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パノラマ銀座でまったりと…テント泊縦走レポ#3(常念小屋~常念岳~蝶ヶ岳)

常念小屋のテント場

パノラマ銀座のテント泊縦走レポの続き(3日目)です。

いよいよ今日は、目前の常念岳を越えて行きます。

常念岳さえ越えてしまえば、あとは緩やかな稜線歩き…と思きや…

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常念小屋の朝

3日目の朝、天気は3日連続の晴れ。

常念小屋のテント場から槍ヶ岳~大キレット~穂高連邦がきれいに見えました。

昨日は雲がかかって見えなかった槍の穂先もくっきりと。(時刻は4:30頃)

小屋の西側の谷を雲海が埋め尽くし、雲海の向こう側がほのかにオレンジ色に染まっています。

ご来光は見られませんでしたが幻想的な風景でした。

さぁー、いよいよ今日は、目前の常念岳を越えて行きます。朝食をササッと済まして準備にとりかかります。

5:30頃、テントの撤収開始。

6:30頃、テント撤収完了。

水は昨日のうちに補給済みだったので、トイレを済ませて準備完了!

だいたい昨日を同じぐらいの時間になりました。

常念小屋~常念岳

常念小屋

6:40頃、常念小屋を出発します。

昨日はよく見えませんでしたが、小屋の裏側にも槍ヶ岳~大キレット~穂高連邦の展望が広がっています。

こんなに景色がいい場所だったんですね!

今日の行動予定は、常念小屋~常念岳~蝶ケ岳ヒュッテまで。コースタイムは5時間20分ほど。

そういえば、昨日、中学生の集団が泊まっていたはずなんですが…

どこに行ったんでしょうか?とても静かでした。

常念岳

眼前に聳える常念岳への登り。(きつそ~!)

常念岳の山頂までは1時間ちょっとの登りです。

「常念岳さえ越えてしまえば、あとは緩やかな稜線歩きだろう」

と思きや、それは大きな間違いでした。(^_^;

10分ほど登ってから振り返ったところ。常念小屋がだいぶ小さくなって見えます。

テント場に張られていたのテントも、もうほとんど撤収されています。

真ん中後方に見えるピークが横通岳ですね。

7:45頃、1時間とちょっと登り、常念小屋から見えていたピークを越えたところ。

あれーっ!

時間的にも、ここら辺が山頂かと思っていたんですが…

たいぶ先に別のピークが見えてますね。山頂はまだまだ先のようです。(^_^;

8:00頃、なにやら標識た立っていると思ったら三股登山口の分岐地点でした。

山頂までは、ここから5分ほどのはずですが…

三股登山口の分岐点から15分ほどで、先程、見えていたピークへ到着しました。

ここが一番高いところのようですが…まだ山頂ではなさそうです。

まだかー!

でもきっと…この岩を越えると…

常念岳の山頂

ついたー!

8:15頃、常念岳の山頂にやっと到着!(^o^)/

常念小屋から約1時間35分ほどかかりました。

標準コースタイムが1時間15分なので20分オーバーですね。

あー、きつかったー!

常念岳の山頂

岩塊が積み上がった狭い山頂です。

一番高いところに祠と山頂標識と展望方位盤が設置されています。

狭い上に岩場なので体が安定しない。風も強くて…怖い…ですが…展望は抜群です!

北方面を振り返ると、昨日歩いてきた常念山脈の山並みが見通せます。

・横通岳~東天井岳~大天井岳

東天井岳の奥には立山・剱岳もかすかに見えています。

北西方面には、
・大天井岳~喜作新道~西岳~東鎌尾根~槍ヶ岳へ続く稜線。
・槍ヶ岳から右側へ続く北鎌尾根と、奥に続く、裏銀座の山々(鷲羽岳~水晶岳)

西方面には、
・槍ヶ岳~大キレット~穂高連邦(北穂高~涸沢岳~奥穂高~前穂高)へと続く大パノラマ。
※北穂高岳の山頂付近には雲がかかっている状態です。

動画「常念岳からの展望」をアップしました。
※画像をクリックすると再生します。

ひととおりり写真を撮ってから、少し降りたところで休憩します。

今日のコースの一番きつい箇所は、これで終わってしまったと思っていたので…しばらくの間、達成感に浸っていました。

(実際は、ここからが、もっときつかったー)

常念岳~蝶ケ岳

8:30頃、蝶ケ岳へ向かって出発。常念岳の鞍部までは40-50分ほど。

そこまで降りてしまえば、あとは緩やかな稜線歩き…かと思ってんですが…

蝶ケ岳の手前(右側)のピークが蝶槍(2664m)です。

山名に「槍」という字が入っていますが、尖っているのは山頂だけですね。

岩だらけで不安定な道を、アップダウンを繰り返しながら降りていきます。

40-50分で鞍部まで行けると思ってたんですが…なかなか、鞍部までたどり着きません。

登りはきつかったけど、下りも楽じゃなかったー!

写真で見返してみると、それほど急な道ではないように見えますが、段差が大きく不安定なガレ場が長く続いたような気がします。

(はっきりとは覚えていませんが…)

膝に、かなり負担がかかったきました。

10:00頃、やっと常念岳の鞍部付近に到着しました。

おそらく、
(1) 前方手前のピークが2512m地点。
(2) 奥のピークが2592m地点。

常念岳を下りはじめて、既に90分経過しています。

2512m地点までの標準コースタイムは45分なので、ここまでで、2倍以上の時間がかかってしまいました。(^_^;

ここのコースタイムおかしくねー?

とグチってみてもしょうがない。歩き続けるしかないのです。

蝶ヶ岳までは、2512m地点、2592m地点、蝶槍(2664m)と、まだまだ3つのピーク越えて行いかなければいけません。

地図(山と高原地図)では、わからなかったんですが、実際に目にすると、結構、標高差もあるようです。

よっしゃー!

と気合を入れて、先へ進みます。

1つ目の2512mのピークは「さくっと」、

2つ目の2592mのピークも「さくさくっと」越えて行きたかったんですが…

11:20頃、「さくさくっと」ではなく「ヘトヘト」になって2つ目の2592mのピークに到着。

2592mのピークはニッコウキスゲ(黄色い花)の群生地でした。

ヘトヘト、バテバテでしたが、花の写真を撮る余裕は、まだありましたね。(^o^)/

しばらく休憩後、よっこらしょっと!

気を取り直して蝶槍に向かいます。

蝶槍までのコースタイムは1時間30分、無心で歩き続けます。

2592mのピークを出発してから1時間ちょっと。

蝶槍の山頂らしきピークに近づいてきました。

もうちょっとー!

着いたー!蝶槍だー!

12:45頃、蝶槍に到着しました。ここからの景色も抜群です。

槍ヶ岳~大キレット~穂高連峰の大展望が広がっていますが…あいにく雲が多くなってきました。

ここまでくればもう安心。蝶ケ岳まではゆるやかな稜線歩きです。

ゆっくり歩いても1時間ぐらいで着くでしょう。

振り返って蝶槍を見たところ。

なるほど…ここから見ると槍の穂先っぽい感じはしますね。

13:00頃、横尾へ下る分岐点を通過。蝶ケ岳まであと30分です。

前方に見えているのが蝶ケ岳です。山頂付近に少し雲がかかってきました。

一歩一歩、蝶ケ岳に近づいて行きます。

もうすぐです。ここのピークを登れば…

蝶ヶ岳・瞑想の丘

蝶ケ岳の山頂に到着???

「あれっ、展望指示盤が設置されてるけど、山頂標識がないぞ?」

と思ってたら、ここは山頂ではなく、瞑想の岡と呼ばれているところでした。(^_^;

ここの100mほど先が蝶ヶ岳ヒュッテです。

蝶ヶ岳ヒュッテ

13:40頃、蝶ケ岳ヒュッテに到着。小屋の裏側がすぐ蝶ケ岳の山頂です。

山頂のすぐ下がテント場になっています。

今朝、常念小屋を出発してから約7時間。想定以上にキツイコースでしたが、その分、達成感もひとしおです。

小屋に着いたら、まずはテントの受付を済ませます。早速、テントを張ってしまいましょう!

蝶ケ岳ヒュッテのテント場

テント場は小屋の裏側を少し登ったところ、蝶ケ岳の山頂のすぐ下です。

右側の登山道を登って行くより、小屋の中を通って行ったほうが近道です。

幕営数は30張になっていますが60張は余裕で張れそうです。

蝶ヶ岳のテント場

私が到着した時は、まだ14~15張りの状態でした。

テント場はハイマツ帯に囲まれていて、広くて水平な場所も多いですが、石ころが結構多いところです。

強風を警戒してか?ハイマツ帯の近くにテントを張っている人が多くいましたが、虫が多そうなので、真ん中辺りでなるべく水平で石ころが少ない場所を選びます。

蝶ヶ岳のテント場

隣のテントに近い場所になってしまったので、一声かけてから設営を開始。

30分ほどでテントの設営完了。

ここのテント場は風が強いらしいので張り綱をしっかりと固定しておきます。

蝶ヶ岳のテント場

夕方、18:30頃に撮った写真です。

ここのテント場はペグが刺さるので、ツエルトを張っていた人もいましたが(2張りほど)、風が強い場合は小屋泊りに変更するという算段のようでした。

この日は結局、30張りほどのテントが張られましたが、そのうちの8張りのテントが、アライテント・エアライズでした。

エアライズ率高い! しかもすべてオレンジ色!

(エアライズはグリーンもあります)

テント場の西側から安曇野市が見下ろせます。

テント場の北方面には常念岳が見えます。(山頂付近は雲がかかってますが…)

今回のコースで泊まったテント場の中で、最高のロケーションです。

蝶ケ岳ヒュッテにて…

さーて、テントも張り終えたところで、

お待ちかねの…

生ビールで乾杯!(一人で)

槍ヶ岳~大キレット~穂高連邦の展望を眺めながらの生ビール!

最高です!

(雲が多くなってきて山頂付近は見えませんでしたが…)

明日は最終日。上高地へ降りるだけなので何の心配もありません。今日はのんびり過ごせます。

小屋前のテーブル席で、しばらくまったりとしていましたが、この日は話相手が見つからず…小屋で缶ビール(500ml)を買って、テントに戻りました。

山の飲みニケーション?(3日目)

テントに戻ってから、缶ビールを飲みながらボーットしていると、隣のテントの人も一人でまったりしている様子。

軽く言葉を交わしているうちに、そこは同じ単独テント泊者同士です。自然と会話が盛り上がってきちゃいますね。

その人は今朝、三股登山口から常念岳~蝶槍~蝶ケ岳と歩いてきて、明日は大滝山を往復してから三股へ降りる予定とのこと。常念岳からは同じコースを歩いてきていたので、

「常念岳からの下りは長かった!」とか
「ここのコースタイムおかしい!」とか
「アップダウンの標高差が大きくてきつかった!」とか

共感してもらえて、スッキリしましたー。(^o^)/

静岡の方に住んでいるので、南アルプスへはよく行くそうですが、北アルプスはまだ2回目とのこと。

詳しく話を聞いていると…

去年、はじめて歩いた北アルプスは、西穂高~奥穂高~北穂高~槍ヶ岳という超難関コース。

しかもテント泊装備で3泊4日で歩いたという強者でした。

すごいですねぇー!

蝶ケ岳の山頂でのんびりと…

蝶ヶ岳の山頂

テント場のすぐ上が蝶ケ岳の山頂です。

山頂といっても緩やかな岡のような感じで、この日は風もほとんどなくて、のんびり過ごせました。

蝶ヶ岳の山頂

蝶ケ岳の山頂標識です。ただし、三角点は蝶槍のすぐ南側にあるようです。(知らなかったー)

地図(山と高原地図)を見ると、蝶槍のところに旧蝶ケ岳山頂と書かれており、以前は蝶槍が蝶ケ岳の山頂とされていたようです。

現在の蝶ケ岳山頂は、以前は長塀ノ頭と呼ばれていたようです。長塀山(2565m)とは別。

蝶ヶ岳の山頂

蝶ケ岳山頂から北西方面です。

テント場と山頂が近いので行ったり来たり、のんびりブラブラしてました。

山頂の西側には槍ヶ岳~第キレット~穂高連峰の展望が広がっています。

山頂付近には雲がかかっていますが、雲の間から刺す日差しの線が神々しい。

18:30過ぎ、瞑想の岡付近。

アーベントロート(夕焼け)を期待して、西の空を眺めていた人が多くいましたが…

残念でした。明日の朝のモルゲンロート(朝焼け)に期待しましょう。

蝶ヶ岳のテント場

テント場の方もだいぶガスってきました。暗くならないうちに夕食にします。

今日の夕食はカレーライス。アルファ米(白飯)を炊いて、レトルトカレーを温めます。

3日間まったく同じです。(^_^;

テント泊縦走も3日目を終わり、明日は上高地へ降りるだけとなりましたが、だいぶ疲労も溜まってきました。

今は、早く家へ帰りたい気分です。(^_^;

風呂にも入りたいし…

[続く…]

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