夏山テント泊登山計画8回目はテント泊装備の点検について。
テント泊装備を準備する際に早めにやっておく必要があるのが、テントや寝具(シュラフ、スリーピングマット、等)点検です。
点検を怠ると思わぬトラブルを引き起こしかねません。
点検方法は実際に使ってみるのが一番。点検したついでに私のテント泊装備も紹介します。
テント泊装備の点検
テント泊装備を準備する際に、早めにやっておく必要があるのが、テントや寝具(シュラフ、スリーピングマット、等)に異常がないかどうかを確認しておくこと。
つまりテント泊装備の点検です。
昨年使用した後は、押入れの中に入れっぱなしにしていることが多いので、カビが生えているかもしれません。
穴が開いていることや破損に気付かずに、放置している可能性もありますね。
出発直前に装備の異常に気付いても、準備が間に合わないので、1ヶ月ぐらい前にはやっておきたい作業です。
点検を怠ったときのトラブルとは?
テント泊装備の点検をしないで、そのままザックに詰めて出発してしまうと、山中で思わぬトラブルになってしまうことがあります。
たとえば、テント場に着いてテントを張ろうとしたときに、
ペグが足りない! 張り綱が1本足りない!
フライシートに穴が! テントポールが破損していた!
なんてことがありえます。最悪の場合はテントを張れないケースもでてきます。
そうなると、テント泊を諦めて小屋泊まりにするか、山行自体を中止せざるを得ない状況になってしまいます。
また、寝ようとしたときに、
シュラフが汗臭い!
スリーピングマットが空気漏れ!
こんなこともよくあります。
シュラフが汗臭かったり、エアー注入式のスリーピングマットに穴が開いていたりすると快適な睡眠がとれません。
睡眠が充分に取れないと疲れが溜まって、山歩きが楽しめなくなってしまいます。
スリーピングマットはザックで代用可能ですが、腰が痛くなります。(体験談)
せっかく楽しみにしていたテント泊ですから、上記のような事態は絶対に避けたいですね。
テント泊に出発する前にしっかりと点検をしておけば、こんな事にはなりません。
具体的な点検方法
点検方法は実際に使ってみるのが一番です。具体的な点検方法を簡単に説明します。
テント
テントは面倒ですが、実際に張ってみることが重要です。
テントを張ってみれば、ポールが破損していないか確認できるし、テント本体やフライシートの破れ・穴も見つけやすくなります。
●テント内の掃除も忘れずに!
テントの中に砂や虫の死骸が残っていることが良くあるので、山行前にきれいにして気持ちよくテント泊を楽しみましょう!
寝具
シュラフ、スリーピングマットも、テント泊で使用する時と同じ状況で確認します。
具体的には、スリーピングマットを広げて(エア注入式の場合は空気を入れて)、その上に、シュラフを乗せて、シュラフの中に入ってファスナーを閉じます。
しばらく(30分以上)寝てみて、問題なければOKでしょう!
●シュラフは日向干し
シュラフは付属のスタッグバッグに入れて保管していると、ダウンが潰れて保温性能も低下しています。
山行前の1~2週間はスタッフバッグから出して広げておいたり、天気の良い日は日向干しにしておくといいでしょう。
その他
テントや寝具の他にも、テント泊でしか使わない山道具も、山行前にチェックしておきます。
たとえば、以下の装備あげられます。
●水容器(ポリタンク/プラティパス)
水を満タンに入れて、水漏れがないかをチェック。
●ランタン/ヘッドランプ
電池と電源のON/OFFを確認。
●ザブザック
穴があいてないか、ファスナーの開閉に問題はないかを確認。
私のテント泊装備
ということで、テント泊装備の点検をしたついでに、私のテント泊装備を紹介します。
テント
テントは4-5人用を含めて6張り所有していますが、現在メインで使っているお気に入りのテントです。
グランドシートの生地が厚くて丈夫なので、たいていのテント場ではアンダーシートなしでOKです。
使い易いように少々改造(カスタマイズ)もしてあります。
このテントの詳細は、↓こちらの記事をご覧ください。
マイテント紹介~ダンロップ・VS20
マイテントのカスタマイズ方法(VS20編)
ペグは12本付属していたと思いますが8本だけ持っていきます。
ペグの固定箇所は下記の8箇所なので合計8本で足ります。
- 張り綱4本
- フライシートの4辺の中間(結露防止用)
本体の4隅は固定しません。
風が強い場合は本体4隅を固定したほうが安全ですが、風が強い稜線上のテント場は岩稜地帯が多くペグは刺さらないので。
アンダーシート
アンダーシートはテント本体の下に敷いて、テント底面を保護するために使います。
ただし、ダンロップ・VS20はグランドシートの生地が厚くて丈夫なので、岩だらけのテント場でない限りあまり出番はありません(キレイでしょう?)。
テントマット
テントマットは、NASAの開発した多目的「オールウェザーブランケット」を持って行きます。
テントの床面に敷くと、テント床面の保護や結露/浸水対策になります。
の目的で使います。
厚さ2mmの銀マットのほうが、クッション製もありベストなのですが、かさばるので持ち運びには不便です。
「オールウェザーブランケット」はクッション性は全くありませんが、丈夫でコンパクトに折り畳めるところがいいところ。
シュラフ
シュラフはイスカの「エア450X」、春から秋まで幅広く利用できる3シーズンモデルです。
現在のイスカのサイトの製品説明では、「強力な超撥水加工で、テント内の結露や壁面への接触による濡れを防ぎます。」とありますが、私が購入した時には、この「超撥水」というのはなかったと思います。
「超撥水」気になりますねー。
もしかして、シュラフカバーが必要ないのか? シュラフカバーが必要なければ、約400gも軽量化できるし、荷物量も減りますね!
イスカのサイトに「問い合わせフォーム」があったので、問い合わせてみたところ、「シュラフカバーは必要です。」との回答がありました。
残念でした!
シュラフカバー
シュラフがイスカ製なのでシュラフカバーもイスカ製。
シュラフとシュラフカバーはメーカーが違うとサイズが合わずに、シュラフの保温機能が充分発揮できないことがあります。
やはり、同じメーカー製が無難ですね。
スリーピングマット
スリーピングマットはニーモの「テンサー20S」、軽量&コンパクトなエアーマットです。
ショートサイズなので頭からお尻までしかカバーできませんが、足元は空にしたザックをマット代わりにすればOK.(ちなみに私の身長は167cm)
↓こんな感じですね。
頭までマットがカバーでできるので枕は使いません。(普段から、枕なしで眠れます。)
その他
ランタン(ヘッドランプ)
ランタン代わりにヘッドランプをもう1個持っていきます。
ランタン代わりの詳細は、↓こちらをご覧ください。
ラジオ
SONYの「山ラジオ」。山の名前から山周辺のAM放送局・中継局を簡単に選局できる「山エリアコール」機能付きのコンパクトラジオです。
天気予報のチェックや、なかなか寝付けない夜の暇つぶしにもなりますね。
現在は販売終了になってますが、↓こちらが後継機のようです。
水容器
予備の水タンクとしてプラティパス(1L)を2本。
登山中はポリタンク(2L)と、600mlの水筒に水を入れて運びますが、テント場での水の確保や、水場がないコースを歩く場合に使用します(合計4.6Lまで水を運べる)。
登山中は2リットルのポリタンクと、600mlの水筒に水を入れて運びますが、水場がないコースを歩く場合には、予備の水タンクとしても利用できます。
サブザック
サブザックはテント場から水場や山小屋が離れている場合に、水や缶ビールの運搬に使用します。
夜行バスに乗るときに、座席に必要な荷物を持ち込むのにも利用できます。
買い直さなきゃ!
速乾タオル
何かと便利な速乾タオルは、主にテント内の結露を拭き取るために使用します。
その他の用途は、↓こちらをご覧ください。
レジャーシート
テントの設営・撤収時に使用します。使い方は↓こちらをご覧下さい。
歯ブラシ
シケンの「ソラデー3」はマイナス電子の力で、歯垢を落としやすくするイオン歯ブラシです。
歯磨き粉無しできれいに磨けます。ソーラーパネル内蔵で電池は不要です。
あとがき
これで、衣食住のうち食と住の準備できました。あとは衣ですね。
・着替え
・防寒着
・下山服?
うーん。これも結構、悩みますねー。
まだまだ準備は続きます…
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