前回記事の続きです。
2日目は、南御室小屋から薬師岳、観音岳、地蔵岳へ向かいます。
小雨の中のスタートでしたが、昼過ぎには天気が回復してきました!
前回記事
➡夜叉神峠~鳳凰三山テント泊#1
南御室小屋~薬師岳
2日目の朝。期待むなしく曇天、いや小雨の朝を迎えました。
今日は、南御室小屋から薬師岳、観音岳、地蔵岳を経て、鳳凰峠から広河原へ下山する予定です。
南御室小屋~地藏岳間は今回のコースのハイライト。
天気が良ければ、南アルプス北部の3000m級の山、北岳(3193m)、間ノ岳(3189m)、濃鳥岳(3015m)の展望が楽しめるはずです。
小雨の中、薬師岳へ向けて出発します。
小雨は間もなく止んだもののガスで景色は全く見えません。
登山道はアップダンが激しくて疲労だけが増していきます。
天気が良ければなぁ~。
南御室小屋を出発してから約50分。砂払岳(すなばらいだけ)を通過します。
晴れていれば白根三山(北岳、間ノ岳、農鳥岳)の眺めが良さそうなところですが、何も見えません。
薬師岳小屋
砂払岳(すなばらいだけ)から約10分。薬師岳小屋へ到着。
ひっそりとした感じの山小屋です。トイレだけ借りて通過します。
薬師岳
南御室小屋から約1時間30分、薬師岳(2780m)の山頂に到着しました。
相変わらずガスで景色は全く見えません。
風も強くて寒いので、ここは休憩なしで通過しました。
観音岳~地蔵岳
観音岳
薬師岳から約50分、観音岳(2840m)の山頂に到着しました。ガスはまだ消えてません。
そろそろお腹が減ってきたので、ここで昼食にしました。
昼食はカップヌードルリフィル(醤油味)。カップヌードルのカップがないやつです。
麺とスープと具だけがパックになっているので、クッカー等に開けてお湯を注いで作ります。
携帯に便利なのでテント泊にはよく持って行きますが、最近、近所のスーパーやコンビニでは見かけなくなってしまいました。
通常のカップヌードル(カップ付)と比べると、値段が高くて売れないのでしょうか?
登山ショップや、ネットでは購入できるんですが…
カップヌードルリフィルシリーズは、2023年春頃に生産終了になった模様。類似品として「お椀で食べるシリーズ」が販売されています。
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食事を終える頃、ようやく晴れ間が見えてきました。
これだよ!これ!
この景色が見たかったんだ~!
付近で休憩していた人達からも「お、おー!」という歓声があがります。
一気にテンションがあがってきました。
さっさと食事道具を片付けて地蔵岳へ向かいます。
ガスが晴れたおかげで気分も上々、足取りも軽くなりましたー。
観音岳の山頂を振り返ってみたところ。
地蔵岳
地蔵岳(2764m)に到着しました。
観音岳から約1時間ほどかかりましたが、あっという間についた感じです。
地蔵岳のオベリスク直下。岩登りしないで行けるとこまで行ってみました。
間近くでみると、なおさら迫力がありますね。オベリスクに取り付いてよじ登っている人もいましたね。
でも、私はオベリスク直下でリターンです。(^_^;)
賽の河原とお地蔵さん
地蔵岳そばの賽ノ河原とお地蔵さん達。
こんな場所にいると雨や風で、もっと風化していてもよさそうですが、 あまり古さを感じませんね。
今でもお地蔵さんを、担ぎ上げている人がいるのでしょうか?
地藏岳~高嶺~鳳凰峠
スケジュール的にはもう1日余裕があったので、地蔵岳から下り50分(登り1時間)のところにある鳳凰小屋で、もう一泊しても良かったんですが…
明日も天気が悪そうだったので、予定通り下山することにしました。
高峰
地蔵岳から約50分、高嶺(たかみね、2779m)のピークに到着。
この辺は、痩せた稜線歩きでアップダウンもあり緊張感が抜けないところです。
景色は抜群ですが、心身ともに疲労感が一気に増すところです。
高度感があって、ちょっと怖い…(^_^;
鳳凰峠~広河原
高峰から約50分。急な下りがなだらかになると、ほどなく白鷗峠に到着します。
事前にネットで検索したところ、鳳凰峠から広河原までのコースは、悪路だとか難所だとかいう情報がありました。
ある程度覚悟していたものの予想以上にきついコースでした。
急な下り坂で段差も大きい。梯子が続く場所もあって、疲れた体にひびきます。(^_^;)
鳳凰峠から約2時間30分、足元がフラフラの状態で白鷗峠入口に到着。
白鷗峠入口から広河原までは、なだらかな車道歩きなのでもう安心です。
10分ほどで広河原へ無事到着しました。
広河原へ到着すると間もなく、急に雨が降り出して、すぐにザーザー降りに…
白鳳小屋で1泊しないで下山して正解だったかな。
山行を終えて
今回は2日とも雨に降られ、天気には恵まれませんでした。
でも、観音岳~地藏岳~高峰では、それなりの景色も楽しめたので十分満足です。
南アルプスの入門コース(=楽なコース)だと思っていたところ、結構きついコースだったのが想定外でしたが、
次に計画している北アルプスの表銀座テント泊縦走に向けて、良いトレーニングになったんじゃないかと思います。
地蔵岳~白鷗峠~広河原のコースはコースタイム以上にきついので、余裕があって天気がよければ、白鳳小屋で1泊したほうが良いですね。
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