を作成しました!

サンプルファイルのダウンロードもできますので、よかったらどうぞ!(^_^;

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何故オリジナルかというと…

登山計画書(登山届)は、今ではネットで簡単に作れるようになりました。

しかし、提出用としては充分なんですが、山行中にはほとんど役に立ちませんね。

それは…山行時に必要な情報…コースタイムが記載されていないからです。

どうせ作るなら、山行中でも使えるものにしたいですよね!

ネット上に掲載されている登山計画書(登山届)のテンプレートもいろいろ調べてみましたが、私が調べた限りでは、どれもこれもコースタイムを記載する欄が無いんですね。

 
 

無いなら作ればいいじゃん!

 
 

そだねー!そだねー!

ということで、オリジナルの登山計画書(登山届)を作ってしまったというわけです。では早速、ご覧頂きましょう!

とその前に、まずはネットで登山計画書(登山届)を作成する方法について、簡単に説明しておきましょう。

ネットで作成!登山計画書(登山届)

専用サイトを利用すれば登山計画の作成は簡単です。

目的地の登山地図を検索&表示して、スタート地点からゴール地点までの通過地点を順番にクリックしていくだけです。

それだけで、登山コースの作成とコースタイムの計算ができるんです。

さらに、日程やメンバーの情報を加えれば、登山計画書(登山届)が作成できてしまうんです。

私がよく使っているサイトはこの2つ。どちらも無料で利用可能です。

ヤマレコ/ヤマプラ
ヤマケイオンライン/ヤマタイム(登山地図&計画マネージャ)

どちらのサイトでも、コースタイムの計算(休憩時間、宿泊地、コースタイムの倍率の設定が可能)と、登山計画書(登山届)の作成と印刷ができます。

細かい操作方法は違いますが、おおよその手順は以下の通りです。

ネットで登山計画書の作成手順(ヤマプラ、ヤマタイム編)
  • STEP1
    それぞれのサイトへログイン

    (無料会員登録が必要)

  • STEP2
    目的地の地図を選ぶ

    (または、山名、山域を入力して目的地の地図を表示)

  • STEP3
    登山ルートを設定する

    ① スタート地点をクリック。
    ② 通過地点~最終地点まで順番にクリックしていく。
    ③ 必要であれば、各地点で休憩時間、宿泊地の設定をする。
    ④ 必要であれば、コースタイムの倍率を設定する。
    ⑤ 日程を入力する。(省略可)

  • STEP4
    登山ルートを保存する。
  • STEP5
    メンバーの氏名、住所、連絡先等を入力して登山計画書が完成

では「ヤマプラとヤマタイムのどちらがいいか?」というと……

それぞれ一長一短があって、どちらがいいとは一概には言えないところです。

登山ルートの設定は「山と高原地図」が使えるヤマレコが使いやすいんですが、登山計画書(登山届)の書式はヤマタイムのほうがわかりやすいですね。

ただし、ヤマタイムは同行者の情報が保存できないという難点があります。残念!

それぞれの特徴と短所は以下にまとめておきます。

ついでに、ネットで登山届が提出できるコンパスについても紹介します。

※参考として、それぞれのサイトで作成した登山計画書を載せておきます。
※目的地は、今年の夏に予定している塩見岳~蝙蝠岳2泊3日コースです。

ヤマレコ/ヤマプラ

ヤマプラは、山行記録を共有するコミュニティサイトとしてお馴染みのヤマレコの山行計画を作成する機能です。

【特徴】
・昭文社の「山と高原地図」でコース設定ができる。
・1つの登山計画書で4つのルートが作成可能。
・コンパス(全国)、ヤマピコ(長野県)への登山届の提出が可能。

ヤマレコでは、国土地理院の地図を利用して登山計画書を作成できる機能もありますが、個人的にはメリットを感じないので説明は省略します。

【短所】
・登山ルートの設定はわかりやすが、登山計画書を作成する操作がわかりにくい。
・登山計画書の行動予定欄に、日付(何日目)が反映されない。(手作業で編集すれば可能)

ヤマプラのサイトはこちら↓
ヤマレコ/ヤマプラ

ヤマプラで作成した登山計画書(登山届)
ヤマプラ・登山計画書(登山届)
・必要事項は記載されていますが、書式が登山計画書っぽくないですね。
・地図は大きくて見やすく、登山コースが視覚的にわかりやすいのがいいところ。
・行動予定欄ががごちゃごちゃして見にくいです。ちなみに、<1日目><2日目><3日目>という文字は、後から手作業で追加したものです。

ヤマケイオンライン/ヤマタイム

ヤマタイム(登山地図&計画マネージャ)は、山と溪谷社が運営する登山情報サイト「ヤマケイオンライン」で提供されている、登山マネージメントサービスです。

【特徴】
・地図は国土地理院発行の数値地図を基にして作成されたもの。
・コースタイムの倍率が日付ごとに設定が可能(ヤマプラはルートごと)。
・ヤマピコ(長野県)への登山届の提出が可能。

【短所】
・個人情報保護のため、同行者の入力&保存ができない。
→同行者がいる場合、登山計画書を印刷する際に毎回入力が必要。(これは面倒!

ヤマタイムのサイトはこちら↓
ヤマケイオンライン/ヤマタイム

ヤマタイムで作成した登山計画書(登山届)
ヤマタイム・登山計画書(登山届)
・書式は一般的な形式に近くて、わかりやすいですね。
・行程(行動予定)欄も、日付(何日目)が記載されていて見やすいです。
・地図は小さくて見にくいので…これならなくてもいいかな。
・その他、総距離、累積標高差、コースタイム(合計)、コースタイム倍率(平均)や、標高差の図が記載されます。

コンパス~山と自然ネットワーク

ネットで全国の山域の登山届が提出可能。警察や家族・友人と共有できるシステムです。

各地の警察でも推奨されているシステムですが…使い勝手が悪いので…あまり使っていません。(^_^;

【特徴】
・ネットで日本全国の山域への登山届が提出可能
・スマホ版アプリ有り

【短所】
・登山届の提出がメインのためか、登山計画を作成する機能は使いにくい。
・印刷できる登山計画書(登山届)も今ひとつ。必要な情報を機械的に並べただけという印象です。

コンパスのサイトはこちら↓
コンパス~山と自然ネットワーク

コンパスで作成した登山計画書(登山届)
コンパス・登山計画書(登山届)
・日程の記入欄がありませんが…スケジュール欄に、入山口と下山口の日付が記載されています。
・スケジュール(行動予定)欄が縦並びで、日付(何日目)の区切りもなくてわかりにくい。(編集もできません)

オリジナル登山計画書(登山届)

では、お待ちかねの…オリジナルの登山計画書(登山届)をご覧いただきましょう。

目的地は今年の夏に予定している、塩見岳~蝙蝠岳2泊3日コースにしています。

自分で作る場合、行動予定欄の記入が面倒ですが…でも、大丈夫です。
ヤマプラヤマタイムで作成した行動予定をコピーして貼り付ければ簡単です。
※下のサンプルは、ヤマタイムで作成したものをコピーして貼り付けています。

山旅GOGOオリジナル登山計画書(登山届)

ポイント1:コースタイムの記載欄

オリジナル登山計画書(登山届)の第1のポイントはコースタイムの記載欄です。

しかも、標準タイムと予想タイムの2つを記入することが出来ます。

たとえば(サンプルでは)、三伏峠~塩見岳の区間は標準タイムが4時間50分ですが、三伏峠にテントを張って軽装で登れるので、標準タイムの75%で登れるという予想で、予想タイムは3時間37分と記載しています。

これは便利です!(自我自賛)

標準タイムか予想タイム、どちらかいっぽうだと、途中でどっちだったかわからなくなって…結局、登山地図を見て計算し直し…なんて心配はいりません。

ポイント2:行動予定は複数の区間に分けて記載

第2のポイントは、行動予定を複数の区間に分けて記載したところです。

サンプルでは、2日目の行程は、三伏峠→塩見岳→蝙蝠岳→塩見岳→三伏峠となり、合計の予想タイムは、11時間34分になりますが…

この11時間34分という時間は山行中にはあまり役に立ちません。

それを、以下のように4つの区域にわけることで、コースタイムが把握しやすくなります。

(1) 三伏峠→塩見岳(予想タイム=3:37)
(2) 塩見岳→蝙蝠岳(予想タイム=1:59)
(3) 蝙蝠岳→塩見岳(予想タイム=2:01)
(4) 塩見岳→三伏峠(予想タイム=3:07)

今回のコース設定では、2日目の歩行時間が長く、上記(2)(3)の塩見岳~蝙蝠岳の往復ができるかどうか、実際に歩いてみないとわからないという状況です。

行けそうも無かったら、途中で引き返せばいいので、危険性はないんですが…

途中で予想タイムと、実際にかかった時間(実績タイム)を比較することによって、予定通りに行けてるのか行けそうもないのか、客観的な判断がしやすくなりますね。

ポイント3:交通/アクセス欄

第3のポイントは交通/アクセス欄。往路、復路のバスや電車の時刻を記載しておけば、行きや帰りに、いちいち時刻表を確認する必要がなくなります。

サンプルでは伊那大島駅~鳥倉登山口間のバスの時刻を記載。この区間は1日2便しかないので出発時刻と到着時刻、それぞれ2つの時刻を記載しています。

サンプルファイルのダウンロード

今回紹介したオリジナル登山計画書(届)は、↓こちらからダウンロードできます(ver1.0.4)。

EXCELファイルなので、ダウンロード後は、自由に編集可能です。

今なら無料でダウンロードできますよ!(^_^;


オリジナル登山計画書(登山届)
EXCELファイル(約32KB)

※ver1.0.4 本記事で紹介しているバージョン
※ver1.1.0 担当者欄を削除して山岳保険の記入欄を広げたバージョン

バージョン2を公開しました(登山地図の貼付枠追加バージョン)! 

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