'18夏山テント泊登山計画2~今年登りたい山☆塩見岳Part1 | 山旅GOGO
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’18夏山テント泊登山計画2~今年登りたい山☆塩見岳Part1

塩見岳(2013年10月撮影)塩見岳

2018年夏山テント泊登山計画の2回目は今年登りたい山。

まずは、南アルプスの塩見岳(しおみだけ、3047m)です。

去年(2017年)の登りたい山にもあげていたんですが、交通が不便でなかなか行けなかったので、今年こそ登ってみたい山のNo.1です!

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塩見岳について

塩見岳日本百名山のひとつで、南アルプスの中央に君臨する堂々とした山です。

近くに高い山がないので、独立峰のような存在感がありますね。君臨するという表現がぴったりです。

深田久弥の日本百名山では漆黒の鉄兜のような山として紹介されています。

日本百名山/塩見岳

塩見岳の特徴は漆黒の鉄の兜(かぶと)、あるいはズングリした入道頭、こうおぼえておけば、遠くの山から南アルプスを眺めても、その中の塩見岳を見落とすことはないだろう。
引用:日本百名山/深田久弥より

冒頭の写真は2013年10月に北岳~間ノ岳~三峰岳~熊ノ平を歩いたとき、三峰岳(みぶだけ)付近から撮った写真です。

黒っぽくて、どっしりした姿が印象的でしたー。

私の「登りたい山リスト」の上位に入っている山なんですが…

登山口となる鳥倉登山口へのバスは、シーズン中(7月中~8月末)しか運行していない。おまけに1日2便というアクセスの悪さで、後回しになってきました。

去年(2017年)は北アルプスの常念山脈(パノラマ銀座)と表銀座(東鎌尾根は断念しましたが…)を歩いたので、私の「登りたい山リスト」の上位はこの塩見岳と、北アルプスの裏銀座だけになりました。

というわけで、まずは、この塩見岳に登る計画を立てていきます。

裏銀座コースの登山計画は、去年の記事をご覧ください。
夏山テント泊登山計画5~裏銀座~表銀座

登山コースは?

鳥倉登山口から登り、三伏峠小屋をベースにして、塩見岳を往復するコースが一般的です。

でも、往復だけではもったいないので、間ノ岳~北岳や仙丈ヶ岳への縦走コースも検討しています。

今のところ考えているのは以下の3つのコースです。

※以下のコースタイムは昭文社「山と高原地図」のコースタイムです。

【1】鳥倉登山口~塩見岳(往復2泊3日)

塩見岳を往復する最短コースです。鳥倉登山口(豊口登山口)から三伏峠へ登り、三伏峠小屋をベースにして軽装備で塩見岳を往復します。

最短コースといっても2泊3日かかりますが…

以前は塩川までバスが運行していたので、塩川ルートが一般的だったようですが、現在は塩川へのバスは廃止されて、鳥倉までバスが運行するようになったので、鳥倉ルートが一般的になったようです。

ちなみに、日本百名山の深田久弥塩川ルートで登っています。

日程とコースタイム
日程所要時間コース
1日目3時間鳥倉登山口~山伏峠小屋(テント泊)
2日目8時間45分山伏峠小屋~塩見岳~山伏峠小屋(テント泊)
3日目2時間15分山伏峠小屋~鳥倉登山口

1日目は三伏峠小屋まで約3時間。三伏峠小屋にテントを張ってベースキャンプとします。

夜行バスを利用する場合は、8-9時頃に到着してしまうので、三伏峠小屋の東に位置する烏帽子岳(えぼしだけ)をのんびりと往復(往復約1時間30分)するのもいいでしょう。

2日目に塩見岳を往復します。歩行時間が、8時間45分と少し長いですが、重い荷物はテントにおいて行けるので、楽に歩けるコースです。(たぶん)

3日目は登山口まで2時間ちょっと下るだけ。

【2】塩見岳~間ノ岳・北岳(縦走3泊4日)

塩見岳から間ノ岳(あいのだけ、3189m)~北岳(きただけ、3192m)を縦走する3泊4日のコースです。

1泊目は三伏峠小屋、2泊目が熊ノ平小屋、3泊目が北岳山荘でテント泊。

北岳に登らない場合は、北岳山荘の先で広河原に降りれば、2泊3日も可能なコースです。

日程とコースタイム
日程所要時間コース
1日目3時間鳥倉登山口~山伏峠小屋(テント泊)
2日目9時間30分山伏峠小屋~塩見岳~北荒川岳~安倍荒倉岳~熊ノ平小屋(テント泊)
3日目4時間25分熊ノ平小屋~三峰岳~間ノ岳~北岳山荘(テント泊)
4日目5時間50分北岳山荘~北岳~広河原

2日目のコースタイムが9時間30分。テント泊装備ではちょっと厳しそうですね 。

以前は塩見岳と北荒川岳の間の雪投沢(ゆきなでざわ)にキャンプ場があったようですが…

今はテント禁止になっています。

ガイドブック等では、逆コース(広河原~北岳~塩見岳)を掲載しているものが多いようです。逆コースのほうが楽なのかもしれません。

【3】塩見岳~仙丈ヶ岳(縦走4泊5日)

塩見岳から仙塩尾根を経て仙丈ヶ岳(せんじょうがたけ、3033m)まで行ってしまおう!

という、4泊5日のコースです。

仙塩尾根(せんしおおね)

仙丈ヶ岳~三峰岳~塩見岳をつなぐ、全長20kmに及ぶ長大な尾根。通称馬鹿尾根と呼ばれてるようですが、南アルプス好きの登山者には憧れの尾根。
一度は歩いてみたい!

日程とコースタイム
日程所要時間コース
1日目3時間鳥倉登山口~山伏峠小屋(テント泊)
2日目9時間30分山伏峠小屋~塩見岳~北荒川岳~安倍荒倉岳~熊ノ平小屋(テント泊)
3日目4時間45分熊ノ平小屋~三峰岳~両又小屋(テント泊)
4日目9時間55分両又小屋~伊那荒倉岳~仙丈ヶ岳~小仙丈ヶ岳~北沢峠
~長衛小屋(テント泊)
5日目10分長衛小屋~北沢峠

【2】と同様に2日目のコースタイムが9時間30分と長い。

さらに、4日目は10時間近くになってしまいます。

仙丈ヶ岳から先はほぼ下りですが…ここも厳しそうですね。

4日目はテント泊じゃなくて、仙丈小屋馬の背ヒュッテ小屋泊まりにすれば、行けそうですが…

【2】と同様に、ガイドブック等では、逆コース(北沢峠~仙丈ヶ岳~塩見岳)が掲載されているものが多いようです。やはり、逆コースのほうが楽なのか…

登山口とアクセス方法は?

【1】鳥倉登山口~塩見岳(往復)

出発/終点ともに、交通が不便な鳥倉登山口になります。

夏山シーズンに限り1日2便のバスが運行されています。

バス時刻(伊那大島駅→鳥倉登山口)
06:45→8:35
12:10→14:00
※H29年度の時刻表から

東京方面からだと早朝に出発すれば、伊那大島駅へ12時前に到着します。

伊那大島駅から12時過ぎの鳥倉登山口行きバスへ乗車して、鳥倉登山口へ14時に到着予定となります。

鳥倉登山口から三伏峠までは徒歩3時間、17時頃に到着する計算です。(時刻がちょっと遅いですが…)

夜行バス(伊那大島駅まで)+タクシーという選択肢もありますが、早朝に着いてしまうので、三伏峠に宿泊する場合は、到着が早過ぎか…

鳥倉登山口のアクセス方法の詳細は↓こちらをご覧ください。
南アルプス・鳥倉登山口

【2】塩見岳~間ノ岳・北岳(縦走)

塩見岳から間ノ岳・北岳へ縦走する場合の下山口は広河原。

広河原はマイカーの通行規制がありますが、バスと乗り合いタクシーが運行しているのでアクセスは便利です。

【3】塩見岳~仙丈ヶ岳(縦走)

塩見岳から仙丈ヶ岳まで縦走する場合の下山口は北沢峠。

北沢峠から広河原までマイクロバスが運行しています。

【2】と【3】は逆コースも検討中。

広河原、北沢峠へのアクセス方法の詳細はこちら↓
夜叉神峠~広河原~北沢峠

キャンプ指定地(テント場)は?

【1】鳥倉登山口~塩見岳(往復)

三伏峠に建つ三伏峠小屋に2泊することになります。
三伏峠小屋(25張、水は小屋で販売)

【2】塩見岳~間ノ岳・北岳(縦走)

塩見岳から間ノ岳・北岳へ縦走する場合は以下のテント場が利用できます。
北岳山荘(80張、水は小屋で販売)
北岳肩の小屋(50張、水は小屋で販売)
広河原山荘(100張、水場有り)

【3】塩見岳~仙丈ヶ岳(縦走)

塩見岳から仙丈ヶ岳まで縦走する場合は、以下のテント場が利用できます。
熊ノ平小屋(25張、水場あり)
両又小屋(40張、水場有り)
長衛小屋(100張、水場有り)

まとめ

楽に登ろうとするなら、やはり、鳥倉登山口からの往復コースでしょう。

北岳までの縦走コースだと2日目の歩行時間が9時間30分となってしまい、仙丈ヶ岳までの縦走コースでは、さらに、4日目の歩行時間が10時間近くにもなってしまいます。

両方の縦走コースとも市販のガイドブックでは、逆コースを掲載しているものが多いので、そのほうが楽なのかもしれません。逆コースも検討してみましょう。

それと、山と高原地図では、塩見小屋~塩見岳に「危」マーク通過に注意をようするところ)が2箇所ついているのも気になります。

テント泊装備で問題なく通過できるのかどうか?…その辺は、もうちょっと情報収集が必要です。

とにかく、縦走コースを歩くなら減量に成功することが最低条件ですね。

ちなみに、10日で約1.5kg減量しましたが、その後は停滞期に…(^_^;

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テント泊登山計画
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この記事を書いた人
管理人:鈴木ライト
神奈川県横浜市在住の山旅ブロガー(仮)。 登山・アウトドアを通して人生という長い旅をアグレッシブに楽しみたい63歳。登山歴は約19年、テント泊を始めて約17年。大好物はなだらかな稜線歩き、急峻な岩場は苦手です…でも槍ヶ岳と剱岳は登頂済み。山好きな人よろしく~!(^o^)

最後までご覧頂きありがとうございました。

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