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夏山テント泊登山計画3~常念山脈(パノラマ銀座)

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涸沢カール(手前)と常念岳(左上)(2011年にに撮影)

夏山テント泊登山計画3回目、今回は北アルプス・常念山脈の登山計画です。

展望とお花畑にも恵まれたアルプス登山の入門コースで、体を慣らしてから、メインコースに挑もうという計画です。

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常念山脈(パノラマ銀座)

常念山脈の縦走コースは、槍ヶ岳・穂高連峰の展望とお花畑にも恵まれ、アルプス登山の入門コースとされています。

今年の夏のメインとして計画しているのは、同じく北アルプスの「表銀座コース」と「裏銀座コース」なんですが、いきなりこの2コースをテント泊装備を担いで縦走するのは少々きつそうです。

そこで、北アルプスでは比較的に緩やかなこの縦走コースで体を慣らしてから、メインコースに挑もうという計画です。

体慣らしが目的なので、最初は上高地から常念岳と蝶ヶ岳だけ登るつもりでした。

しかし、常念山脈の縦走コースがいつの頃からか「パノラマ銀座」と呼ばれていることを知ってから、どうせならこのコース全体を歩いてみたいと思うようになったんですね。

というわけで、北アルプス・常念山脈(パノラマ銀座)のテント泊縦走計画を進めて行きます。

登山コースと日数は?

一般的には、前夜発3泊4日で「中房温泉」から登り、燕岳(2762m)~大天井岳(2921m)~常念岳(2857m)~蝶ヶ岳(2677m)と縦走して、「上高地」に降りるコースをとることが多いようです。

逆に「上高地」から登り、「中房温泉」へ降りるコースをとっても良さそうですね。

中房温泉・上高地ともに、日帰り入浴施設があるので、下山後の温泉も楽しめます。

登山口とアクセス方法は?

拠点となる登山口は「中房温泉」と「上高地」です。

どちらも直通バス(夜行バス)が運行されていて、公共交通機関のアクセスも良さそうです。

夜行バス」で行くか、「電車&路線バス」で行くか?

やはり、夜行バスが便利ですね。

バスに乗ってしまえば眠っている間に登山口まで到着するので、早朝から行動開始できます。

だだし、夜行バスの混雑具合や前後左右の乗客によって、窮屈な思いをする場合もあるので…

夜行バスの予約状況等を確認しながら、直前になってから決めようと思います。

(空いてそうなら、夜行バスで決まりですが…)

金曜日・休日の前夜発は、人気があるので早めに(1ヶ月以上前)、
予約しておいたほうが良さそうです。

各拠点へのアクセス方法は↓こちらをご覧ください。

キャンプ指定地は?(テント場)

キャンプ指定地には恵まれたコースです。縦走中に通過する山小屋はほとんどテント泊が可能です。

起点となる「中房温泉」と「上高地(小梨平)」にもキャンプ場があるので、これを含めると9軒もあります。

●中房温泉~常念山脈のテント場

テント場幕営数料金水場
中房温泉20張?700円?あり
合戦小屋10張700円小屋で販売
燕山荘30張700円小屋で販売
大天荘50張700円小屋で販売
常念小屋40張700円?小屋で販売
蝶ヶ岳ヒュッテ30張700円小屋で販売

●上高地周辺のテント場

テント場幕営数料金水場
横尾山荘100張700円あり
徳澤園200張700円?あり
小梨平キャンプ場400張800円あり
稜線上のキャンプ場は次の事を念頭に!
・風が強い
・水場がない(有料で販売)

テント場の詳細は↓こちらにまとめました。

コース日程・宿泊地を決めよう!

出発地点を「中房温泉」にするか、「上高地」にするか?

また、「夜行バス」で行くか、「電車&路線バス」で行くか?

出発地点と交通手段によって、登山口への到着時刻が変わってくるので、それに合わせてコース日程と宿泊地を決めていきます。

今のところ、出発地点も交通手段も決まっていないので、とりあえず、次の4パターンを考えてみました。

【1】中房温泉から登り…上高地へ下山(夜行バス利用)
【2】中房温泉から登り…上高地へ下山(電車&路線バス利用)
【3】上高地から登り…中房温泉へ下山(夜行バス利用)
【4】上高地から登り…中房温泉へ下山(電車&路線バス利用)

夜行バス利用の場合は(【1と3】)、早朝に登山口に到着するので、1日目から本格的に登山する日程が組めます。

電車&バス利用の場合は(【2と4】)、登山口への到着が12:00頃になってしまうので、1日目は入山のみか、短時間の移動に限られます。

【1】中房温泉から登り…上高地へ下山(夜行バス利用)

夜行バスを利用すると、登山口の中房温泉には早朝5:30頃に到着します。

1日目の早朝から本格的に登山するコース設定です。

日程出発時刻コース所要時間
1日目5:30中房温泉~燕山荘⇔燕岳往復5時間20分
2日目燕山荘~常念小屋6時間40分
3日目常念小屋~蝶ヶ岳ヒュッテ5時間10分
4日目蝶ヶ岳ヒュッテ~上高地6時間0分
※所要時間=山と高原地図の標準コースタイム

一般的なコース日程で、コースタイムのバランスもいいですね。

【2】中房温泉から登り…上高地へ下山(電車&路線バス利用)

電車&路線バス利用なので、中房温泉への到着は12:00頃になります。

1日目はお昼頃から登山を開始するコース設定になります。

日程出発時刻コース所要時間
1日目12:00中房温泉~合戦小屋2時間50分
2日目合戦小屋~(燕岳往復)~大天井荘 6時間10分
3日目大天井荘~蝶ヶ岳ヒュッテ8時間40分
4日目蝶ヶ岳ヒュッテ~上高地6時間0分

1日目に燕山荘まで行くのは厳しいので「合戦小屋」に宿泊して、2日目、3日目に長く歩くコース設定にします。

合戦小屋への到着が早ければ(14:30頃)、燕山荘まで行ってもいいですね。

燕山荘のテント場の混雑具合は、合戦小屋で確認できるかと思います。

【3】上高地から登り…中房温泉へ下山(夜行バス利用)

夜行バスを利用すると、登山口の上高地には、早朝5:20頃になります。

1日目の早朝から本格的に登山するコース設定です。

日程出発時刻コース所要時間
1日目5:30上高地~蝶ヶ岳ヒュッテ6時間40分
2日目蝶ヶ岳ヒュッテ~常念小屋5時間10分
3日目常念小屋~燕山荘7時間10分
4日目燕山荘~中房温泉2時間50分

1日目:上高地~蝶ヶ岳ヒュッテ [6時間40分]
2日目:蝶ヶ岳ヒュッテ~常念小屋 [5時間10分]
3日目:常念小屋~燕山荘 [7時間10分]
4日目:燕山荘~中房温泉 [2時間50分]

【1】の逆コースになりますが、コースタイムのバランスは、まずますですね。

【4】上高地から登り…中房温泉へ下山(電車&路線バス利用)

電車&路線バス利用なので、上高地への到着は12:00頃です。

1日目はお昼頃から行動するコース設定になります。

日程出発時刻コース所要時間
1日目12:00上高地~徳澤園2時間0分
2日目徳澤園~常念小屋9時間10分
3日目常念小屋~燕山荘7時間10分
4日目燕山荘~中房温泉

2日目の徳澤園~常念小屋のコースタイムが長いですね。

1日目に横尾山荘まで行き、2日目に槍見台ルートで蝶槍の手前まで登って蝶ヶ岳を往復すれば、50分短縮できますが…(蝶ヶ岳に登らなければ、1時間50分短縮可能)

まとめ(とりあえず)

3泊4日のコース日程として、上述の4つのパターンを考えて見ましたが、

やはり、一般的なコースとされている以下【1】の パターンが、コースタイムのバランスが良くて一番良さそうです。

【1】中房温泉から登り…上高地へ下山(夜行バス利用)

ただし、なるべく夜行バスには乗りたくないので、前日に電車&バスで「中房温泉」まで行って一泊するという手もありますね。

でも、そうすると4泊5日になってしまいます。

のんびり歩く予定なら、それでもいいですが……

今回は表銀座・裏銀座をテント泊縦走するための体慣らしが目的なので、あまり日数をかけたくないですね。

特にパノラマ銀座にこだわってるわけでもないので、蝶ヶ岳・常念岳だけで2泊3日でもいいかなぁとか、いろいろと悩んでいます。

実際に行ってきた時のレポをアップしました!
パノラマ銀座でまったりと…テント泊縦走レポ

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テント泊登山計画

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管理人:鈴木ライト
神奈川県横浜市在住の山旅ブロガー(仮)。 登山・アウトドアを通して人生という長い旅をアグレッシブに楽しみたい64歳。登山歴は約19年、テント泊を始めて約17年。大好物はなだらかな稜線歩き、急峻な岩場は苦手です…でも槍ヶ岳と剱岳は登頂済み。山好きな人よろしく~!(^o^)

コメント

  1. まつたろう より:

    似たような夏山計画を立てているところで、楽しく読ませていただいてます(^^)
    私の今年のメインは新穂高~鷲羽岳(雲ノ平までも検討中)ですが、その他は「立山(雷鳥沢泊、浄土山~別山)」「パノラマ銀座(命名したのはたぶん安曇野市)」「唐松~五竜」「木曽駒(桂木場~ロープウェイ)」
    いずれもテント泊です。
    早くから計画しないとあっという間に良い時期は過ぎてしまいますよね。

    • suzuki.raito より:

      まつたろうさん、コメントありがとうございます。
      「立山」と「パノラマ銀座」が一緒ですね!
      「新穂高~鷲羽岳」も「裏銀座」と一部かぶるかな?
      「雲ノ平」もいい所なので、来年あたりに、また行きたい場所です。(前回行けなかった「高天ヶ原温泉」にも寄りたい)
      夏山シーズン、ほんとにあっという間ですね!

      ちなみに、
      このブログのトップページ(ホーム)のスライド写真の1枚目が、
      「祖母岳」から見た「雲ノ平」と「水晶岳」の写真です。
      (手前に小さく写っているのが雲ノ平山荘、テント場は右下の丘の裏側で見えません)

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