西丹沢・丹沢湖の北側の位置するミツバ岳(834m)の正しい山名は大出山(おおだやま)と呼びます。登山ガイド本にはほとんど載っていない山ですが、ミツマタの花が咲く3月下旬~4月上旬には多くの登山者で賑わいます。「山と溪谷」2017年4月号に掲載されていた記事を読んで…登ってみることにしました。
山と溪谷4月号~丹沢・ミツバ岳とミツマタの花
2017年3月発売の「山と溪谷」4月号に、丹沢のミツバ岳の記事が載っていました。それも、2つの記事で取り上げられてました。
一つは「丹沢巡礼 春から初夏へ」という記事で、早咲きの桜~初夏の花の横綱シロヤシオツツジとともに、ミツバ岳のミツマタ群落の写真が載っていました。もう一つは「春を彩る花の山」という記事で、ミツマタの花と富士山のコラボが楽しめる山として、ミツバ岳から権現山のルートが紹介されています。
いつも、次は何処の山に登ろうか?と悩みまくっているので、この記事を見て、よし、次はミツバ岳へ登ろう!と即決しました。(^_^)/
以前、登る計画を立てていた山ですが、今回初めて登ります。丹沢がホームグランドだと勝手に思っているので、全国的に紹介されるのは嬉しいのですが…その反面、登山者が増えるのは~ちょっと困りますね。(^_^;
ミツマタとは?
ミツマタは「和紙の原料」としてよく知らている低木です。枝の先が3つに分岐して、その先がまた、どんどん3つに枝分かれしてゆく様子が、ミツマタ(三又)の名前の由来になっているようです。木や花に詳しくない私でも、枝の形だけですぐにミツマタだとわかります。(花や葉っぱがなくても…)
丹沢・ミツバ岳(大出山)について
ミツバ岳(834m)は、西丹沢の丹沢湖のすぐ北側に位置します。登山ガイド本にはほとんど載っていないので、一般的にはあまり知られていない山ですが、ミツマタの花が咲く3月下旬~4月上旬には、多くの登山者で賑わいます。
昭文社「山と高原地図」には、登山道が破線で記載されていますが、浅瀬入口バス停からの往復コースは、危険な場所や急な斜面はありません。道に迷いそうな場所もなく、初心者でも問題なく登れる登山コースです。
参考:ヤマレコ/ミツバ岳(大出山)
日程・登山コース・交通
【メンバー】単独
登山コース
浅瀬入口バス停からの往復。
※山と溪谷4月号では、ミツバ岳から権現山へ向かい、浅瀬入口へ降りる周回コースが紹介されています。
所要時間
浅瀬入口バス停→滝壺橋→ミツバ岳:1時間40分
ミツバ岳→滝壺橋→浅瀬入口バス停:1時間20分
登山口までの交通
小田急線・新松田駅より、西丹沢ビジターセンター(西丹沢自然教室)行きのバスに乗車。
【往復】
○小田急線・新松田駅
|(バス45分)
○浅瀬入口バス停
新松田駅~浅瀬入口~滝壺橋
小田急線・新松田駅から、西丹沢ビジターセンター(西丹沢自然教室)行きのバスに乗車。バス停は駅の目の前、一番近いところなので迷うことはないでしょう。
新松田駅から、バスで45分ほどで浅瀬入口バス停に到着。ここにはトイレも水場もないので、トイレに行きたい場合は、1つ手前の丹沢湖バス停で降りると良いでしょう。
丹沢湖~浅瀬入口は徒歩で5~6分程度かな?
ミツバ岳の登山口は、丹沢湖の北側にそって西に進みますが、いきなり長いトンネル(落合トンネル)抜けて行きます。トンネルの右側に権現山への登山口が見えますが、今回のコースはトンネルを直進します。
マイカーで来る場合、駐車場はミツバ岳の登山口の手前に2か所あります。あと、少し先にもう1箇所あるようですが、それぞれ10台ちょっとしか止められないので要注意。(丹沢湖バス停の近くの駐車場は約80台)
滝壺橋~ミツバ岳
浅瀬入口から徒歩40分。滝壺橋の先にミツバ岳の登山口があります。登山口に入るとすぐに登山道が崩落した箇所がありますが、危険な場所ではないので大丈夫。
登山道は杉の樹林帯をひたすら登ります。
しばらく登ると(20分ぐらい)、ミツマタの木がところどころに見られるようになります。
だんだん、ミツマタの木が多くなってきました。期待できそうです。
ミツマタの林
山頂に近づいてきました。おっと、これは…何処かて見たようような景色です。
ミツバ岳の山頂付近はミツマタの密集地でした! そのミツマタの低木の下をくぐるように登山道が続いています。どっかで見たような景色だと思ったら、2月に行った筑波山の梅林に似ていますね。
ミツマタの花は7分咲ぐらいでしょうか? ミツマタの花自体をあまり見たことがないので、よくわからないのですが…だぶん…
もうすぐ山頂です!
ミツバ岳の山頂
滝壺橋の登山口から約60分。ミツバ岳の山頂に到着!
うーん。ミツマタの花は見事なんですが、展望がなくて地味な山頂ですね。
と思いきや…山頂の西側の方に人が集まっているような気配がありました。人の気配がする方向に、ミツマタの枝をかき分けて行くと、金網の柵があり…
金網の柵をくぐり抜けると…
じゃーん!富士山とミツマタのコラボ!
これこれ!「山と溪谷」に載っていた写真と同じ景色。
見事ですね~。「山と溪谷」の写真ほどきれいに撮れていませんが…山頂標識がある場所が、ミツマタの木に覆われて、展望がなかっただけに、一気に視界が開けて見える景色は、なおさら感動的でした~。
誰もいないと思っていた山頂でしたが、ここには十数名の登山者が景色を眺めたり、写真を撮ったりしながら、くつろいでいる様子でした。
下山~履き慣れた登山靴でくるぶしの痛み?
最初の予定では「山と溪谷」で紹介されていたミツバ岳~権現山の周回コースを歩くつもりでした。ミツバ岳山頂でゆっくり食事をしてから、権現山に向かおうと思っていたのですが…予定変更です。
ミツバ岳に登る途中で、左足のくるぶしが痛くなってきて、これ以上、山道を歩くのは苦痛になってきたんです。
そんなわけで、権現山へ行くのはやめて、最短で下山できるように登ってきたコースを浅瀬入口まで戻ることにしました。くるぶしの痛みは登山靴のせいなんですが、今回は、履き慣れた登山靴なので…
原因不明???
ネットで調べてみると、履き慣れた靴でも、くるぶしあたりが痛くなることがあるようですが…原因究明したらお知らせします。
履き慣れた登山靴で踝が痛くなった件
下山途中の、丹沢湖とミツマタの花の眺め。これも「山と溪谷」に載っていた写真と同じ風景ですが…「山と溪谷」の写真ほどきれいに撮れていないのが…残念です。(^_^;
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