丹沢・表尾根(おもておね)の山行レポの最終回(5/5)です。
下山路は塔ノ岳から大倉尾根を下ります。
大倉尾根は通称バカ尾根と呼ばれていますが、実は明るく展望が開けて気持ちのいいコースです。
大倉尾根のレポは以前アップしているんですが、登りしか書いてなかったので下りの様子をササッと書いておきましょう。
丹沢・塔ノ岳~大倉尾根コース(バカ尾根じゃない!)
塔ノ岳~大倉尾根~大倉
さーてと、そろそろ下山することにしますかー。
下山路は大倉尾根を下って大倉バス停へ。下り2時間20分のコースです。
大倉尾根は通称バカ尾根と呼ばれているため、単調で面白みにかけるコースと思われがちですが、実は明るく展望が開けて気持ちのいいコースです。
登りで利用する場合は標高差1200mの直線的な登りのため、どうしてもキツイという印象だけが残ってしまうようですが、
下りで利用する場合は、相模湾方面の爽快な風景を見下ろしながら下山することができます。
思わず足を止めて写真を撮りたくなってしまう場所も数箇所あります。
ただし、階段が多くて膝に負担がかかる場所が多いので、景色を楽しみながら急がずにゆっくりと歩くと良いでしょう。
14:05頃。塔ノ岳の南端から大倉尾根の木段を降りて行きます。
眼前に広がる、相模湾方面の眺めが素晴らしい!
今日は少しガスっていますが…運が良ければ大島や伊豆七島まで見渡すことができるんです!
下りはじめてしばらくは、思わず立ち止まって写真を撮りたくなる場所(#1)が続きます。
何度も足を止めてしまって、なかなか進みません。(^_^;)
狭い場所なので、前後の登山者の邪魔にならないように注意が必要しましょう。
金冷し
10分ほどで鍋割山(なべわりやま、1272m)への分岐点の金冷しを通過します。
金冷し(きんひやし)という地名は、ヒヤッとするような場所に付けられる名前ですが、ここには危険な場所はありません。
(昔は危険な場所だったのかもしれませんね…)
鍋割山や途中の小丸尾根(こまるおね)を下る場合はまっすぐに、大倉へは左の道を下ります。
金冷しから少し下ると、馬の背(うまのせ)と呼ばれるヤセた尾根が現れます。
現在は登山道の両側に鉄の杭とロープが張られ、安全に通過できるようにはなっているんですが…
自然の景観が失われてきているのは残念なところです。
馬の背に入るとすぐに崩落地を通過します。
しっかり整備されているので、何も問題ありません。
しかし…ここは、ちょっと整備されすぎの感が強いですね。(^_^;
花立
ヤセた尾根を少し登り返すと、開けた丘のような場所に出ます。
花立(はなたて)と呼ばれる場所です。
眺めが良くて、のんびりしたくなるような場所なんですが、残念ながら植生保護のためロープが張られ登山道(木道)以外は立ち入り禁止となっています。
実は木道の手前から富士山方向へ踏み跡があり、この先に絶好の休憩ポイントがあるんですが…
内緒にしておきます。(^_^;
花立からはザレたガレ場を通過します。
ここも相模湾方面の眺めがいいところ。
思わず立ち止まって写真を撮りたくなる場所(#2)です。
花立山荘
塔ノ岳山頂から30分ほでどで花立山荘(はなたてさんそう)に到着。
花立山荘は宿泊可能で、軽食メニューも豊富な山小屋です。
夏場はかき氷が食べられるのが嬉しいですね。
ただし、週末のみの営業で祝日は営業していない日もあります。
土曜日の早い時間だとまだ空いていない日も多いです。
花立山荘の詳細はこちら↓
花立山荘ホームページ
花立山荘の正面は開けた広場。眺めも良く絶好の休憩場所になってます。
花立山荘を後にして、急な階段の降りていきます。
ここは大倉尾根の登りでは一番キツイ場所です。
下りでも膝が弱い人(膝が痛くなる人)にはつらい場所となりますが、
ここも相模湾方面の眺めがいいところなので、景色を眺めながらゆっくり降りていきましょう。
だんだん相模湾と町並みが近づいてきました。視界も再び大きく開けてきます。
思わず立ち止まって写真を撮りたくなる場所(#3)です。
急階段を降りきるとガレ場に突入し、相模湾の展望ともこの辺でお別れです。
浮石に乗らないように、足元をしっかり確認して降りていきます。
ガレ場が終わると、やや幅の広い階段状の下りになります。
土留めの木材がむき出しになっているので、以外と歩きにくい場所です。
歩きにくい階段状の道を抜けると、歩きやすい木段に代わり…
平坦な木道へと代わり…
茅場平
まもなく、ベンチが置かれた広場を通過します。
ここは茅場平(かやばだいら)と呼ばれる場所で、花立山荘と次の山小屋の堀山の家の中間地点です。
天神尾根
茅場平から少し下ったところで天神尾根が左に分岐します。
天神尾根の分岐をすぎると、土留めされた階段状の登山道がしばらく続きます。
途中、木段もありますが…
土留めされた階段状の登山道は、まだまだ続きます。
それほど急傾斜ではありませんが…長くて…疲れます。
長い階段地帯を抜けると、再びガレ場に突入します。
ガレ場を降りた所。少し崩落した場所を通過して少し下った場所が、堀山の家(ほりやまのいえ)が建つ小草平(こぐさだいら)です。
小草平と堀山の家
15:05頃。花立山荘から約30分で、堀山の家(ほりやまのいえ)が建つ小草平(こぐさだいら)へ到着。
塔ノ岳からは約1時間。大倉尾根のほぼ中間地点になります。
小草平から西山林道の二俣へ下る登山道がありますが、現在、山と高原地図では破線コース(難所)で、初心者通行禁止となっています。
こちらが堀山の家(ほりやまのいえ)。週末営業の小さな山小屋。大人の隠れ家です(笑)。
1時間で下界という泊まる必然性のない立地なのに「この小屋が頂上なんだ」とファンが集まる、アットホームで隠れ家的な山小屋だそうです。(堀山の家ブログより)
堀山の家のブログはこちら。
堀山の家ブログ
堀山の家から次の山小屋、駒止茶屋までは約10分。なだらかな登山道が続きます。
少しヤセた尾根道もあり若干の登りもありますが、大倉尾根の中では一番歩きやすい区間です。
駒止茶屋
堀山の家から約10分。ベンチが置かれた広場の下が駒止茶屋です。
15:25頃。駒止茶屋(こまどめちゃや)を通過します。週末営業の山小屋です。
昔はここまで馬で登ってきたことから、馬(駒)を止める場所というのが小屋名の由来だそうです。
駒止茶屋からは階段状の急坂です。
距離はそれほど長くありませんが、石がゴロゴロしていて歩きにくい。
私が下りでよく足をつる場所なので、勝手に足つり坂と呼んでいる場所です。(^_^;
この日は大丈夫でした!
最近週に2-3回やっている、上体垂直スクワットの効果でしょう!
駒止茶屋から緩やかな登山道を10分。テーブルが設置された広場を通過。
この場所は名前がないようなので、私が勝手に無名平(むめいだいら)と呼んでるところです。
無名平の先、石がゴロゴロした歩きにくい道を通過。
そして土留めされた広い道をジグザクに降りていきます。(上の写真は下から撮ったもの)
木道が現れれば、もうすぐ次の山小屋、見晴茶屋ですが…
その前に最後の急階段が待ち受けています。
最後の急階段の始まりです。
ここは急階段の中間ぐらいかな。
急階段の終わりのほう、ちょっとガレた道になります。
前方に見えている緑色の屋根が、見晴茶屋です。
見晴茶屋
15:55頃。見晴茶屋(みはらしちゃや)を通過。
見晴茶屋はベランダのある山小屋で週末・祝日営業で宿泊も可能。休憩は無料とのことです。
見晴茶屋の詳細ばこちら↓
見晴茶屋ブログ
見晴茶屋から3分で雑事場ノ平(ぞうじばのだいら)を通過。
大倉まではあと30分。ここまでくればもう下山したようなもんですね。
まっすぐ進むと丹沢山中で唯一のテント場である大倉高原山の家キャンプ場を通りますが、大倉へは左の道が近道です。
今回は大倉高原山の家キャンプ場経由の道を歩きましたが…詳細は省略します。
丹沢・大倉高原山の家~山小屋は閉鎖!テント場は利用可能!水場は断水中!
観音茶屋
16:15頃。観音茶屋(かんのんちゃや)の横を通過。
右側の建物が観音茶屋で、左手前はトイレです。
観音茶屋も週末営業なので本日は閉まっていました。
宿泊はできませんが、コーヒーや軽食をとることができます。
なかでも牛乳プリンが有名ですね。
私は食べたことありませんが…牛乳で作ったフルーツゼリーみたいな…
丹沢クリステルと丹沢キャサリン
16:35頃。大倉尾根の登山口へ到着。大倉バス停はここから5-6分です。
いつものように、丹沢クリステルと丹沢キャサリンの様子を見てみると…
右が丹沢クリステル、左が丹沢キャサリンです。
特に変わった様子はありませんね…(笑)?
2人の間に止まってた黄色い車が気になりましたが…違法駐車ですか(怒)?
丹沢クリステルと丹沢キャサリンを知らない人と…もっと詳しく知りたい人は、下の記事をご覧ください。
Part3までありますよ!(^_^;
大倉バス停
16:40頃。大倉バス停に到着。
渋沢駅行きのバスがもう来ていたので、急いでトイレ前の洗い場で登山靴のドロを落とし、トイレを済ませ顔を洗ってバスに乗り込みました。
この時間帯ならバス便は平日でも1時間に2本あるので、そんなに急ぐ必要はありませんが…
ちなみに、大倉バス停から渋沢駅行きのバス時刻表はこちら↓
バス時刻表
大倉→渋沢駅行き
こちらはバス停そばにあるレストハウス。
2018年2月末まで営業していたレストランは閉店になっていしまいたが、本日(2018年11月21日)より、ポプラというコンビニがオープンしていました。
24時間営業ではないのでご注意を!
下山後にここで生ビールを飲むのを楽しみにしていたんですが…
コンビニじゃ、生ビールはないですね…残念!
缶ビールがあるのかどうかは…未確認です。m(_ _)m
あとがき
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