北アルプス・烏帽子小屋付近でブヨが大量発生! しているようです。
ブヨは小さくて音も立てずに近寄ってきます。刺されると激しい痒みが続いてなかなか治りません。とても厄介な奴です。
今回、この憎きブヨの予防方法や刺された時の対処用法を、いろいろと調べてみたので、私なりにまとめてみました。
烏帽子小屋でブヨが大量発生!
(2017年)6月3日のブログでも書きましたが、北アルプス・裏銀座コースのテント場を調べている時に烏帽子小屋のホームページにこんな情報が載っていました。
最近、温暖化の影響か、テント場や登山道に大量のブヨが発生しております。普通の虫よけでは効果がありませんので、虫よけネット、ハッカ油、ブヨ専用の蚊取り線香などご用意されればよいかと思います。小屋での販売は行っておりません。
出典:烏帽子小屋のホームページ
ブヨが大量発生しているようです!
ブヨとアブ
ブヨというのはハエを小さくしたような奴ですね。体長2~5mmの大きさで刺されてもしばらく気が付かないことが多いです。
ちなみに、アブというのはハエを大きくしたような奴で体長が2~3cmもあります。アブは大きくて羽音もするので、近づいてくればすぐにわかります。
アブが寄ってきたら「逃げるか」「追っ払うか」「戦うか」何かしらの対処をすることが可能です。でも、ブヨは小さくて音も立てずに近寄ってきます。
気付かないうちに刺されてしまうので、たちが悪いんです!
ブヨに刺されると厄介だ!
正しくは刺すのではなく皮膚を噛み切って血を吸うらしいのですが、その際に毒素を注入してくるので、激しい腫れや痒みの症状が現れてなかなか治りにくいのです。
私も何度かブヨにやられたことがありますが、治るのに2~3週間はかかりますね。ひどい時には1ヶ月以上たっても痒みが引かないこともありました。
烏帽子小屋は裏銀座コースの1日目にテント泊する場所なので、初日からブヨにやられたら、せっかくの山旅が台無しになってしまいます。
今回、この憎きブヨの予防方法や刺された時の対処用法を、いろいろと調べてみたので、私なりにまとめてみました。
ブヨの予防方法
予防方法は下記の3つ。それぞれ詳しく説明していきます。
【1】服装に注意!~肌を露出しないこと
ブヨに限ったことではありませんが、まずは肌を露出しないことが大切ですね。
夏の暑い時でも長袖・長ズボンが基本です。頭には帽子をかぶり、手にはトレッキンググロープを着けておけば、顔周辺の虫を振り払う時も刺される心配はないでしょう。
あと、ハチやアブと同じく、黒色や暗い色に群がる習性があるようなので、なるべく明るい色の服装にしたほうが良さそうです。
以前、雲ノ平へ行った時の話ですが、最終日にわさび平小屋から、下山口の新穂高温泉へ向かう途中の事。徒歩1時間ほどの平地歩きだったので、安心して「半ズボン」に履き替えたら、その1時間ほどの間で、両足のふくらはぎ付近を十数カ所、ブヨに噛まれてしまいました。
ブヨは油断禁物です!
【2】ハッカ油スプレーをこまめに噴射!
首周りや手首など、肌が露出してしまう場所には虫除けとして、ハッカ油スプレーを吹きかけておきます。
何故ハッカ由スプレーなのかというと、一般の虫除けスプレーはブヨには効果がないからです。
ブヨはハッカ(ミント)の匂いが嫌いなので、ハッカ油スプレーが効果的です。
ハッカ油は人体への影響がないので安心して使えますね。
ハッカ油スプレーの作り方?
ハッカ油の虫除けスプレーは、いろいろなサイトで作り方が掲載してあります。
無水エタノールと水で希釈して作るというものです。
しかし、実際に作ってみるとハッカの濃度が薄くて、ブヨに効果があるとはとても思えません。
(蚊には効果があるかもしれませんが…)
ハッカ油を希釈する理由は「原液のままだと肌に刺激が強すぎる」ということなのですが、ブヨに効果がなければ意味がありません。
ちなみに、ハッカ油の虫除けスプレーの作り方は ↓ こちらを参考にしました。
虫よけの効果のあるハッカ油は、害虫対策に!|健栄製薬
ハッカ油スプレーは原液で!
そこで私が選んだのは↓こちら。
【容量】10ml
【重量】27g
【大きさ】高さ9.5cm、直径2cm
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北見ハッカ通商のハッカ油スプレーです。
ハッカ油の原液をスプレー瓶に詰めたものですが、水で希釈せずそのまま原液で使用します。
北見ハッカ通商の製品サイトを見ても、原液を肌に直接つけてはいけない、というような注意事項は見つからなかったので大丈夫でしょう。
北見ハッカ通商の製品サイトは ↓ こちらです。
北見ハッカ通商/ハッカ油スプレー
試しに1週間ほど毎日、手首・足首・首周りにシュッシュッと吹きかけていますが、今のところ問題ありません。
問題ないどころか、かなり気に入ってしまいました。一本(10mg)だと、すぐになくなってしまいそうなので詰め替え用も購入しました。
詰め替え用も山に持って行くかどうかは検討中です。(^_^;
↓こちらは詰め替え用です。
ハッカ油スプレーの使い方・注意点
ハッカ油スプレーは汗で流れたり、ハッカの匂いがなくなると虫除け効果がなくなります。
ザックの雨蓋など取り出しやすい場所に入れておいて、虫が多い場所ではこまめに吹きかけておくほうが良さそうです。
【3】虫除けネットで顔を防御
烏帽子小屋に限らず、高瀬ダムから烏帽子小屋まで登るブナ立尾根付近でも、虫が多くてブヨが顔の付近にまとわりついてきた、という書き込みが多くありました。
足と手と頭は、長袖、長ズボン、帽子とハッカ油スプレーで防御できますが、顔はむき出しで目の周りはハッカ油スプレーも使えません。
ということで、顔を防御するために頭からかぶる虫よけネットを用意しました。
今回購入した虫よけネットは↓こちらです。
【重量】23g
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スタッフバッグから出して広げると、↓こんな状態になります。
つば付き帽子にかぶせて使うものですが、これをずっと頭に被って歩くのは、さすがに煩わしいですね。
普段はザックにしまっておいて、虫が多くなってきたらサット取り出して、頭にかぶるという作戦で行こうと思います。
その他
ブヨ用蚊取り線香(パワー森林香)について
パワー森林香という蚊取り線香が、ブヨ・アブ対策には有効のようです。
(ブヨには効かないという情報もありますが…)
しかし、かさばるのと火を点ける必要があるので、登山中には扱いにくいと思って外しました。
腰にぶら下げて歩くのは邪魔だし、灰を撒き散らしてしまいそうですね。テント場ではいいかもしれませんが…
[対処編へ続く]
コメント
私も長いことハッカ油愛用してます(^^)
山以外でも、夏場はお風呂出る前にハッカ油を数プッシュ入れたお湯をバシャっとかぶったり。
お風呂上がりが快適になります。
今年購入した「OUTDOOR UV」って日焼け止めはハッカ成分入りで、塗るときハッカの香りがするけど持続性はあまりなさそうなので、顔周りはネットがあった方が安心ですね。
まつたろうさん、コメントありがとうございます。
ハッカ油いいですね~。
虫除け以外にもいろいろ使えるし、
ハッカの香りとスースー感が病みつきになりそうです。
そういえば、
子供の頃、サクマ式ドロップのハッカ味が好きだったなあー
なんて、どうでもいいことを思い出しました。(^_^;
「OUTDOOR UV」これも良さそうですね!
アウトドア専用の日焼け止めで、長時間有効で虫除け効果もあり、
スティックタイプで、手が汚れないというか、手が汚れてても使える。
さっそく注文してしまいました!
値段はちょっと高めですが…
アウトドアUV
アウトドアUVナチュラルカラー