猛暑の雲取山☆奥多摩小屋でテント泊#2~無謀な登山者への警告?迷いの分岐点 | 山旅GOGO
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猛暑の雲取山☆奥多摩小屋でテント泊#2~無謀な登山者への警告?迷いの分岐点

猛暑の雲取山テント泊レポの続き(1日目/後半)です。

堂所から七ツ石小屋を経由して奥多摩小屋へ向かいます。

途中、雷雨に見舞われましたが…無事、奥多摩小屋へ到着できました。

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鴨沢~奥多摩小屋(後半)

堂所~七ツ石小屋

無謀な登山者への警告?

12:05頃。ここは堂所を出発してから20分ぐらいの、登山道が鋭角的に折り返す場所です。

道標に針金で白い看板が吊り下げられていますね。

白い看板だけアップにしてみましょう。

白い看板にはこのように書かれています。

小袖登山口→雲取山頂
[約3分の1地点]
ここまで2時間かかった人は
雲取山頂まであと4時間かかります

げー!まだ4時間もかかるのかー!

◯| ̄|_(ガックリ)

これを見た登山者はさぞがっかりすることでしょう。

でも安心してください。

この「あと4時間かかります」というのは間違っていますね。

そんなにはかかりません。

昭文社の「山と高原地図」では、登山口(小袖乗越から約5分)から、ここまで(堂所から約20分)のコースタイムは約2時間

ここから雲取山山頂までは約2時間45分ほどです。

ここまで2時間かかった人は、あと2時間45分で雲取山山頂に到着できる計算です。

山と高原地図のコースタイムが正しいとは限りませんが、私が4-5回このコースを登った感覚でもそのぐらいです。

ちなみに、この白い看板がある場所は↓この辺です。(登山道が鋭角に折り返す地点)

登山地図(堂所~七ツ石小屋)
では何故、こんな登山意欲を削ぐような看板がかけられているのでしょうか?

最近は登山地図も持たない、無謀な登山者が増えているようなので、そういう人達への警告的な意味もあるのでしょう。

登山地図を読める人なら、そんなに時間はかからないだろうと計算できますからねー。

マムシ岩

12:20頃。マムシ岩へ到着。

山と高原地図には「石灰岩の露岩」という説明書きがあります。

マムシ岩の由来はわかりませんが、見る角度によってマムシがトグロを巻いているように見える?かもしれませんね。

この辺は広い場所が他にないので、登山者の多くが休憩場所としてよく利用していますね。

我々も一休みしようと思ったら急に…

ザーーーッ!雨が降ってきましたー。(;_;)

慌ててザックカバーを取り出そうとしますが…

あれっ、ザックカバーはどこだ?

ザックの下のほうに入れたはずなのに、なかなか見つからず。

結局ザックカバーを出すのに2-3分かかってしまいました。

さいわい木陰にいたので木の葉っぱが雨を防いでくれていたので、ほとんど濡れずに済みましたが……

やはり、ザックカバーはすぐに取り出せる場所、雨蓋のポケットなどに入れて置いたほうがいいですね。

これは今回の反省点です。

しかし…

ザックカバーを取り付けているうちに…

雨は止んでしまいました。(^_^;

結構、良くあることですね。

でも、雨は止んだとはいえ雲行きは怪しく、またいつ降り出すとも限りません。

休憩は中止して先を急ぎ出発します。

迷いの分岐点(七ツ石小屋分岐点)

12:45頃。7つ石小屋の分岐点に到着しました。

ここは、登山者が道の選択に迷う分岐点です。

右へ行くべきか? 左に行くべきか? それが問題だ!

雲取山へはこの先のブナ坂(ブナダワ)と呼ばれる地点で合流するので、どちらの道からも行けるんですが……

近道だけどキツイ登り道か? 距離は長いけど楽な道か? の選択になります。

右の道(近道)を行けば途中に七ツ石小屋があり、トイレ、水場、広場&ベンチがあるので休憩するにはもってこいの場所です。

さらに、その先の分岐で七ツ石山を越えて行くルートが一番の近道です。

しかし、ここまで来るのに体力を消耗していると、ここからの登りがかなりキツイ。

左の道(楽な道)は七ツ石山を巻いて雲取山へ向かう道です。時間はかかりますが、ほぼほぼ楽な道が続きます。

いつも、この分岐点でどちらに進むか迷いますね。

3年前に同じメンバーで来た時は「少しでも楽な道」ということで、左の道を選択しましたが…

今回は右の道のキツイ道を登ることにしました。七ツ石小屋で水の補給と昼食休憩をとりたかったからです。

他の登山者もここで立ち止まり悩みますが…どちらの道を選ぶかは、半分半分ぐらいですね。

七ツ石小屋~奥多摩小屋

七ツ石小屋

13:00頃。七ツ石小屋に到着。迷いの分岐点からは約10分ほどでした。

七ツ石小屋は定員12名?の自炊専用の小さな山小屋でテント泊(10張り)も可能です(標高は約1600m)。

小屋の横(実は正面)の細い道を通って行くと小屋の広場(休憩所&テント場)に出ます。

広場には休憩用のベンチが多数置かれ、休憩中の登山者で賑わっていました。

水場は小屋のすぐ左側。小屋から3分ほどの場所から天然湧水を引いているとのこと。

広場の端を少し登ったところにバイオトイレも設置されています。

テント泊する場合はこの広場がテント場を兼ねているので、登山者がいなくなる時間帯(夕方になってから)まではテントを張れないようですね。

テント場は狭く休憩場所と兼用になっているので、いろいろと制約があるようです。

テント場を利用する場合は七ツ石小屋のホームページを確認しておいたほうが良いでしょう。

ここまできてやっと少し暑さもおさまってきました。

水の補給を済ませ、昼食(おにぎり)を食べていると…

ゴロゴロゴロー!

か、雷だー!(;_;)

遠くの方から雷の音が聞こえてきました。

山の天気予報では夕方から雷雨の危険あり、という予報だったので覚悟はしてましたが、こんなに早い時間にやってくるとは。

そのうちに、過ぎ去ってくれることを期待していましたが

ピカッー!

い、い、稲光だー!(;_;)

雷の音もだんだん大きく近づいてきました。

ど、どうやら雷は避けられそうもありません。

ザーーーッ!

雨も降ってきましたー。(;_;)

慌ててレインウェアを着込み、いつでも出発できるように準備を整えます。

しばらく様子を見ていましたが、雨も雷も止みそもありません。

13:30頃。七ツ石小屋を出発します。

七ツ石山分岐&水場

七ツ石小屋から3分ほどで、7つ石山への分岐点へ到着。

右へ行くと7つ石山を越えて行くルートになります。

雲取山方面への近道ですが落雷の危険があるので(雷が怖いので)、左の巻道を通ることにします。

この場所には水場もあります。

堂所の手前にあった水場よりも水量が豊富ですね。

七ツ石小屋の水場(天然湧水)はここから引いているのでしょう。天

気が良ければ天然湧水の味を堪能していきたいところですが…写真だけ撮って通過します。

その後、雷は断続的に続き…雨は降ったり止んだり…

ブナ坂

14:00頃。ブナ坂(ブナダワ)に到着。

雷は遠のきました。降ったり止んだりしていた雨もあがったようです。

ここは雲取山の稜線に出た所です。奥多摩小屋のテント場までは約40分。

ここまでくれば、もう、着いたも同然といっていいでしょう!

天気が良ければ、ここから奥多摩小屋までは展望が開けた場所なので、景色を楽しみながらゆっくり歩けるところですが…

やはり、ガスってますね。

残念!

でも、少し明るくなってきました。

南側の開けた方向には、かすかに山の姿が見えてきました。

振り返った後ろの山は先ほど巻いてきた七ツ石山です。

有名な?ダンシング・ツリー!

おー、だいぶ明るくなってきました。

雲は多いですが、ガスがすっかり晴れてきましたね。期待できそうです!

奥多摩小屋の手前のヘリポートが見えてきました。もう少しです。

ここがヘリポート。ヘリポートの向こう側はもうテント場です。

既にテントを張っている人がいますね。

奥多摩小屋

奥多摩小屋(2017年1月撮影)

フーッ!

14:40頃。奥多摩小屋に到着しましたー!

(奥多摩小屋の写真を撮り忘れたので、2017年1月に撮影したものを掲載しています)

奥多摩小屋は七つ石小屋と同じく自炊専用の山小屋ですが、中は薄暗くて小屋泊りの人はほとんどいない?思われます。(^_^;

前回の記事でも書きましたが、
奥多摩小屋は、来年2019年の3月末で閉鎖され、テント場も利用できなくなります。
詳しくは↓こちら。
奥多摩小屋(雲取山)閉鎖のお知らせ

今朝、鴨沢を出発した直後は直射日光と暑さとテント泊装備のザックの重さで、すぐにバテバテになってしまい…

こんな調子で奥多摩小屋までたどりつけるのかどうか?わからない状態でした。

途中、雷雨にも見舞われましたが……

なんとか、無事に到着できました!

天気もだいぶ回復してきたので、あとは……

テントを張って、まったりと過ごしましょう!

[続く…]

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山行記/テント泊
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この記事を書いた人
管理人:鈴木ライト
神奈川県横浜市在住の山旅ブロガー(仮)。 登山・アウトドアを通して人生という長い旅をアグレッシブに楽しみたい63歳。登山歴は約19年、テント泊を始めて約17年。大好物はなだらかな稜線歩き、急峻な岩場は苦手です…でも槍ヶ岳と剱岳は登頂済み。山好きな人よろしく~!(^o^)

最後までご覧頂きありがとうございました。

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