夏山テント泊登山計画7回目。食料計画の次は調理器具と食器選びです。
クッカー(コッヘル)、ストーブ(バーナー)、食器、カトラリー(箸、スプーン、など)の選び方のポイントと、この夏のテント泊で持っていく道具を紹介します。
調理器具と食器選びのポイント
食料計画の次は調理器具と食器選びです。
基本的には軽量&コンパクトなものがベストですが、予定している食料を調理して、飲み食いできるものが最低限必要ですね。
あとは、使いやすさとパッキングのしやすさ等も重要なポイントになってきます。
クッカー(コッヘル)選び
私の考えるテント泊のクッカーの条件は以下の4つです。
軽量&コンパクトは当たり前ですが、アルファ米が美味しく炊ける事も重要なポイントです。
具体的には熱伝導率が高いアルミ製で、蓋がしっかり閉まり蒸気が漏れないもの。
ストーブ(バーナー)選び
軽量化を最優先すれは、アルコールストーブという選択もありますが、火力の調節がしにくいので調理には不向きです。
調理しやすくて扱いやすいガス・ストーブから選びます。
私の考えるテント泊のガス・ストーブの条件は以下の3つです。
テント場で早朝(未明)に使用するので、燃焼音の静かさが重要です。
また、アルファ米を炊く時に吹きこぼれないように、超弱火(とろ火)で使用するため、その安定性も重視します。
食器・カトラリー(箸、スプーン等)選び
折りたたみ式の箸やスプーンは、パッキングしやすくて便利ですが、接合部分が壊れやすく(特に箸)、使い勝手もあまり良くないですね。
私の考えるテント泊のカトラリーの条件は以下の3つ。
マグカップとシェラカップ
軽量化を優先すればシェラカップかマグカップ、どちらか一つだけ持っていけば事足ります。
以前はシェラカップにするか、マグカップにするかで、よく悩んでいましたが…
今はその悩みは解消されました! どっちも持って行けばいいんです!
ビールやコーヒーを飲むにはマグカップの方がいいし、かといって、食器や計量カップにも使えるシェラカップも捨てがたい。
両方持って行けば悩むこともないし、不便さを感じる事もありません。
シェラカップはザックの中に入れると取っ手が邪魔でパッキングしにくいので、雨蓋に突っ込んでおきます。
雨蓋に入れておくと以外とかさばらないし、すぐに取り出せるので何かと便利です。
調理器具&燃料
以上のポイントをふまえて、今年の夏に予定している単独テント泊縦走に持って行く調理器具・食器を選んでみました。
クッカー(コッヘル)
【重さ】248g(スタッフバック付き)
クッカーはスノーピーク・ソロセット焚(新型SCS-004R)に決定!
最近の小型クッカーは軽量化のため、ほとんどがチタン製になっていますが、これはアルミ製でノンスティック加工(焦げ付き防止)がしてあります。米が炊けるソロクッカーです。
880mlのポット(左側)と540mlのカップ(右側)がセットになっていて、ポット側でアルファ米を炊いて、カップ側でレトルト食品を温められます(逆も可能です!)。
カップでも米が炊けるので、カップ側で米を炊きながらポット側でラーメンを作ったりも出来ます。
このクッカーの詳細は、↓こちらのブログで紹介しています。
スノーピーク・ソロセット焚(新型SCS-004R)
ストーブ(バーナー)
【重さ】62g(スタッフバッグ付き)
【出力】2100kcal/h
ストーブ(バーナー)は、プリムス・フェムトストーブ(P-115)に決定!
ストーブ選びの条件として、1番目に「燃焼音の静かさ」をあげていたんですが…
残念ながら、このストーブの燃焼音はあまり静かではありません。m(_ _)m
出力が低い(2100kcal/h)割には、燃焼音は大きいほうです。
ガス・ストーブの燃焼音については、↓こちらのブログをご覧ください。
登山用ガス・ストーブの燃焼音を比較してみました
このストーブを選んだ理由は、収納時のコンパクトさにあります。
折りたたむと、↓こんなに小さくなります。
静かさを犠牲にしても、収納時のコンパクトさがズバ抜けて素晴らしいんです。
超弱火(とろ火)も安定していて、途中で火が消えてしまうこともありません。
あと、このストーブは3本ゴトクですが、ゴトクの長さが長めなので、3本ゴトクの割には以外と安定感があります。
ガスカートリッジ&スタビライザー
ガスカートリッジ(小)を2缶。
私の使い方だとガスカートリッジ(小)で3日ほど持つので、5泊6日なら2缶で足りる計算です。
予備でもう1缶持って行きたい所ですが、最終的にパッッキングしてから、荷物に余裕があれば持って行きます。
ガスカートリッジのスタビライザー(ホルダー)は、ジェットボイルに付属していた、スタビライザーを使っています。コンパクトに収納できるところが気に入っています。
スタッキング
スノーピーク・ソロセット焚(新型SCS-004R)の中に、以下のものがすべて収納できます。
・ガスカートリッジ(小)2缶
・プリムス・フェムトストーブ(P-115)
・ジェットボイルのスタビライザー
収納の様子は簡単な動画を作成しましたので、↓こちらをご覧ください。
食器・カトラリー
シェラカップ
【重さ】35g
スノーピーク製のチタンシェラカップ。
35gと軽くてザックの雨蓋に入れておけば邪魔にならず、サッと取り出せます。
登山中は水場等で水を汲んだり、テント場ではビールのおつまみ「柿ピー」のお皿として活躍します。
マグカップ
【重さ】54g
こちらもスノーピーク製のチタン・シングルマグ300。
ビールとコーヒーを飲む時に使用します。
箸
【重さ】12g
木製の箸。スーパーとかで売っている普通の箸です。
後述のカトラリーの入れ物に入るように少し短め(20.5cm)です。
折りたたみ式の箸は使いにくく、接合部分が壊れやすいので、シンプルな普通の箸がテント泊にはベストです。
ザックの中にパッキングしにくいのが難点ですが、他のカトラリーと一緒にザックの雨蓋にいれておけば収まりもいいです。
スプーン
【重さ】8g
木製のスプーンです。今年の春、伊豆へ行った時にお土産店で買ったもの。
重さ8gと超軽量で、120円ぐらい(安い!)だったと思います。
スプーンは、チタン製のものでもいいですが、今回持っていくクッカーの内部が、ノンスティック加工(焦げ付き防止)がしてあるので、傷つけないように木製を選択。
シリコンスプーン
【重さ】19g
ユニフレームのシリコンスプーン。テント泊では、箸、スプーンの次に必需品です。
使い方はスプーンとしてではなく、スクレイパーとして使用します。
シリコンスプーンを上手く使えば、食器の後片付けが楽になりゴミの軽量化にもなります。
シリコンスプーンの使い方は、↓こちらをどうぞ。
テント泊の小技5~食器の後片付けはシリコンスプーンでペーパーレス
ハサミ
【重さ】4g
何かのセットに付属していた、小さいハサミ。
食料の包装・パック等を切るのに使います(たまに、手で切れないものがあるので…)。
使わないかもしれませんが、無いと不便な時があるので、カトラリーセットの中に入れておきます。
カトラリーの入れ物
【重さ】14g
イスカのウルトラポーチ0をカトラリーの入れ物として使っています。
この中に箸、スプーン、シリコンスプーン、はさみを入れてカトラリーセットとして持ち運びます。
ザックの中にはパッキングしにくいですが、雨蓋の中にいれておけば収まりもいいです。
バーナーシート
【重さ】46g
おっと、忘れていました! ユニフレームのバーナーシート(小)です。
テントの中で調理する場合に断熱シートとして使用します。
まとめ
以上、調理器具・燃料と食器・カトラリーをすべて合わせると、合計重量が912gとなります。
道具 | 重さ(g) |
クッカー(スタッフバッグ付) | 248 |
ストーブ(スタッフバッグ付) | 63 |
ガス・カートリッジ(小) x 2缶 | 380 |
スタビライザー | 26 |
シェラカップ | 34 |
マグカップ | 55 |
箸・スプーン | 20 |
シリコンスプーン | 19 |
はさみ | 4 |
カトラリー入れ物 | 14 |
バーナーシート | 46 |
合計 | 912 |
ちょっと、重いかなーという気もしますが…
燃料5日分を含めての重さなので、ま~、まずまずでしょうか。
計量化するためには、クッカーをチタン製にかえて、マグカップも省けは、150~160g程度は計量化できそうですが…
米が炊けるアルミ製クッカーと、コーヒー&ビールを飲むマグカップは、こだわりたいところなので、こんなもんで良しとしましょう。
コメント