丹沢・表尾根~日帰りで楽しい稜線歩き②(ヤビツ峠~ニノ塔~三ノ塔)

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上:ニノ塔の山頂と景色:三ノ塔の山頂と景色
上:ニノ塔の山頂と景色:三ノ塔の山頂と景色

丹沢・表尾根(おもておね)の山行レポの続きです。

前回は、ヤビツ峠行きのバスの混雑を避けて、ひっそりと静かに歩ける穴場コース、蓑毛~ヤビツ峠までのレポでした。

今回は、ヤビツ峠~二ノ塔~三ノ塔まで。

三ノ塔の知名度は低いですが、山頂は広く、360度開けた展望は、塔ノ岳の展望にも劣らないほどです。しかも、塔ノ岳にはない魅力もあるんです。

それは…

塔ノ岳まで続く稜線が一望に眺められること!

ヤビツ峠から三ノ塔までは、初心者でも歩けるコースです。(三ノ塔から先は、ガレた急斜面、岩場、クサリ場等、スリリングな場所もあり、初心者向きではありません。)
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ヤビツ峠~二ノ塔

ヤビツ峠

ヤビツ峠
ヤビツ峠

8:40頃にヤビツ峠へ到着しました。

蓑毛バス停を出発したのが8:20頃。写真を撮りながらゆっくり歩いてきたので、標準コースタイムより少し時間がかかってしまいました。(慣れている人なら1時間ぐらいで歩けるコースです。)

土休日なら、秦野駅からヤビツ峠行きバスが8:30~8:35頃に到着するので、まだ、登山客で賑わっている時間帯ですが、今日は平日なので、他に登山客は見当たらず静かでした。

ちなみに平日のバスの始発は、8:35なので、ヤビツ峠に到着するのは、9:20~9:25頃になるでしょう。

ヤビツ峠の由来
ヤビツ峠の名称は、明治末期に矢びつ(弓矢を入れて背中に背負うもの)が峠付近から掘り出されたことから付いたそうです。
出典:「山と溪谷社/フルカラー特選ガイド・丹沢を歩く」より

 

ヤビツ峠・トイレ

ヤビツ峠にある大きな公衆トイレ。トイレの正面には半円形にベンチが設置され、屋根もあり、休憩所も兼ねています。

真ん中に立っているのは、登山届用のポストです。このポストにも、前回記事で紹介した、登山届の用紙が置かれています。丹沢の主要な地点があらかじめ印刷されているので、登山コースの書き込みが簡単にできるので、登山届は忘れずに提出しておきしょう。

ちなみに、右側が女性用、左側が男性用トイレの入り口になります。男性用は小7、大3と個室も多いので安心です。(^_^;

ヤビツ峠売店(平日)
ヤビツ峠・売店

道路を渡ったところにある売店です。平日は営業していないようです。

売店の上の看板に「国民宿舎・丹沢ホーム」という文字が見えますが、ここに宿泊できるわけではなく、札掛(ここから、徒歩2時間ほど下った場所)にある国民宿舎・丹沢ホームが営業している売店のようです。

品数は少ないですが、丹沢サイダー・オリジナル手てぬぐい・オリジナルのお菓子(焼菓子工房?)等が置いてあり、夏季には生ビールもやっていましたね。

営業している時の写真を載せておきます。

ヤビツ峠売店・営業中(2017年12月撮影)
ヤビツ峠・売店
↑クリックすると拡大します。

この時は、入り口の向かって左側に、多くの写真(周辺の景色、動物、登山客・自転車・マラソンの模様)が展示されていました。

ヤビツ峠~富士見橋

表尾根の登山口は、車道を富士見橋まで約25分下ります。

車道の右側にヤビツ峠の無料駐車場(約30台)ありますが、表尾根の登山口にはこの先の菩提峠の無料駐車場(約30台)のほうが近いです。

ヤビツ峠無料駐車場(2017年12月撮影)
ヤビツ峠・駐車場 ヤビツ峠・駐車場
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駐車場の奥に門戸口橋付近へつながる登山道の入り口があります。歩く人は少ないようで、以前歩いた時にはかなり荒れている印象でした。ヤビツ峠から門戸口橋までは約30分、門戸口橋から富士見橋までは登り約10分です。(下の図を参照)

ヤビツ峠・門戸口橋へ下る登山道の地図

富士見橋まではこの道を利用する手もありますが、沢沿いの不明瞭な道なのでおすすめはしません。探検気分で歩くにはおもしろいかもしれません。

富士見橋

ヤビツ峠~富士見橋

ヤビツ峠から25分、富士見橋へ到着。表尾根の登山口は、富士見橋を渡って左の坂道(上の写真)を100mほど登ったところです。

富士見山荘跡地

橋を渡った右側は、現在空き地になっていますが、以前は、ここに富士見山荘という山小屋兼食事処がありました。土日営業で、手打ちそばや、軽食が食べられたんですが、2012年火事で焼失してしまったようです。

跡地は駐車場になる?との噂もあったようですが、現在は立ち入り禁止となっています。

かつての富士見山荘の写真がありましたので、載せておきます。

かつての富士見山荘(2008年10月撮影)
富士見山荘
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護摩屋敷の水

護摩屋敷の水(2008年10月撮影)
護摩屋敷の水

コースからは少し外れてしまいますが、富士見橋から、車道を100mほど下ったところに、環境省の名水百選に選ばれた、秦野盆地湧水群の一つ護摩屋敷の水(ごまやしきのみず)が湧き出している場所があります。

日中は車で水を汲みに来る人で賑わう場所。今回は寄って行かなかったので、写真は2008年に撮影したものです。

あと…私は知らなかったんですが、水場は2箇所あるようですね。上の写真の場所と奥のほうにもう一箇所。今度行った時に確認しておきましょう。

●護摩屋敷の水(ごまやしきのみず)
護摩屋敷とは、山伏がヌルデの木などを焚いて修行をするところ。
昔、修行に訪れた僧たちが、ここの水で身を清めたと伝えられることから、この名前がつきました。
出典:秦野市観光協会/護摩屋敷の水

表尾根登山口

表尾根(二ノ塔、三ノ塔)登山口

富士見橋を渡って、左側の坂道を登って行きます。

ここには、公衆トイレがありますが、冬季は閉鎖されているようなので、トイレはヤビツ峠で済ませておいたほうがいいでしょう。

表尾根(二ノ塔、三ノ塔)登山口

坂道を100mほど登り、やっと表尾根の登山口に到着しました。

二ノ塔までは1時間、三ノ塔までは1時間15分、塔ノ岳までは4時間5分という、道のりです。

この先しばらく急登が続くので、ここでいつも行動食やら腹ごしらえをしていきます。

車道をまっすぐに進むと、10分ほどで菩提峠です。マイカーの場合は菩提峠の駐車場に車を止めれば、登山口まで10分でこれますね。

表尾根(二ノ塔、三ノ塔)登山口

登山口の左側に立っている「自然情報、発信中!」の掲示板。丹沢の自然や動物の情報が掲載されています。

この掲示版は丹沢山中の各所に立っていて、定期的に内容が変わっているので、これを読むのも楽しみの一つなんです。

ここでは、紅葉のひみつ~赤と黄色の紅葉のしくみと、動物たちの秋のごちそう~どんぐりについての情報が掲載されていました。

なるほど…

ドングリの木は、ドングリを食べる動物たちが増えすぎないように、上手に自分の子孫が残せるように、方策・凶作を作っているのだそうです。

表尾根(二ノ塔、三ノ塔)登山口

登山道は、いきなり急登ではじまります。

階段状に整備されていますが、段差の大きい場所もちょこちょこあります。

はじめから、体力を消耗しやすい場所なので、意識的にゆっくりと登っていきます。

ニノ塔へ向かうの登山道

登山口から10分ほど登ると、一旦林道へ出ます。菩提峠から続いている林道のようです。

登山道は、左へ10mほど下ったところから続きます。

ニノ塔へ向かうの登山道・謎の構造物跡

表尾根登山口から約25分、ブロックでできた謎の構造物の跡を通過。

ここの裏側にも、ブロックでできた壁跡やらが残っています。それほど古いものではなさそうですが、何のための構造物なのかは不明です。

ニノ塔へ向かうの登山道・ベンチ

表尾根登山口から約35分、少し開けた、ベンチがある場所に到着。

この先は急登が続くので、休憩するのにちょうどいい場所です。

ニノ塔へ向かうの登山道

先程のベンチのある場所からは、階段状の急登が続きます。

ニノ塔へ向かうの登山道・ガレた斜面

表尾根登山口から約50分。樹林帯を抜けると、ガレた急斜面に変わってきます。

相模湾(2017年12月撮影)ニノ塔へ向かうの登山道・相模湾

このへんの登りはキツイですが、相模湾や大山の眺めがいい場所なので、景色を眺めながらゆっくり登っていきます。

ニノ塔へ向かうの登山道・大山

ここにも、「自然情報、発信中!」の掲示板が設置されています。右側に見える山は大山(おおやま)です。

秋に耳をすますと聞こえる「フィ~~~ヨ~~」をいう音は、繁殖期を迎えたニホンジカの雄の求愛の声。空を舞う大型の鳥類は、丹沢では、タカ科13種、ハヤブサ科4種が確認されているそうです。

大山(おおやま)ニノ塔へ向かうの登山道・大山

少し先に登ったところからの、大山のアップです。たまたま手前にあった赤い木の実とのコントラストが良く撮れていますねー。自画自賛!(笑)

このあたりが、大山の絶好のビューポイントです。ここから見る大山は、尾根と谷が入り組んだ堂々とした姿をしています。山頂付近に立っている電波塔も確認できますね。

ニノ塔へ向かうの登山道

そして、この木段を登りきれば、二ノ塔のに到着です。

ニノ塔~三ノ塔

二ノ塔の山頂

ニノ塔の山頂

表尾根登山口から約1時間。二ノ塔(にのとう、1144m)の山頂に到着です。

広い場所ではありませんが、テーブルベンチが5つほど設置されています。

以前はもう少し、展望が良かった記憶があるんですが…

現在、周囲は低木に囲まれていますが、木々の隙間から、周囲の山々を眺めることができます。南西方面に富士山も見えていますね。

二ノ塔、三ノ塔の由来
二ノ塔、三ノ塔の名称には諸説あるようです。
①表尾根にはいった時に、最初に休む所を「一ノ所」、次に休む所を「ニノ所」と言っていたのが、いつのまにかなまって「一ノ塔、二ノ塔、三ノ塔」になったという説。
②昔、毎夜のように山に光るものがあり、村人が登っていくと、突然空に燈明が輝き、3つの燈明がそれぞれ山頂に現れたことから、「一ノ燈、ニノ燈、三ノ燈」と書かれるようになり、いつしか「燈」の字が、「塔」変わったという説。
出典:「山と溪谷社/フルカラー特選ガイド・丹沢を歩く」より

二ノ塔から見た富士山
ニノ塔の山頂からの富士山

二ノ塔から見た富士山のアップです。

ニノ塔の山頂からの三ノ塔

西側に見えている、なだらからな山が、これから向かう三ノ塔です。

ヤビツ峠から約1時間、急な登山道を登ってきたので、ここで、ゆっくり休憩して行きたいところですが…

三ノ塔まではここから15分。長い休憩をとるなら、もっと景色がよくて、山頂も広い、三ノ塔まで行ってしまったほうがいいでしょう。

二ノ塔尾根(エスケープルート)

今回は通りませんが、ニノ塔の山頂から、ニノ塔尾根を利用して下山することもできます。
ニノ塔尾根の下り口

ニノ塔の山頂・ニノ塔尾根の下り口

気づかない人も多いかと思いますが、二ノ塔の山頂の南側の左端に、「菩提 4.3km、葛葉ノ泉 1.9km」の標識が立っています。二ノ塔尾根の降り口を指す標識です。

ニノ塔尾根は、ニノ塔の山頂から南へ下っている尾根です。下山口(葛葉の泉)までは1時間10分。バス停のある菩提まではさらに40分かかりますが、菩提バス停からは、渋沢駅/秦野行きのバスが、1時間に2-5本便があるので交通は便利です。

二ノ塔尾根の下山口のすぐそばには、名水百選に選ばれた秦野盆地湧水群のひとつ、葛葉の泉(くずはのいずみ)が湧き出している場所がありますので、二ノ塔尾根を利用する際には、ついでに名水をGETしていくといいでしょう。

葛葉の泉(くずはのいずみ)
秦野の水が全国名水百選に選ばれたことをきっかけに、地元の人たちが村おこしの一環として整備した泉です。
出典:➡秦野観光協会/葛葉の泉

菩提バス停の時刻表は↓こちらです。

 

ニノ塔~三ノ塔

ニノ塔山頂での休憩は、そこそこにして、すぐに、三ノ塔へ向かいます。

三ノ塔までは15分。はじめは、緩やかな木道ですが…

ニノ塔~三ノ塔

木道が終わると、急下降が三ノ塔の鞍部まで続きます。

ニノ塔~三ノ塔

鞍部から、急な木段を登り返し…

ニノ塔~三ノ塔

さらに続く木道を登りきれば…

三ノ塔の山頂

三ノ塔の山頂

視界が一気に開け、三ノ塔の頂上の東端が見えてきました。

手前に見えている建物は新しく設置されたトイレです。(^_^;)

三ノ塔付近にはトイレがなかったので便利にはなったんですが…

ニノ塔から登ってくると、最初に目に入るのがこのトイレなので、景観的にはマイナスになってしまいました…(^_^;)

三ノ塔の山頂

10:40頃、三ノ塔(さんのとう、1205m)の頂上に着きました。

広くて平坦な頂上です。360度の展望が開けているので、眺めは抜群です。

正面に見えている建物は休憩所。ベンチも多数設置されているので、ゆっくり休憩できる場所です。

山頂の真ん中あたりには、方位盤が設置されているので、周囲の山々の山座同定を楽しむこともできます。

テントを張るには、絶好のロケーションなんですが…ここは幕営禁止です!残念!

三ノ塔の山頂・富士山と大倉尾根

南西方面には富士山が見えますね。手前に見える尾根が大倉尾根です。

三ノ塔の山頂・富士山アップ

三ノ塔から見た富士山のアップです。

三ノ塔の山頂・大山

東側に見える均整のとれた山は大山(おおやま、1252m)です。

三ノ塔の山頂・表尾根の稜線

北西方面にはこれから歩く、表尾根の稜線が一望に眺められます。

素晴らしいですねー!

写真ではわかりにくいですが、手前の烏尾山(からすおやま、1136m)までの登山道と、山頂に立っている烏尾山荘が肉眼ではっきりと確認できますね。

これから、この稜線を塔ノ岳まで歩いていくんです。

ワクワクしてきますね!

日帰りでこんな稜線歩きを楽しめるなんて、なんて贅沢なコースなんでしょう!

三ノ塔休憩所三ノ塔の山頂・休憩所

こちらは、山頂の真ん中に立っている休憩所です。

避難小屋ではないので、寝具等は用意されていませんが、緊急の場合は避難小屋としても利用可能ですね。

三ノ塔休憩所は改修工事のため、2018年12月7日~2019年3月末まで使用中止になりました。
詳細は↓こちら。
神奈川県ホームページ/【三ノ塔休憩所】使用中止のお知らせ

三ノ塔の休憩所(中)
三ノ塔の山頂・休憩所の中

休憩所の中は、2つの空間に分かれていて、それぞれ、丸太を加工して作られたテーブルと、長椅子が設置されています。20人ぐらいは座れるでしょうか。

 

丹沢の掲示板「自然情報、発信中!」

休憩所の前。ここにも、「自然情報、発信中!」の掲示板が設置されていました。

三ノ塔の由来は…

昔、唐からやってきた神が、村からのびる尾根に三つの神灯を灯し、最初の灯が現れたところに唐子神社を建て、二番目、三番目に現れた山頂をそれぞれニノ灯、三ノ灯と呼び、その後、「灯」→「塔」に現在の名となったといわれています。

と書かれていました。

ニノ塔のところで、名前の由来は諸説あると書きましが、これは、3つめの説なのか…でも、「灯」→「塔」に変わったというのは、2番めの説と同じですね(漢字は違いますが)。内容を比較してみると、村人目線なのか、神目線なのかの違いだけで、同じ内容のような気もしてきました…

三ノ塔のトイレ三ノ塔の山頂・トイレ

こちらが、今年(2018年3月)新しく設置されたトイレです。

洗浄水式(足元のポンプを踏むと洗浄水が流れる)で、トイレットペーパーも設置されていました。できたばっかりなので、とてもきれいです。これなら、安心して利用できますね。(^_^;

ただし、冬季(12月~2月)は、凍結により水が流れなくなるため閉鎖されるようです。ご注意を!

三ノ塔尾根(エスケープルート)

今回は通りませんが、三ノ塔から三ノ塔尾根を利用して大倉へ下山することもできます。

下り口は、三ノ塔の山頂から、ニノ塔方面へ数メートル下ったところ。

ニノ塔から登ってくると、三ノ塔の山頂のすぐ手前になるんですが、先に三ノ塔の開けた山頂付近が目に入ってしまうので、ついつい、見過ごしてしまう場所にあります。写真はいつも撮り忘れてしまいます。(^_^;

三ノ塔から大倉までは約1時間50分。樹林帯の中の単調な道ですが、表尾根から大倉方面へ下る登山道の中では、一番歩きやすく、安全なコースです。

三ノ塔からヤビツ峠までは約1時間20分で戻れますが、ヤビツ峠はバス便が少なく、秦野駅までは約50分かかるので、三ノ塔尾根から大倉へ下山したほうが、早く安全に下山できるでしょう。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

さて、表尾根の稜線歩きは、ここから先が本番です。

三ノ塔から続く稜線を眺めながら…烏尾山(からすおやま)~行者ヶ岳(ぎょうじゃがたけ)~新大日(しんだいにち)~木ノ又大日(きのまただいにち)と、いくつものピークを越えて塔ノ岳までたどりつきます。

特に私が好きなのは、三ノ塔から烏尾山へ下るところからの眺めなんですが…

[続く…]

 

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