VS20 at南御室小屋
テント好きの管理人が所有しているテントを紹介しています。
5番目に買ったのが、ダンロップ・VS20。現在、メインで使用しているテントです。
VS20について
ダンロップ・VS20は、テントの長辺側に入口がある吊り下げ式のテントです。
プロモンテ・VLシリーズと同型ですが、耐久性を重視した作りになっています。
VLシリーズと比べると、フライシートとテント本体の生地が厚くなっているので、その分、重くなっていますが、グランドシートが丈夫なので、たいていの場所では、アンダーシートが必要ない!という点が魅力です。
最近のテントは、軽量化のため生地が薄くなっているので、メーカー側もアンダーシートの併用を勧めています。
アンダーシートが必要なければ、テントの設営・撤収の手間も省けますね。
オプションで、積雪期用の外張りが用意されているので、冬季も使用可能です。
ブランド名は異なりますが、両モデルとも、株式会社エイチシーエス(HCS)が製造・販売してるテントです。
VS20は2人用ですが、1人用のVS10、3人用のVS30、4人用のVS40、5人用のVS50とサイズ展開が豊富です。
以前購入した、1人用のVL14が狭かったので、2人用のVS20を購入しました。
プロモンテ・VLシリーズとの違い
テントの作りは、以前のVLシリーズとほぼ同じだったんですが、2017年にVLシリーズがリニューアルされたので、フライシートの固定方法や、入口メッシュの仕様が変わってきました。
プロモンテ・VLシリーズ(2017年最新型)との違いは以下の通り。
・生地の耐久性
・フライシートと本体の色
・フライシートとポールの固定方法
・入口メッシュの面積と通気性
・VS40、VS50は入口が2つ
生地の耐久性
VSシリーズは、VLシリーズよりも、本体・フライシート共に、生地が厚くて丈夫です。
特に本体のグランドシートが75Dの素材を使用しているので、一般的な山岳テントのグランドシート(30D~40D)の、およそ2倍の強度があります。
これなら、たいていの場所では、テントの下にアンダーシートを敷かなくても安心です。
2人用のVS20とVL26を比べると、300gほど重くなりますが、VL26のアンダーシートが約250gなので、アンダーシート無しで使うとその差は50gしかありません。
(アンダーシートは75Dなので、VL+アンダーシートのほうが強度は高くなります)
フライシートと本体の色
VSシリーズは、フライシートが青色で、テント本体はオレンジ色です。
青色とオレンジ色で補色同士の組み合わせなんで、派手な印象がありますが、テント場では目立つので気に入っています。
最新のVLシリーズは、フライシートが水色(サックスブルー)で、テント本体は黄色っぽい白、グランドシートが青色です。
水色と青色で同系色の組み合わせなので、すっきり、さわやかな印象です。
フライシートとポールの固定方法
VSシリーズは、フライシート側についている紐(4箇所)を、ポールに結び付けて固定しますが、これは面倒なので不評です。
最新のVLシリーズでは、4箇所の紐がベルクロに変わっているので、簡単に固定できるようになりました。
入口メッシュの面積と通気性
VSシリーズは、入口の全面がメッシュになっているので、通気性はいいです。
最新のVLシリーズでは、メッシュの面積が入口の半分以下になってしまったので、通気性は低下していると思います。
※VS50は、VLシリーズと同じ仕様(メッシュの面積が半分以下)なっていますが、入口が2つあるので、通気性は問題無いでしょう。
VS40、VS50は入口が2つ
VS40(4人用)とVS50(5人用)は、後ろ側にも出入口があります。
後室も作れるので、出入口として使用する以外にも、荷物置き場等に活用できて便利です。
VS10~VS30に比べると、通気性もUPしています。
吊り下げ式テントのメリット
(1) テント本体のスリーブにポールを通さない→設営&撤収が簡単
テント本体にポールを通さないので、ポールが引っかかったり、途中で抜けることはありません。
(2) ポールのみ先に立ち上げる→力いらずで楽に設営
ポールのみ先に立ち上げて、テント本体は後からポールに引っ掛けるので、1人でも楽に立ち上げられ、風に煽られることも少ない。
入口の構造と使い易さ
VLシリーズと同じく、入口の構造が使い易いです。
垂直方向と水平方向の直線的なファスナーで、入口が直角三角形型に開きます。
メーカーによると、ファスナーを曲線で使用すると、無理がきて破損の原因になるので、直線ファスナーを使用したとのことです。
耐久性についてはわかりませんが、一般的な逆U字型の入口に比べて、次のようなメリットがあります。
・ファスナーが直線なので開け閉めしやすい
・入口を閉めた時に、ファスナーの位置が決まっているので探す手間がかからない
・入口を開けた時に、入口の布がテントの中に垂れ下がってこない
上の写真は、入口のファスナーを全開にした状態です。
入口の布はテントの上部からぶら下がっているので、テントの中には垂れ下がってきません。
一般的な逆U字型の入口だと、本体と繋がっている部分ががテントの下部になるので、入口の布がテント内に垂れ下がってきます。(丸めて固定しておけば邪魔にはならないんですが、その一手間が結構面倒です。)
入口メッシュの開け閉めが簡単
入口のメッシュが外側についているのも、使いやすくて便利です。
テントの中から内側のファスナーを開けるだけで、簡単にメッシュの開け閉めができるのです。
上の写真は、テントの中から内側のファスナーを開けて、メッシュを開いたところ。
外側のファスナーは入口の開け閉め、内側のファスナーはメッシュの開け閉め専用という構造になっています。
フライシートとポールの固定方法(欠点?)
吊り下げ式と、出入り口の使い易さは、申し分ないのですが、1つだけ欠点?があります。
フライシートとポールの固定方法です。
※プロモンテ・VLシリーズと同じです。
このテントは、フライシート側に張り綱が取り付けてあって、フライシートとポールとを4箇所も紐で結ぶ必要があります。 これがかなり面倒です。
特に、天候が悪かったり、寒くて手がかじかんでる時には大変な作業となります。
ここだけは、是非とも改善してもらいたいところです。
VS20 at南御室小屋
VS20の長所と短所(まとめ)
最後にVSシリーズの長所と短所をまとめておきましょう。
長所
〇吊り下げ式で設営と撤収が楽。
〇アンダーシートが必要なし!
〇入口の直線ファスナーが使いやすい。
〇入口が内部に垂れ下がってこない。
〇入口のメッシュの開け閉めが簡単。
〇冬季も使用可能(オプションの外張り使用)
〇フライシートの青が目立つ。
短所
△VLシリーズより少し重い。
欠点?
×フライシートとポールの接続が面倒(紐で結ぶ方式)
(悪天候時や手が悴んている時には大変な作業となる。)
VSシリーズの仕様
VSシリーズは現在、VS-10(1人用)、VS-20(2人用)、VS-20T(2人用ロング)、VS-30(3人用)、VS-40(4人用)、VS-50(5人用)と6種類が販売されています。
VS-10
【大きさ】205×奥行90×高さ100cm
【重量】1550g(総重量1770g)
【素材】
・インナーテント/30Dポリエステルリップ(通気撥水加工)、
・インナーテント底部/75Dポリエステルタフタ(ポリエステル防水加工)、
・フライシート/30Dポリエステルリップ(ポリウレタン防水加工)、
・ポール/DAC7001S、張り網/テクノーラ(アラミド)
VS-20
【大きさ】間口205×奥行120×高さ100cm
【重量】1660g(総重量1870g)
【素材】VS10と同様
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VS-20T new
【大きさ】間口225×奥行120×高さ100cm
【重量】1735g(総重量1935g)
【素材】VS10と同様
従来の製品よりも、横幅が20cm長く身長が高い人でも楽に寝れる!
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楽天で見る好日山荘で見る
VS-30
【大きさ】間口210×奥行150×高さ105cm
【重量】1900g(総重量2100g)
【素材】VS10と同様
VS-40
【大きさ】間口210×奥行180×高さ105cm
【重量】2250g(総重量2480g)
【素材】VS10と同様
VS-50
【大きさ】間口210×奥行210×高さ120cm
【重量】2800g(総重量3000g)
【素材】VS10と同様
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