テントを購入したら、いろいろとカスタマイズするのが楽しいですね!
手間をかけることで愛着も湧いてきます!
今日は私がテントを買ったら必ずやっている、テントのカスタマイズ方法を4つ紹介します。
テントのカスタマイズとは?
テント泊を実際に経験してみると、テントの不便なところや不満な点が出てくるもの。
テントのカスタマイズとは、少しでも使いやすくなるように、いろいろと創意工夫することです。
手間をかけて自分好みのテントに仕上げることで、より愛着が湧いてテント泊生活も楽しくなります。
今日は私がテントを買った時に必ずやっているカスタマイズ方法を紹介します。
説明は愛用の「ダンロップ・VS20」を使用していますが、他のテントでも応用可能です。
以前のブログで「VSシリーズ・VLシリーズの欠点?改造」を紹介しましたが、それ以外のカスタマイズ方法をまとめてみました。
カスタマイズ箇所
カスタマイズ箇所は以下の4箇所です。
- 張り綱の自在をペグ側からテント側へ付け替える
- フライシート裾のペグ・ループを長めの細引きへ交換
- ベンチレーターの紐の結び方を変更
- フライシートの収納袋を大きな袋に交換
では、それぞれ詳しく説明していきましょう。
1.張り綱の自在をペグ側からテント側へ付け替える
カスタマイズ前
自在は張り綱(ガイライン)が緩まないように、強く張っておく(テンションをかける)ための道具です。
テントを購入すると、だいたいテント側ではなくペグ側に取り付けてありますね。
自在がペグ側に取り付けてあるのは、張り綱をペグで固定することが前提だからだと思いますが…
このままでは不便なので、この自在をテント側に付け替えます。
(自在をもう一組買い足して、テント側とペグ側の両方に付けても良し)
カスタマイズ後
張り綱のペグ側は石に結び付けやすいように、伸縮自在の輪を作っておきます。
伸縮自在の輪は「自在結び」や「ワナ結び」でも作れますが、比較的簡単に結べるエバンス・ノットがおすすめです。
※エバンスノットの結び方は、↓こちらをご覧ください。
結びが苦手な人は、自在をもう一組買い足して、張り綱の両側(テント側、ペグ側)に取り付けるのもありです。
私も以前は張り綱の両側に自在を取り付けていました。
自在をテント側に付け替える理由
自在をテント側に付け替える理由は以下の2つです。
1. テンションをかけるのが楽になる
1つ目の理由は「張り綱にテンションをかけるのが楽になる」ことです。
自在がテント側にあれば、高い位置から自在を下に引っ張れるので、力が入れやすく姿勢も楽です。
自在がペグ側にあると、低い位置から腰をかがめて、自在を上に引っ張る必要があるので、力が入れにくく腰も疲れます。
2. 張り綱を石に固定した場合でもテンションがかけやすい
2つ目の理由は「張り綱を石に固定した場合でもテンションがかけやすい」ことです。
山のテント場は岩が多く地面が固いので、ペグを打つ替わりに張り綱を大きな石に巻きつけて固定する場合がほとんどでしょう。
自在がテント側にあれば、石に固定した状態でも張り綱のテンションがかけやすいのです。
自在が石側にあると、巻き付けた張り綱の上に石が乗っかっている状態になるので、自在を利用したテンションの調整がしにくくなります。
石の位置を遠くへ動かすことでテンションをかけることは可能ですが、狭いテント場では難しいです。
2.フライシート裾のペグ・ループを長めの細引きへ交換
ダンロップ・VS20のフライシートのペグ・ループには、上の写真のような細引きが取り付けてあります。
細引きではなく、ショックコード(伸縮する紐)が取り付けてあるテントもありますね。
これはフライシートが弛まないようにペグで固定するためのものです(結露対策)。
しかし、ペグが打てない場所では、このままでは大きな石に固定することはできません。
そこで、ペグでも大きな石でも固定しやすいように、長めの細引&自在に交換します。
交換方法
- 準備直径2mm、長さ60-75cmの細引きを4本準備する
(長さ3mの細引きを4等分でOK)
・細引きの切断面は、ほつれ防止にライター等で炙っておきましょう
・炙ってから切断した方がきれいに仕上がります - 手順1テント付属の細引き(テンションコード)を外す
- 手順2準備した細引きに付け替える。その際、フライシート側に三角自在を取り付ける
- 手順3ペグ側(石側)は伸縮自在の輪(エバンスノット)を作る
※細引きと三角自在は、ニーモ(NEMO)のガイラインと三角自在4個のセットを使用しています。
【太さ】直径2mm
【長さ】12m
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ペグが打てない場合は、ペグを横にしてペグの上に石を載せて固定する方法がよく紹介されていますが…(下の写真)
経験上この方法では、ペグをしっかり固定するのは難しいですね。
ペグの上に石を置いただけではズレやすいし、ズレたら石を全部どけて固定し直さなければなりません。大きな石に結びつけて固定するほうが確実です。
3.ベンチレーターの紐の結び方を変更
一般的なテントのベンチレーターは合計3箇所あります(フライシート、本体、本体メッシュ)。
ベンチレーターの紐は、紐の端同志で結んであるのが普通ですね(上の写真)。
しかしこの結び方では、開いている時は良いのですが閉める時が問題です。
きちっと閉じるのが難しくないですか?
私が閉めるとこんな感じで、真ん中に隙間が空いてしまいます。
これでは、ここから虫が入ってくるのを防げませんね。
以前はコードロックを付けて、しっかりと閉じられるようにしていたのですが、
ベンチレータは合計3箇所あるので、その分コードロックという荷物が増えていしまいます。
少しでも軽量&コンパクトにしたいので、紐の結び方を変えることで対応するようにしました。
変更方法
ベンチレーターの紐を結びやすくするために、以下の手順で結び方を変更します。
カスタマイズ後
- 一旦、ベンチレーターの紐の結びを解きます。
- 紐の端が中に入り込まないように、紐の両端をそれぞれ結び直します(上の写真)。
これだけ。
カスタマイズ後(閉じた時)
閉める時は、紐の両端を花結び(蝶結び)でしっかりと閉めることができます。
上の写真では説明しすいようにベンチレータの紐をテントの外側で結んでいますが、実際にはテントの内側から結びます。
4.フライシートの収納袋を大きな袋に交換
写真の左側がダンロップ・VS20に付属していたフライシートで、右側が本体の収納袋です。
見てもわかるように、フライシートの収納袋が細長くて使いにくいのです。
だいたい本体の収納袋より長いってどういうこと?意図がわかりません。
雨や結露で濡れたフライシートはかさばるので、付属の袋では収納するのに時間がかかってしまいます。
そこで、大き目のスタッフバックに交換しました。
写真の左側が交換したスタッフバッグ、グラナイトギアのエアバッグ#2(3L) です。
フライシートの色に合わせてブルーにしました。
ちなみに、私の場合はテント本体とフライシートは別々の袋で持ち運ぶことが多いです。
別々の袋にした方が余裕があって、素早く収納しやすいからです。
以上、マイアテントのカスタマイズ方法(VS20編)でした。
コメント
先日涸沢テント泊をして来ました。このブログを参考にカスタマイズしたテントで初テント泊が快適なものになりました。感謝しております!からからもイライラ参考にさせていただきます。
Yoshoさん、初テント泊おめでとうございます!
お役に立てて良かったです。しかも初テント泊の参考にしていただけたとは…嬉しいですね!
(からからも→これからも?)
(イライラ→イロイロ?)
涸沢は7年ほど前に一度行ったきりですが、穂高連邦に囲まれた絶景が素晴らしかったですね。涸沢ヒュッテのテラスで飲んだ生ビールも最高でした!
またのコメントお待ちしています。